Memorandumの小部屋
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Ichigoがいっぱい(アクセサリ・オプション編)
はじめに
こどもパソコンIchigoJamのマイコン基板はシンブルなハードウエア、ソフトウエア(ファームウエア)からなる非常に使いやすいシングルボードマイコン基板の印象を持っています。 「こども」だけではなく、1970年代のマイコン黎明期にマイコンに接していた現在の年寄りにとっては当時を思い出すIchigoJam BASICがファームウエアとして用意されているため、とても取っつきやすいマイコン基板です。 半分なつかしい気持ちでIchigoJam関連のキット類を集めていましたが、「Ichigoがいっぱい」になってしまいました。
今回は「Ichigoがいっぱい」のなかで、IchigoJam関連用のアクセサリやオプションを紹介します。
〜〜〜 Ichigoがいっぱい」リスト 〜〜〜 |
− 目次 −
3.「こどもパソコン「IchigoJam」プリント基板キット (K-09053)」用ピンソケット間隔変換基板TypeA(試行版)
4.「こどもパソコン「IchigoJam」プリント基板キット (K-09053)」用ピンソケット間隔変換基板TypeB(正式版)
5.「IchigoJam EX(ZIFソケット仕様) (KA-IJEX-K)」用ピンソケット間隔変換基板TypeC
11.IchigoJam用MIDIインタフェース基板キット (K-11112)
12.「こどもパソコンIchigoJam はじめてのでんし工作」部品セット (K-10684)
13.IchigoDotS(イチゴドットS) 小型ワンキーゲーム機 (K-10763)
1.Ichigoがいっぱい
現在のIchigoJam、PanCake関係のマイコン基板を一同に集めてみました。 現状では下記写真、リストに掲載の12種類を有しています。 これ以外にも数多くの種類があるようですが「Ichigoがいっぱい」で満腹状態にあるため、また、入手のしやすさを考慮して、これ以上増やすのをためらっています。
【 IchigoJam,PanCake 】
No. |
分 類 |
キ ッ ト 名 称 |
入手元 |
1069 |
マイコン |
株式会社jig.jp 秋月電子通商 |
|
1093 |
マイコン |
株式会社jig.jp 秋月電子通商 |
|
1550 |
マイコン |
jig.jp マルツエレック |
|
1551 |
マイコン |
jig.jp マルツエレック |
|
1199 |
マイコン |
(株)秋葉原 aitendo |
|
1197 |
マイコン |
合同会社クガデン (株)秋葉原 aitendo |
|
1202 |
マイコン |
合同会社クガデン |
|
1203 |
マイコン |
合同会社クガデン |
|
1414 |
マイコン |
株式会社ナチュラルスタイル 秋月電子通商 |
|
1599 |
マイコン |
jig.jp 秋月電子通商 |
|
1102 |
マイコン |
株式会社jig.jp 秋月電子通商 |
|
1570 |
マイコン |
(株)秋葉原 aitendo |
2.IchigoJamピンソケット間隔統一
IchigoJam関係の基板には、親亀子亀でサブ基板を接続できるようにピンソケットが実装されています。 サブ基板の一例として「PanCakeプリント基板キット(サウンドグラフィックボード) (K-09686)」 や「EEPROMモジュールキット IchigoROM (K-12061)」が あります。 下記表にピンソケットのピン数と間隔をリストアップしています。
No. |
キ ッ ト 名 称 |
ピンソケット構成 |
ピンソケット間隔 |
1069 |
14pin+14pin |
2850mil |
|
1093 |
14pin+14pin |
1000mil |
|
1550 |
14pin+14pin |
1000mil |
|
1551 |
14pin+14pin |
1000mil |
|
1199 |
14pin+14pin |
1000mil |
|
1197 |
20pin+14pin+14pin |
1000mil および 1500mil |
|
1202 |
20pin+14pin+14pin |
1000mil および 1500mil |
|
1203 |
20pin+14pin |
1500mil |
|
1414 |
14pin+14pin |
1000mil |
|
1599 |
IchigoCake 組み立てキット(未プログラム) (K-13773) IchigoJam相当側 |
14pin+14pin |
1000mil |
IchigoCake 組み立てキット(未プログラム) (K-13773) PanCake相当側 |
10pin+8pin |
1000mil |
基本的には14pin+14pin構成、1000mil間隔ですが一部例外もあります。 、「こどもパソコン「IchigoJam」プリント基板キット (K-09053)」は850mil(約21.6mm)間隔、「IchigoJam EX(ZIFソケット仕様 組立キット) (KA-IJEX-K)」は1500mil(38.1mm)間隔となっています。 また、IchigoJam EX(組立キット) (KA-IJEX-K)などのIちごJam EX関連は20pinソケットが実装されています。 このように例外も多々あり統一されていません。
IchigoJam関係のマイコン基板を利用する際に、IchigoJam関連用のアクセサリやオプションを試すために1000milになるようにピンソケット間隔変換基板を自作しました。
3.「こどもパソコン「IchigoJam」プリント基板キット (K-09053)」用ピンソケット間隔変換基板TypeA(試行版)
ピンソケット間隔変換に秋月電子通商の「100⇔300mil変換基板 両面ガラス・スルホール基板 40P 分割タイプ」を利用してみました。 この基板にピンソケットとピンヘッダを実装してピンソケット間隔変換基板TypeA(試行版)を製作して試行してみました。
【 100⇔300mil変換基板 両面ガラス・スルホール基板 40P 分割タイプ 】
同じ基板を2枚製作しました。
【 ピンソケット間隔変換基板TypeA(試行版)外観1 】
【 ピンソケット間隔変換基板TypeA(試行版)外観 】
「EEPROMモジュールキット IchigoROM (K-12061)」にピンソケット間隔変換基板TypeA(試行版)を適用してみました。 計算上はIchigoJam基板のコネクタ間隔1000milに対して1050mil(=850mil+100mil+100mil)となり50milの差がありますが、コンタクト部にガタがあるため斜めになりながらも電気的接続も確保できていました。 このまま利用することも考えましたが、電気電子工作の部屋で公開することを考えると真面目なピンソケット間隔変換基板に作り直すことにしました。
「EEPROMモジュールキット IchigoROM (K-12061)」に適用してみました。
【 ピンソケット間隔変換基板TypeA(試行版)適用例1 】
【 ピンソケット間隔変換基板TypeA(試行版)適用例2 】
4.「こどもパソコン「IchigoJam」プリント基板キット (K-09053)」用ピンソケット間隔変換基板TypeB(正式版)
850milピンソケット間隔に対応するために秋月電子通商「両面スルホール・ガラス・ユニバーサル基板Bタイプ1.27mmピッチ(95x72mm)」(P-00184)を利用しました。 ピンソケットの基板側ピンはこの基板のスルーホール穴に入りましたが、ピンヘッダのピンはスルーホール穴に入りませんでした。 この対応としてピンヘッダのピンを基板ランド上にハンダ付けしてピンソケット間隔変換基板TypeB(正式版)を製作しました。
【 ピンソケット間隔変換基板TypeB(正式版)外観1 】
【 ピンソケット間隔変換基板TypeB(正式版)外観2 】
【 ピンソケット間隔変換基板TypeB(正式版)外観3 】
ピンヘッダ部は基板ランド上にハンダ付けしています。
【 ピンソケット間隔変換基板TypeB(正式版)外観4 】
「こどもパソコン「IchigoJam」プリント基板キット (K-09053)」に取り付けてみました。
【 ピンソケット間隔変換基板TypeB(正式版)外観5 】
5.「IchigoJam EX(ZIFソケット仕様) (KA-IJEX-K)」用ピンソケット間隔変換基板TypeC
「IchigoJam EX(ZIFソケット仕様 組立キット) (KA-IJEX-K)」用ピンソケット間隔変換基板TypeCは機械的強度を確保するために「両面スルーホールガラスコンポジット・ユニバーサル基板 Cタイプ めっき仕上げ 72x47mm 日本製」(P-03231)を利用しました。 また、「IchigoJam EX(ZIFソケット仕様 組立キット) (KA-IJEX-K)」側のピンヘッダには秋月電子通商「連結ピンヘッダ 1×40 (40P) 6/16/3」(C−02961)を利用しました。
【 「連結ピンヘッダ 1×40 (40P) 6/16/3」(C−02961) 】
【 ピンソケット間隔変換基板TypeC外観1 】
【 ピンソケット間隔変換基板TypeC外観2 】
【 ピンソケット間隔変換基板TypeC外観3 】
3ピッチオフセット側ハンダ付け部拡大
【 ピンソケット間隔変換基板TypeC外観4 】
2ピッチオフセット側ハンダ付け部拡大
【 ピンソケット間隔変換基板TypeC外観5 】
「IchigoJam EX(ZIFソケット仕様 組立キット) (KA-IJEX-K)」に取り付けてみました。
【 ピンソケット間隔変換基板TypeC外観6 】
6.USBタイプAコネクタ ⇔ PS/2変換コネクタ
IchigoJam 基板用のキーボードの電気的インターフェースはPS/2規格ですが、コネクタの機械的仕様はPS/2コネクタとUSBタイプAコネクタの2種類あります。 そのため機械的仕様の違いに対応するにはUSBタイプAコネクタ ⇔ PS/2変換コネクタ が必要となります。 変換コネクタ信号対応表を下記に掲載します。
PS/2 |
信号説明 |
IchigoJam基板 |
IchigoJam基板 |
PS/2 |
Vcc |
+5V電源 |
CN5 - 5V |
1 |
4 |
+DATA |
データ |
IC2 - KBD2 |
2 |
1 |
+CLK |
クロック |
IC2 - KBD1 |
3 |
5 |
GND |
コモンライン |
IC2 - GND |
4 |
3 |
3.1 PS/2→USBタイプA変換コネクタ
このタイプの変換コネクタは、機械的かつ電気的な変換をするPS/2→USB変換変換コネクタと、機械的な変換のみをする変換コネクタがあります。 IchigoJam基板で利用するのは後者の機械的な変換のみをする変換コネクタです。
この変換コネクタは自作することができます。 自作コネクタのに関しては「Ichigojamプリント基板ハーフキットS (ICHIGOJAM-HKIT-S)」の製作例欄「2. キーボード接続対応」 に記載しています。
【 自作PS/2→USB変換変換コネクタ 外観 】
【 自作PS/2→USB変換変換コネクタ 外観 】
また、完成品として「USB−PS/2変換プラグ 黒色/緑色 (U-PS2F)」を購入して利用することもできます。
【 USB−PS/2変換プラグ 黒色/緑色外観 】
【 USB−PS/2変換プラグ 緑色 使用例 】
3.2 USBタイプA→PS/2変換コネクタ
前項とは逆に、初期のIchigoJam基板用にはUSBタイプA→PS/2変換コネクタを利用する場合があります。 このタイプの変換コネクタ例を下記に掲載します。
【 USBタイプA→PS/2変換コネクタ外観 】
【 USBタイプA→PS/2変換コネクタ 使用例 】
7.アンプ、電源内蔵BOX(改造版)
IchigoJam関連でPanCakeプリント基板キット(サウンドグラフィックボード) (K-09686)を利用する際に、音声信号のモニタやディススレイ2台対応が望まれます。 この対応として「Memorandumの小部屋」の「IchigoJam配線ごちゃごちゃはいやだ! IchigoJamモバイル用途液晶モニタBOXができちゃったの巻」において「アンプ、電源内蔵BOX」を紹介しています。 「アンプ、電源内蔵BOX」はIchigoJam立ち上げ当初の暫定的なアクセサリとして利用していたものですが、独立したモノラルスピーカ2台を接続することを前提としていました。
上記回路図をクリックすると拡大回路図をダウンロードできます。
【 アンプ・電源内蔵BOX回路図 】
【 アンプ・電源内蔵BOX 内部外観 】
この仕様では一般的な3極プラグのヘッドフォンに対応できず不便を感じていました。 この対応として3極プラグのヘッドフォン対応するように改造しました。 以下に現在の「アンプ・電源内蔵BOX(改造版)」を紹介します。
上記回路図をクリックすると拡大回路図をダウンロードできます。
【 アンプ・電源内蔵BOX(改造版) 回路図 】
【 アンプ・電源内蔵BOX(改造版) 外観 】
【 アンプ・電源内蔵BOX(改造版) 内部外観 】
IchigoJam関係を動作させる際にマイコン基板には電源、ディスプレイ、キーボードなど多くの機器を接続する必要があります。 この対応として液晶モニタBOX(Rev.2)を製作して配線を少しでも省こうと試みています。 とくに何度か運用しているうちにケースのフタが簡単に外れるようになり、ビニルテープでフタが外れないように固定しています。 現在でも利用中の液晶モニタBOX(Rev.2)の外観を下記に掲載します。 IchigoJam関連の動作確認に際して、バッテリ内蔵の音声アンプ付き液晶ディスプレイはとても重宝しています。 ちなみに音声出力として、ヘッドフォンをスピーカ代わりにして利用しています。 IchigoJamのオーディオ信号は単調な音ですのでヘッドフォンから漏れる音でも支障ありません。
【 液晶モニタBOX(Rev.2) 外観1 】
【 液晶モニタBOX(Rev.2) 外観2 】
9.パソコン接続
当初、文字入力はIchigoJamに接続したキーボードからしかできないと思っていました。 Web上に掲載されているサンプルプログラムを「コピーペーストできればいいのにな〜、タイピング面倒だな〜」と思いながら入力していました。 そのうち、BASICリファレンスを眺めているとUARTに関する記載があるのに気付き、パソコンとシリアル通信できることを知りました。 早速、常用していた「Tera Term」を利用してWeb上のサンプルプログラムをダウンロードできるようになりました。 その際の「Tera Term」の設定と一連の手順を下記にメモします。
【 端末の設定Window 】
【 キーボードの設定Window 】
プログラム転送のために送信遅延の設定が必須です。 10msの値は適当に選定した値です。 特に支障がないので、そのまま利用しています。 |
【 シリアルポートの設定Window 】
パソコン側で、転送したいプログラムをクリップボードにコピーします。 上記データは「りんごをさっちゃん」のソースコードです。 OKボタンを押すとIchigoJamに送信開始します。 |
【 編集→貼付によるクリップボード内容の転送 】
無事に送信できました。
【 送信後の「Tera Term」Windows 】
エクセレントな「Tera Term」を提供いただいているTeraTerm Projectの皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。
IchigoJam側にも正常に転送されました。
【 IchigoJam側画面 】
なお、「Tera Term」によるテキストベースの文字転送は可能ですが、パソコン側のキーボートのカーソルキーやファンクションキーなどはIchigoJam側には正しく伝わりません。 あくまでも文字転送に限った使い方しかできません。 「Tera Term」のキーボード定義ファイルを書き換えれば、もう少し改善はされると推測していますが、試みてはいません。
その後、「IJUtilities」が定番ソフトであることを知りました。 パソコンからプログラム転送を行うならば定番の「IJUtilities」をお勧めします。
CakeRes×レトロゲームズ (M-13596)はバンダイナムコ製ゲームのグラフィックやサウンドをIchigoCakeで使えるようにできるデータを格納したEEPROM基板です。 子供向けのマイコン基板であることを思い出させてくれるオプションです。 これを企画された方の発想と実現されたことにとても感心させられました。
【 パッケージ外観2 】
【 基板外観1(部品面) 】
【 基板実装例2(スルーホール用ワイヤ部) 】
【 サンプルプログラム動作状態 (Pac−Man) 】
【 サンプルプログラム動作状態 (MAPPY) 】
11.IchigoJam用MIDIインタフェース基板キット (K-11112)
IchigoJamでMIDI信号を扱えるようになるIchigoJam用MIDIインタフェース基板キットです。 MIDI機器の操作・制御やMIDI信号の表示や信号スルーなどをIchigoJam Basicでプログラミングできるようになります。
【 完成外観1 】
【 実装外観2 】
【 実装外観3 】
12.「こどもパソコンIchigoJam はじめてのでんし工作」部品セット (K-10684)
「こどもパソコンIchigoJam はじめてのでんし工作」の第4章IchigoJamを改造しよう(入門編)、第5章IchigoJamを改造しよう(上級編)の「5−1おなら発見機を作ろう」・「5−2ビンタマシーンを作ろうで」で使用する部品セットです。 IchigoJam本体は含まれていません。
【 こどもパソコンIchigoJam はじめてのでんし工作 】
【 キット パッケージ外観 】
【 キット 構成品 】
【 キット部品表 】
13.IchigoDotS(イチゴドットS) 小型ワンキーゲーム機 (K-10763)
8×8ドットマトリックスLEDと1つのタクトスイッチで構成されたオリジナルゲーム機です。 IchigoJamと同じ安価なマイコンチップNXP LPC1114FN28/102 を用いています。 IchigoJamとの連携を視野にいれて「IchigoDot」と命名されたとのことです。
【 完成外観1 】
【 完成外観2 】
【 デモモード表示例 】
【 おみくじモード表示例 】
【 連打モード表示例 】
【 HIT10モード表示例 】
【 BITMANモード 】
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