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パルス入力機能付き いつどこGPSロガー 7 (プロトタイプ)
( 付録 高エネルギー電磁波検出回路 )
本ページは「パルス入力機能付き いつどこGPSロガー 7」と「電池ボックス電子工作(その19) 高エネルギー電磁波検出器」のプロトタイプを紹介した際の記録用のページです。 当初は本ページのように併せて紹介していましたが、最終的には個々の紹介に分割しました。 本ページは削除せずに記録用として公開しておくことにしました。
プロトタイプと正式版の相違は、高エネルギー電磁波検出回路の基板1枚化による小型化と1電源化です。
1.背景
秋月電子通商の店頭で、PINフォトダイオードS6775を使用した高エネルギー電磁波検出回路の回路図がレジの横にあったのでPINフォトダイオードS6775を試し買いをしておりました。 この高エネルギー電磁波検出回路はどんなものか試作をしようと思い立ちましたが、ただカウントするのでは面白くないので時間も記憶できないかと思い構想を練り始めました。 この構想の段階で、RTCも試し買いしていたので、これを使ってみようと思ったのが背景にあります。 しかし、現在時刻の設定などが大変であり、代わりに時刻を得る手法がないかなと考えていると、そうです、いつどごGPSロガーを使用すればと思い至りました。
検討を行っていくと、電池ボックス電子工作(その16) いつどこGPSロガー6 ( プラットフォーム プロトタイプ )ではTMR0のRA4をSW入力に使用していますのが、ハードウエアを若干手直しすれば済みそうでした。 また、SDメモリの格納データのうち、ジオメイド高度データが役に立たない場合がありますので、このジオメイド高度データの領域にカウンタ値を格納すれば、現在の読み取りソフトを若干手直しするだけで流用できそうです。
ここまでくれば、あとは試作開始です。
2.パルス入力機能付き いつどこGPSロガー7 の仕様
下記に記載の使用は原則、電池ボックス電子工作(その16) いつどこGPSロガー6 ( プラットフォーム プロトタイプ )とほぼ同じです。 ただし、今回はGPSモジュールからのデータ送信が1秒毎に行われるモジュールを前提にしています。 5Hz、10Hz用は使用できません。 また、GPSセンサ部は、電池ボックス電子工作(その18) いつどこGPSロガー6 ( プラットフォーム プロトタイプ )GPSセンサ部をそのまま利用すます。
電池ボックス電子工作(その16) いつどこGPSロガー6 ( プラットフォーム プロトタイプ )との相違部について、文字を青色、及び、表中セルの背景を黄色にしています。
2.1 製作仕様概要
主たる仕様を下記します。
対応 |
出力フォーマット NMEA-0183準拠。 |
||||||||||||
測地系 |
EEPROM設定により下記の測地系から選択可能。 (選択無しも可能。) WGS-84 TOKYO Mean Solution TOKYO
Japan |
||||||||||||
SDメモリ種 |
マイクロSD |
||||||||||||
SDメモリ容量 |
16MB〜1GB (SDHC非対応) |
||||||||||||
SDメモリ読み出し |
USBポート(仮想COMポート)を介した読み出し。 SDメモリカードを 単なるEEPROMとして使用しており、でファイル管理フォーマットには準拠していないためPCでは読み出し不可 。 プラットフォームのPICマイコンを介したデータ読み出しにのみに対応。 |
||||||||||||
記録間隔 |
EEPROM設定により1秒〜255秒間隔で設定可能。 (本VersionよりGPSデータ保存間隔設定選択スイッチ入力対応中止。) |
||||||||||||
記録時間 |
2.2項参照 (16MBで5日以上) |
||||||||||||
出力フォーマット |
NMEA-0183準拠 GPRMC 、GPGGA 、GPGSA 、GPVTGのデータが必要。 |
||||||||||||
記録データ |
時刻(UTC) 、 緯度 、 経度 、 衛星数 、 測位状態 、 アンテナ高度 、 ジオイド高度 、 年月日、 方位 、 速度 |
||||||||||||
電源 |
プラットフォーム部 内蔵乾電池 単四乾電池×3本 |
||||||||||||
動作モード |
GPSロギングモード : GPSデータをSDメモリに格納。 SDメモリ読み出しモード : USBポート(仮想COMポート)でロギングデータを読み出し。 SDメモリ消去モード : ロギングデータを消去。 モニタモード : PICマイコンのEEPROMの編集。 |
||||||||||||
カウンタ入力 |
|
||||||||||||
PICマイコンソフト |
本製作例も非公開とします。 ソフトはまだFIXしていませんので書込みサービス対応 は現状未実施とします。 お試しされたければメールで当方までご連絡願います。と |
なお、以下の説明でEEPROMに関して2通りの表現が記載されています。 夫々の意味は下記のようになります。
PIC-EEPROM |
「いつどこGPSロガー」を制御するPICマイコンに内蔵されているEEPROMです。 このEEPROMの設定値で「いつどこGPSロガー」の動作を設定します。 |
SDメモリ |
GPSモジュールのデータを格納する別設置のSDメモリ(EEPROM)です。 この SDメモリ(EEPROM)にGPSデータが格納されます。 |
2.2 記録メディア、記憶容量、記録方法
各サイズのSDメモリにいけるデータ個数などは以下のようになります。
SDメモリ容量 |
User Area |
使用可能最終アドレス+1 |
GPS用 |
連続記録日数 |
16M |
28,800 |
$00E1 0000 |
460,800 |
5日8時間0分0秒 |
32M |
59,776 |
$01D3 0000 |
956,416 |
11日1時間40分16秒 |
64M |
121,856 |
$03B8 0000 |
1,949,696 |
22日13時間34分56秒 |
128M |
246,016 |
$0782 0000 |
3,936,256 |
45日13時間24分16秒 |
256M |
494,080 |
$0F14 0000 |
7,905,280 |
91日11時間54分40秒 |
512M |
940,864 |
$1CB6 8000 |
15,053,824 |
174日5時間37分4秒 |
1GB |
1,983,744 |
$3C8A 0000 |
31,739,904 |
367日8時間38分24秒 |
多分、最後まで書込みをすることは無いと思いますが、SDメモリの最終アドレスに達した場合に、以下の2通りをPIC-EEPROMの設定で選択できるようにします。
Singleモード |
それ以上の書き込みを終了し、GPSモジュールの電源をオフする。 つまり、SDメモリの最初のデータを必ず残したいときに選択します。 |
上書きモード |
SDメモリの先頭アドレスから上書きするモード。 延々を保存を繰り返します。 つまり、最新のデータを優先して残したいときに選択すます。 ただし、終了方法は「いつどこGPS」の電源をオフする方法しかありませんので、 SDメモリへの書き込みタイミングをLED状態(LED3(青色)点灯⇒消灯)で確認して電源をオフしてください。 このタイミングをずらすと、最新の取得データのいくつかを失うことになります。 |
2.3 GPSデータ保存フォーマット
GPSデータ保存フォーマットは以下のようになります。
時刻 (UTC:日本時間−9時間)
N/S、緯度
E/W、経度
衛星数
測位状態(測位不可時は記録しませんので結果的には常時1。)
2D/3D測位
アンテナ高度
パルス入力カウント数
年月日
方位
速度
SDメモリに保存する際、1回の測定データの所要容量はキリのよいように 32バイトとし、データフォーマットを以下のようにしました。
アドレス |
b7 |
b6 |
b5 |
b4 |
b3 |
b2 |
b1 |
b0 |
+0 |
GPS測位 |
測位データ正常受信 = 1 |
時間 ×10時間桁 |
時間 ×1時間桁 BCD Data |
||||
+1 |
時間 ×10分桁 BCD Data |
時間 ×1分桁 BCD Data |
||||||
+2 |
時間 ×10秒桁 BCD Data |
時間 ×1秒桁 BCD Data |
||||||
+3 |
H’0E’ (「.」の下位4ビット) |
時間 ×0.1秒桁 BCD Data |
||||||
+4 |
時間 ×0.01秒桁 BCD Data |
時間 ×0.001秒桁 BCD Data |
||||||
+5 |
緯度 ×10°桁 BCD Data (*1) |
緯度 ×1°桁 BCD Data (*1) |
||||||
+6 |
緯度 ×10分 桁 BCD Data (*1) |
緯度 ×1分 桁 BCD Data (*1) |
||||||
+7 |
H’0E’ (*1) |
緯度 ×0.1分 桁 BCD Data (*1) |
||||||
+8 |
緯度 ×0.01分 桁 BCD Data (*1) |
緯度 ×0.001分 桁 BCD Data (*1) |
||||||
+9 |
緯度 ×0.0001分 桁 BCD Data(*1) |
北緯 = 1 |
東経 = 1 |
測位不能 = 1 |
||||
+10 |
経度 ×100°桁 BCD Data(*1) |
経度 ×10°桁 BCD Data(*1) |
||||||
+11 |
経度 ×1°桁 BCD Data(*1) |
H’0E’(*1) |
||||||
+12 |
経度 ×10分 桁 BCD Data(*1) |
経度 ×1分 桁 BCD Data(*1) |
||||||
+13 |
経度 ×0.1分 桁 BCD Data(*1) |
経度 ×0.01分 桁 BCD Data(*1) |
||||||
+14 |
経度 ×0.001分 桁 BCD Data(*1) |
経度 ×0.0001分 桁 BCD Data(*1) |
||||||
+15 |
衛星数 10個桁 BCD Data(*1) |
衛星数 1個桁 BCD Data(*1) |
||||||
+16 |
アンテナ高度 ×10000m 桁 BCD Data(*1) |
アンテナ高度 ×1000m 桁 BCD Data(*1) |
||||||
+17 |
アンテナ高度 ×100m 桁 BCD Data(*1) |
アンテナ高度 ×10m 桁 BCD Data(*1) |
||||||
+18 |
アンテナ高度 ×1m 桁 BCD Data(*1) |
H’0E’(*1) |
||||||
+19 |
アンテナ高度 ×0.1m 桁 BCD Data(*1) |
パルスカウント bit19−bit16 |
||||||
+20 |
パルスカウント bit15−bit12 |
パルスカウント bit11−bit8 |
||||||
+21 |
パルスカウント bit7−bit4 |
パルスカウント bit3−bit0 |
||||||
+22 |
パルスカウント bit23−bit20 |
日付 10日桁 BCD Data |
||||||
+23 |
日付 1日桁 BCD Data |
日付 10月桁 BCD Data |
||||||
+24 |
日付 1日桁 BCD Data |
日付 10年桁 BCD Data |
||||||
+25 |
日付 1年桁 BCD Data |
方位 ×100°桁 BCD Data(*1) |
||||||
+26 |
方位 ×10°桁 BCD Data(*1) |
方位 ×1°桁 BCD Data(*1) |
||||||
+27 |
H’0E(*1) |
方位 ×0.1°桁 BCD Data(*1) |
||||||
+28 |
方位 ×0.01°桁 BCD Data(*1) |
速度×1000m 桁 BCD Data(*1) |
||||||
+29 |
速度×100m 桁 BCD Data(*1) |
速度×10m 桁 BCD Data(*1) |
||||||
+30 |
速度×1m 桁 BCD Data(*1) |
H’0E’(*1) |
||||||
+31 |
速度×0.1m 桁 BCD Data(*1) |
速度×0.1m 桁 BCD Data(*1) |
(*1)
該当のデータ種はゼロサプレスデータ(上位桁の0を送信しない。 仮数桁数値1以上のある桁から送信)に対応としています。 上記マップは、全桁数値のある場合のマップを示しています。 データ種毎にGPSモジュールから送信されてくるデータがゼロサプレスされた場合、使用されない桁にはH’0F’が格納されています。 数値に戻す場合は”0”〜”9”は数字文字に、H’0E’は小数点文字「.」に、H’0F’は読み飛ばしてもとの数値に戻します。
2.4 測地系選択
下記のコマンドを送信する事で測地系を選択できるようにしています。
動作 |
コマンド |
備 考 |
設定 |
$RSRF106,X*hh<CR><LF> |
X=21 : WGS-84 |
応答 |
$Ack Input106.<CR><LF> |
左記レスポンス |
2.5 PICマイコン IOピン割り当て
PICマイコンのIOピン割り当ては以下のようになります。 ただし、今回のプラットフォーム版よりPIN No.4の用途を変えています。
PIN |
信号 |
方向 |
信 号 |
1 |
RA2 |
出力 |
マイクロSDメモリ DI信号 |
2 |
RA3 |
入力 |
マイクロSDメモリ DO信号 |
3 |
RA4 |
入力 |
パルス入力 |
4 |
RA5 |
入力 |
SDメモリクリヤモード選択入力。 |
5 |
Vss |
GND |
電源グランドライン |
6 |
RB0 |
入力 |
モード選択スイッチ信号。 |
7 |
RB1/RX |
入力 |
シリアル通信入力 |
8 |
RB2/TX |
出力 |
シリアル通信出力 |
9 |
RB3 |
出力 / 入力 |
出力時
圧電プザー用オンオフ信号。 (パルス信号であり、レベル信号ではありません。) 入力時
モニタモード移行時、通信速度変更有無。 |
10 |
RB4 |
出力 |
LED1出力 (緑色) |
11 |
RB5 |
出力 |
LED2出力 (赤色) |
12 |
RB6 |
出力 |
LED3出力 (青色) |
13 |
RB7 |
出力 |
GPSモジュール電源オンオフ信号。 |
14 |
Vdd |
Vcc |
+電源ライン。 |
15 |
OSC2 |
発振 |
セラミック振動子 10MHz |
16 |
OSC1 |
発振 |
セラミック振動子 10MHz |
17 |
RA0 |
出力 |
マイクロSDメモリ クロック信号 |
18 |
RA1 |
出力 |
マイクロSDメモリ チップセレクト信号 |
2.6 PICマイコン EEPROM割り当て、及び、プログラムのダウンロード
PICマイコン内のEEPROMのデータ設定を下記に記載します。
アドレス |
データ内容 |
デフォルト |
|||||||||||||||||||||
$00 |
GPSデータ保存間隔設定1。 JP1−2(RA5)=High時選択。 0、1:連続 N(2〜255):GPSモジュールからのデータをN回受信して1回だけ記録する。 |
’01’ |
|||||||||||||||||||||
$01 |
GPSデータ保存間隔設定2。 JP1−2(RA5)=Low時選択。 0、1:連続 N(2〜255):GPSモジュールからのデータをN回受信して1回だけ記録する。 但し、本製作例では、選択えスイッチを設けていませんのでこの設定は選択できませんが、この機能は有ります。 |
’02’ |
|||||||||||||||||||||
$02 |
GPSデータ保存開始時先頭アドレス設定 0:空きエリアの先頭ブロックを探し、空きエリアから追加で書込み(追記モード) 1:先頭アドレス$0000 0000から書込み (上書きモード) |
’00’ |
|||||||||||||||||||||
$03 |
SDメモリ最終アドレス書込み後の処理設定。 0:Singleモード (初期データ保存) 1:上書きモード (最新データ保存) |
’00’ |
|||||||||||||||||||||
$04 |
LED1,LED2,LED3信号論理設定 bit4:LED1 、 bit5:LED2 、 bit6:LED3 0:Highレベル出力で点灯するLED使用時。(カソードコモン用) 1:Lowレベル出力で点灯するLED使用時。(アノードコモン用) |
’F0’ |
|||||||||||||||||||||
$05 |
SDメモリ書込時動作 ブザー1s間連続発音/LED1s間連続点灯間隔設定 GPSデータ保存間隔設定1の場合、16s間隔(1ブロック512バイト/32バイト=16)でSDメモリ書込時動作を行う。 書込み動作時に書込みを正常に動作していることを確認できるようにブザー1s間連続発音/LED1s間連続点灯 するようにしている。 この書込み動作確認を、書込み何回毎に行うかを設定するパラメータ。 例1 GPSデータ保存間隔設定1 本設定値=1 間隔=1×16s×1=16 例2 GPSデータ保存間隔設定1 本設定値=2 間隔=1×16s×2=32 例3 GPSデータ保存間隔設定2 本設定値=1 間隔=2×16s×1=32 例4 GPSデータ保存間隔設定2 本設定値=2 間隔=2×16s×2=64 |
’02’ |
|||||||||||||||||||||
$06 |
GPSロギングモード GPSモジュール通信速度設定 (9600bps相当) SPBRGレジスタの値(10MHz、BRGH=1) |
’40’ |
|||||||||||||||||||||
$07 |
SDメモリ読み出しモード、SDメモリ消去モード、モニタモード時PICマイコン通信速度設定 (57.6kbps相当) SPBRGレジスタの値(10MHz、BRGH=1) |
’0A’ |
|||||||||||||||||||||
$08 |
SDメモリ読み出し状態設定
同一データサイズSDメモリ転送 ASCIIとBinary比較結果例
データサイズが大きくなるにつれて、転送時間が長く、HDD格納サイズが大きくなるためにBinary転送機能を追加した。 |
’00’ |
|||||||||||||||||||||
$09 |
GPS測地系選択有無 0:GPS測地系選択無し 1(0以外):GPS測地系選択設定有り( [$Ack Input106.]応答待ち有り) 今回の製作例はPICマイコンからGPSモジュールへの設定をしていませんので、この機能は使えない。 |
’00’ |
|||||||||||||||||||||
$0A |
GPS測地系選択 0:"$PSRF106,21*0F\r\n" WGS-84設定 1:"$PSRF106,178*32\r\n" TOKYO Mean Solution 2:"$PSRF106,179*33\r\n" TOKYO Japan 3:"$PSRF106,180*35\r\n" TOKYO Korea 4:"$PSRF106,181*34\r\n" TOKYO Okinawa |
’00’ |
|||||||||||||||||||||
$0B |
ブザー発振周期設定 (周波数 = 1/周期) 発振周期 = (設定値+1) * 4 * 16 * 0.1μs 例 : 設定値(22)16=34 → 224μs = 4.46kHz (PKM17EWH400の場合、5kHz付近(18)16の方が音が大きいようです。) |
’22’ |
|||||||||||||||||||||
$0C |
SDメモリ種類 ’01’=16MB 、 ’02’=32MB、 ’04’=64MB、 ’08’=128MB ’10’=256MB 、 ’20’=512MB、 ’40’=1GB ’00’=Manual設定 (デフォルト) (終了アドレス+1)番地を$0A、$0B、$0Cに設定する。 最終アドレスを小さく制限したい場合などに使用する。 上記以外の設定 = 16MB |
’00’ |
|||||||||||||||||||||
$0D |
$0A=’00’時の(最終アドレス+1)番地を設定。 512バイト単位の設定のためアドレスA8〜A0は内部で0に設定。 $0B:最終アドレス A31〜A24 $0C:最終アドレス A23〜A16 $0D:最終アドレス A15〜A8 デフォルトは4MB相当(1s間隔保存で約36時間) |
$0B=’00’ $0C=’40’ $0D=’00’ |
|||||||||||||||||||||
$10 |
GPSデータ先頭コマンド指定 (必須) 一番最初にGPSモジュールから送信してくるコマンド設定。 bit0=1 GPRMC , bit1=1 GPGGA , bit2=1 GPGSA , bit3=1 GPVTG デフォルトは「GPRMC」。 << 注意 >>
|
’01’ |
|||||||||||||||||||||
$11 |
カウンタ用設定 bit0 : カウントエッジ選択 bit0=0 立ち上がりエッジ(L→H)でカウント bit0=1 立ち下がりエッジ(H→L)でカウント
bit7 : SDメモリ書込みタイミング選択 bit7=0 GPS位置確定時のみ格納
bit7=1 GPS位置確定/未確定にかかわらず1秒毎に格納 |
’81’ |
2.7 動作モード
GPSロギングモード : GPSデータをSDメモリに格納(ロギング)。
SDメモリ読み出しモード : USBポート(仮想COMポート)でロギングデータを読み出し。
SDメモリ消去モード : ロギングデータを消去。
モニタモード : PICマイコンのEEPROMの編集。
2.7.1 GPSデータ記録モード
機能 |
GPSモジュールのデータをSDメモリに保存。 RS-232CポートからGPSモジュールから取得データが出力されるので、SDメモリにデータを保存しながら 秋月電子通商のHPに掲載されているGtop-Satellite-Viewerでデータを表示することができる。 |
選択方法 |
モード選択スイッチを押しながら電源を投入し、約3秒程度押し続ける。 本モードが選択されたにもかかわらず、LED1の全色(緑色、赤色、青色)が0.2s周期で点滅する場合は、データの上書きししないSingleモードの場合で SDメモリの空き領域が無い場合である。 |
動作中 |
電源投入直後、全LED1が0.5s間点灯し、その後0.1s間消灯する。 ブザー音
|
動作終了 |
シングルモード時、SDメモリに空きエリアがなくなった場合、GPSモジュールの電源をオフして 0.4s周期でLED1(青色)を点滅する。 終了方法は電源オフのみ。 |
2.7.2 SDメモリ読み出しモード
機能 |
SDメモリのデータをRS-232Cラインから出力する。 |
選択方法 |
モード選択スイッチを押さず、PICマイコンの3番ピン(PORTA RA4)をHighレベル( (JP1−3 オープン=Highに接続)にして電源を投入する。 |
動作中 |
電源投入直後、全LED1が0.5s間点灯し、その後0.1s間消灯する。 その後、SDメモリの1ページ分のデータを出力する毎にLED1(緑色)→LED1(赤色)→LED1(青色)の順番に点滅を繰り返す。 ブザー音 ブザー未使用 USBポート(仮想COMポート)の受信データ ASCII読出しの場合(EEPROM $8 bit0=0) 最終アドレス+1を$0000 8000とした場合のデータ読み出し時の受信データを下図に示します。
Binary読出しの場合(EEPROM $8 bit0=1)
先頭のメッセージは従来と同じ。 その後、SDメモリのアドレスはASCIIコード、その後に512バイトのメモリデータをBinaryで送信。 なお、アドレスの前後は復帰改行(’0D’ ’OA’)を設けて、テキスト表示しても行先頭にアドレスが表示されるようにしている。 |
動作終了 |
SDメモリデータ出力通信終了後はLED1(緑色)を0.4s周期で点滅する。 終了方法は電源オフのみ。 |
2.7.3 SDメモリクリヤモード
機能 |
SDメモリの有効のアドレス全領域のブロック先頭に’FF’に書き込む。 追記モードでは測位データはSDメモリの空き領域に追記される。 このため、測位の前に空き領域を作る必要ばあるため、本モードを設けている。 また、過去分のデータが残っていると最新のデータの最終アドレスが分かり辛くなる。 このため、 ブロックの先頭のデータに’FF’を書き込んでデータの最終アドレスを明確にする。 |
選択方法 |
モード選択スイッチを押さず、PICマイコンの3番ピン(PORTA RA4)をLowレベル( (JP1−3 短絡=Lowに接続)にして電源を投入する。 |
動作中 |
電源投入直後、全LED1が0.5s間点灯し、その後0.1s間消灯する。 SDメモリクリヤ中は、SDメモリの8ページ分書込み毎にLED1(緑色)→LED2(赤色)→LED3(青色)の順番に点滅を繰り返す。 ブザー音 ブザー未使用 USBポート(仮想COMポート)の受信データ 最終アドレス+1を$0000 8000とした場合のメモリクリヤ時の受信データを下図に示します。
|
動作終了 |
SDメモリデータ書込み完了後はLED1の赤色を0.4s周期で点滅する。 終了方法は電源オフのみ。 |
2.7.4 モニタモード
機能 |
USBポート(仮想COMポート)を介してパソコンからPICマイコンのEEPROMの書換えを行う。 |
|||||||||||||||||||||
選択方法 |
2.8.2 SDメモリ読み出しモードに移行中に、PCのキーボードより「ESC」キーを押す。 |
|||||||||||||||||||||
コマンド 動作中 |
モニタモード動作 EEPROMアドレスポインタ( H'00' 〜 H'FF' )を示すアドレスの読み書きを行う。 また、「2.8.3 SDメモリクリヤモード」へ移行する。 (ジャンパー短絡無しにSDメモリクリヤ。)
PC側ソフトのエコーバックは不要。 (PICマイコンからエコーバックする。) モニタモード時、全LED1が消灯する。 ブザー音 ブザー未使用 USBポート(仮想COMポート)の受信データ例1 (1) モニタモード移行、モニタモードのオープニングメッセージ表示。
USBポート(仮想COMポート)の受信データ例2
(1) Rコマンドでアドレスポインタ(H'00')のデータを読み出し。
|
|||||||||||||||||||||
動作終了 |
モニタコマンド「GT」でコールドスタート。 電源オフでもよい。 |
3 パルス入力機能付き いつどこGPSロガー7 (プロトタイプ) ( 付属 高エネルギー電磁波検出回路 )の製作
今回の製作の全容を下記に掲載します。 写真左から下記のようになります。 GPS機能、高エネルギー電磁波検出機能の他、歩数計を流用したパルス積算機能を有します。 また、GPS機能無しでもエネルギー電磁波検出機能と歩数計を流用したパルスカウントができます。
【 パルス入力機能付き いつどこGPSロガー7 ( 付属 高エネルギー電磁波検出回路 ) 全体外観 】
写真位置 |
製 作 品 |
備 考 |
左端 |
GPSセンサ (GPSモジュール GPS−74A(A)−058) |
「いつどこGPSロガー6 ( プラットフォーム プロトタイプ )GPSセンサ部」で紹介している各種センサを使用できます。 |
左から2番目 |
パルス入力機能付き いつどこGPSロガー7基板 |
いつどこGPSロガー7本体です。 今回は可搬性は考慮せず、長時間運用の外部バッテリを前提としました。 この基板単体は電池ボックス電子工作(その16) いつどこGPSロガー6 ( プラットフォーム プロトタイプ にパルス入力機能を付加したものです。 |
左から3番目 |
パルスカウントベース基板 |
高エネルギー電磁波検出回路基板のパルス波形整形、及び、電源切替回路を有しています。 電源についての説明はここに掲載しています。 |
左から4番目 |
高エネルギー電磁波検出回路基板 |
浜松ホトニクスのWebページのSiフォトダイオード応用回路例10(si_pd_circuit.pdf)を参考にしています。 |
右端 |
パルス積算カウンタ |
ダイソーのデジタル歩数計B縦型を改造して使用しています。 電源は内蔵のLR44を使用します。 |
3.1 パルス入力機能付き いつどこGPSロガー7 回路図
GPSモジュールがGPSモジュール GPS−74A(A)−058の場合の「パルス入力機能付き いつどこGPSロガー7」の回路図を下記に掲載します。
(クリックすると原寸大の回路図をダウンロードできます。)
【 パルス入力機能付き いつどこGPSロガー7)回路 】
【 パルス入力機能付き いつどこGPSロガー7 部品面 】
IC51(FT232RL)とマイクロSDメモリを取り外した状態。
【 パルス入力機能付き いつどこGPSロガー7 部品面 】
圧電ブザーをハンダ面に実装しています。
【 パルス入力機能付き いつどこGPSロガー7 ハンダ面 】
3.2 高エネルギー電磁波検出回路基板
PINフォトダイオードを使用した高エネルギー電磁波検出回路基板回路図を下記に掲載します。 この回路のセンサ部分は浜松ホトニクスのWebページのSiフォトダイオード応用回路例10(si_pd_circuit.pdf)を参考にしています。
(クリックすると原寸大の回路図をダウンロードできます。)
【 高エネルギー電磁波検出回路 】
PINダイオードの逆バイアス回路の電源を個別に印加できるようにアンプ回路とは別回路にしています。
3段目の反転アンプ(IC202)は検出信号を反転して基準電圧(初段オペアンプIC201の+入力側電圧)より低い電圧でコンパレートできるようにしています。
コンパレータIC203はLM319Mを使用しています。
VR201は、IC202の7番ピンの電圧の0.9倍で調整します。 (検出感度調整もどきです。)
本基板はアルミ箔で全体を覆って下さい。 また、外部から光が隙間から入らないようにアルミ箔を重ねるなど完全に覆って下さい。 ただし、PINフォトダイオードPD1(S6775)の受光面はアルミ箔1枚だけとなるようにして下さい。
試作しながらの製作となりましたので、ごちゃごちゃしていします。
左側に見える縦置き基板にLM319Mを実装しています。
IC201の2番ピンの部品ハンダ付けは空中配線として下さい。
【 高エネルギー電磁波検出回路 部品面 】
【 高エネルギー電磁波検出回路 ハンダ面 】
3.3 パルスカウントベース基板
高エネルギー電磁波検出回路基板のパルス波形整形、及び、電源回路関係を有しています。 回路図を下記に掲載します。
【 パルスカウントベース基板 回路図 】
SW101a/SW101bは2連スライドスイッチ(2C接点)1個を使用します。 レバーをスライドすることで接点を連動させます。
高エネルギー電磁波検出回路基板のコンパレータ出力を100μs程度のパルスに波形整形しています。 また、このパルスはリトリガブルであり、100μs中に次のパルスが入力すると、最後のパルスから再び100μs程度の期間パルスが延長されます。
電源は006Pを前提にした9Vと充電電池4本直列の4.8Vの2系統を容易しています。 4.8V系はパルスカウントベース基板ロジック回路、及び、パルス入力機能付き いつどこGPSロガー7の電源用です。 9Vは4.8Vと加算されて高エネルギー電磁波検出回路用電源(15V以下で、できる限り高い電圧)として使用します。 高エネルギー電磁波検出回路用電源の消費電流は10mA以下ですので、009Pで賄うことにしました。 (回路図のSW101a/SW101bの接点状態)
車のバッテリなど電流容量が十分ある場合に、13.8Vの1電源でも動作できるようにしています。 この場合、SW101a/SW101bのスライドSWを回路図のSW101a/SW101bの接点状態とは逆の位置になるようにして下さい。 この場合、電源は006Pと記載しているコネクタの4番に+側、3番に−側を接続して下さい。
SW102は4.8V系の電圧が高い場合、念のため2段降圧できるようにしてるものです。 (IC101、SW102はあまり意味ないので無くしても構いません。)
3端子レギュレータ手持ちのものを使用していますので、回路図の型式にする必要はありません。
【 パルスカウントベース基板 部品面 】
【 パルスカウントベース基板 ハンダ面 】
パルスカウントベース基板と高エネルギー電磁波検出回路基板の接続回路図を下記に記載しますので参考にして下さい。 下記回路図の左右の太枠回路が上記掲載の回路で、各回路を接続している5本の接続を参考にして下さい。
【 基板接続図 】
3.4 パルス積算カウンタ
パルス積算カウンタとしてダイソーのデジタル歩数計B縦型を改造して使用しています。 この改造方法例は「ホール素子買っちゃた! チャリンコ万歩計を作っちゃえ! 」に下記のように掲載しております。 今回はパルス積算カウンタの電源はデジタル歩数計B縦型内蔵のLR44を使用しますので、このままの改造はうまくいきません。
【 ホール素子買っちゃた! チャリンコ万歩計を作っちゃえ! 時改造例 】
今回はパルス電圧変化でカウントするようにしなければいけません。 しかし、パルスカウントベース基板のロジック信号を直接入力することもできませんので、上記パルスカウントベース基板回路図のように抵抗分割して信号を供給しています。 また、接続先も変更しています。
【 今回のデジタル歩数計B縦型改造外観 】
ホール素子買っちゃた! チャリンコ万歩計を作っちゃえ! 改造例記載のようにチップコンデンサを取り去ります。
除去したチップコンデンサの左側(「今回のデジタル歩数計B縦型改造外観」写真基準)に見える47kΩ抵抗の位置に付いていた680kΩのチップ抵抗を取り去り、47kΩ抵抗を取り付けます。
ホール素子買っちゃた! チャリンコ万歩計を作っちゃえ! 時改造例の写真に記載の+Vccパターンと信号入力ランド間にショットキバリヤダイオード(例 1SS108等)を取り付けます。 取付の向きは「今回のデジタル歩数計B縦型改造外観」を参考にして下さい。
パルスカウントベース基板のGND線を、ホール素子買っちゃた! チャリンコ万歩計を作っちゃえ! 時改造例の写真に記載のGNDに接続して下さい。
パルスカウントベース基板のパルス信号線を、ホール素子買っちゃた! チャリンコ万歩計を作っちゃえ! 時改造例の写真に記載の信号入力ランドに接続して下さい。
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