title0a.gif

Memorandumの小部屋

本ページは金銭授受を伴う行為を含むAuctionや商用Web Pageからの無断リンク・無断参照を禁じます。
無断リンク・無断参照が判明した時点で然るべき処置をとらさせて頂きます。


動け!!! PL2303HXAの巻

 

 このWebページは「USB〜TTLシリアルケーブル (CB-U2T2303)」をWindows11パソコンで動作させた結果を記録として残した個人的なメモです。 当方にしか役立たない情報です。 その点、ご了承願います。


− 目次 −

1.はじめに

2.Case1 古いドライバに変更する。

3. Case2 仮想化ソフトウエアを利用して古いOSで動かす。

4. Case3 Prolific社PL2303HXAを認識するハードウエアを介在させる。


1.はじめに

  「USB〜TTLシリアルケーブル (CB-U2T2303)」はProlific社PL2303HXAを利用しています。 Prolific社は現在PL2303HXA用のドライバソフトを提供していません。 デバイスドライバサポート終了後10年以上経過していますが、未だにProlific社PL2303HXAを使用したデバイスが販売されています。 当方もそのような未サポート状態のProlific社PL2303HXAを新たに購入してしまいました。 購入時、未サポートであるアナウンスはありませんでした。  本Webページ公開当初時点でのProlific社提供の最近の「PL23XX_Prolific_DriverInstaller_v4300.zip」を利用した際の状況を下記に掲載します。

 

 ポート名称が「COM4:PL2303HXA PHASED OUT SINCE 2012. PLEASE CONTACT YOUR SUPPLIER.」となっています。

【 Tera Termのシリアルポート認識状態 】

 

【 Tera Termのシリアルポート起動時状態 】

 

【 デバイスドライバのCOMポート認識状態 】

 

【 デバイスドライバ「ドライバーファイルの詳細」 】

 

【 デバイスドライバ「ser2pl64_1.sysのプロパティ」 】

 

【 デバイスドライバ「serenum.sysのプロパティ」 】

 

【 デバイスドライバ「ser2pl.dllのプロパティ」 】

 

【 デバイスドライバ「ハードウエアIDの値」 】

 

 購入したからには未サポートと言えども使いたくなり、いろいろ試しました。 その結果、本Webページ公開の2024年10月時点で、Windows11環境でとりあえず下記3通りの方法で使えることを確認しました。
 

Case1

: 

Prolific社PL2303HXAが動作する古いドライバに変更する。

 最もポピュラーな方法です。 古いデバイスドライバのため、最近のデバイスをサポートしていない可能性がありますのでProlific社PL2303HXAを利用する際に古いデバイスドライバをインストール、利用終了後、最新のデバイスドライバをインストールする必要がありそうで常用したくありませんでした。
  

Case2

仮想化ソフトウエアを利用してWindows11下で、古いOSで動かす。

 今は使わない(使えなくなった)古いパソコンを引っ張り出して利用する方法もあります。 しかし、Prolific社PL2303HXAだけのために古いパソコンをわざわざ立ち上げるのは面倒ですし、利用したいアプリケーションソフトウエアも動作するとは限りません。
 そこで、仮想化ソフトウエアとしてVMwareを利用してWindows7環境下で動作確認しました。 この環境下では、Windows7用にCase1の古いデバイスドライバに差し替えようと思っていましたが、なぜかタイムスタンプが2019年のProlific社PL2303HXAのデバイスドライバでも認識しました。 (*1参照) そのため、デバイスドライバの差し替え無しに利用できました。 なぜ利用できるのか原因は不明です。 再現しなくなるのを避けるために原因調査のためにデバイスドライバを変更しないようにしています。

   

Case3

 Prolific社PL2303HXAを認識するハードウエアを介在して、Prolific社PL2303HXAとは別のUSBシリアル変換器として認識させる。

 ハードウエアとしてUSBHOST2 USB Host Controller Board V2.4 [SERIAL − FTDI,CP210X,PL2303,CH340,CDC]を利用します。 そのため、この基板入手の面倒くささやコストなどを考えれば決してお勧めできません。
 しかし、純粋にWindows11環境下でアプリケーションを利用できますので、最も有効な利用方法と考えています。 ただし、利用できるのは送受信信号のみのため、送受信信号以外の制御信号を利用する場合は、この方法を適用できません。

 

 上記のようにそれぞれ一長一短があります。 その場の状況に応じて使い分けることとしました。 下記にCase1〜Case3の動作状況を掲載します。

 

Case1

: 

Prolific社PL2303HXAが動作する古いドライバに変更する。

 

 古いデバイスドライバを利用する際、Prolific PL-2303 Code 10 Fix Copyright 2018, Family Software. All rights reserved.(https://www.ifamilysoftware.com/news37.html)を利用させて頂きました。

(出典元:https://www.ifamilysoftware.com/news37.html)

【 出典元のWebページ 】

 

 出典元から「PL2303_64bit_Installer.exe」をダウンロードしてインストールを開始します。 インストーラの実行だけで、このソフト実況終了後、デバイスドライバが更新される訳ではありません。 当初、インストーラの実行終了後にデバイスドライバの変更も終了すると勘違いして、ドライバが変更されないと誤まって認識していました。

【 「PL2303_64bit_Installer.exe」起動時画面 】

 

「Continue」ボタンをクリックして継続します。

【 「PL2303_64bit_Installer.exe」メニュー画面 】

 

インストール終了後、スタートメニューから「PL2303 Code 10 Fix」を軌道します。

【 スタートメニュー 「PL2303 Code 10 Fix」選択 】

 

COMポートが変更されていません!!!

【 デバイスドライバのCOMポート認識状態 】

 

ドライバが変更されていない様子です。

【 デバイスドライバ「ドライバーファイルの詳細」 】

 

 「Windowsの設定 > アプリ > インストールされているアプリ」でをインストールされているアプリケーションを確認すると「PL23XX_Prolific_DriverInstaller_v4300.zip」でインストールされた「PL23XX USB-to-Serial」が残っていました。

【 Windowsの設定 > アプリ > インストール 】

 

 「PL23XX USB-to-Serial」をRemoveします。

【 「PL23XX USB-to-Serial」の削除 】

 

 「PL23XX USB-to-Serial」の削除後、Prolific社PL2303HXAを認識できました。

【 デバイスドライバのCOMポート認識状態 】

 

【 デバイスドライバ「全般」 】

 

【 デバイスドライバ「ポートの設定」 】

 

【 デバイスドライバ「ボーレート選択」 】

 

【 デバイスドライバ「ドライバー」 】

 

【 デバイスドライバ「ドライバーファイルの詳細」 】

 

 バージョン3.3.2.102、更新日付 2008/09/24に変更されました。

【 デバイスドライバ「SER2PL64.sysのプロパティ」 】

 

【 デバイスドライバ「serenum.sysのプロパティ」 】

 

Prolific社PL2303HXAでもCOMポートを開くことができそうです。

【 デバイスドライバ「ハードウエアIDの値」 】

 

【 Tera Termのシリアルポート認識状態 】

 

 「USB〜TTLシリアルケーブル (CB-U2T2303)」のTXDとRXDを接続してハードウエアでエコーバック状態にできるようにしました。 その状態で動作確認をしました。

【 Tera Termのシリアルポート動作状態 】

 

Case2

仮想化ソフトウエアを利用してWindows11下で、古いOSで動かす。

 今は使わない(使えなくなった)古いパソコンを引っ張り出して利用する方法もあります。 しかし、Prolific社PL2303HXAだけのために古いパソコンをわざわざ立ち上げるのは面倒ですし、利用したいアプリケーションソフトウエアも動作するとは限りません。
 そこで、仮想化ソフトウエアとしてVMwareを利用してWindows7環境下で動作確認しました。 この環境下で、Windows7用にCase1の古いデバイスドライバに差し替えようと思っていましたが、なぜかタイムスタンプが2019年のProlific社PL2303 用Aのデバイスドライバでも認識しました。(*1参照) そのため、デバイスドライバの差し替え無しに利用できました。 なぜ利用できるのか原因は不明です。 再現しなくなるのを避けるために原因調査のためにデバイスドライバを変更しないようにしています。

 

上記画像のようにWMware下で難無く認識・動作しました。

【  VMware下でのデバイスドライバとTera Term動作状態 】

 

【 VMwareのバージョン情報 】

 

【 デバイスドライバのCOMポート認識状態 】

 

【 デバイスドライバ「全般」 】

 

【 デバイスドライバ「ポートの設定」 】

 

【 デバイスドライバ「ボーレート選択」 】

 

【 デバイスドライバ「ドライバー」 】

 

【 デバイスドライバ「ドライバーファイルの詳細」 】

 

 バージョン3.8.31.1、更新日付 2019/08/11となっています。

【 デバイスドライバ「SER2PL64.sysのプロパティ」 】

 

【 デバイスドライバ「serenum.sysのプロパティ」 】

 

【 デバイスドライバ「WdfCoInstaller.dllのプロパティ」 】

 

Prolific社PL2303HXAでもCOMポートをオープンできました。

【 デバイスドライバ「ハードウエアIDの値」 】

 

【 Tera Termのシリアルポート認識状態 】

 

 「USB〜TTLシリアルケーブル (CB-U2T2303)」のTXDとRXDを接続してハードウエアでエコーバック状態にできるようにしました。 その状態で動作確認をしました。

【 Tera Termのシリアルポート動作状態 】


*1

 PL2303_Prolific_DriverInstaller_v1190.zipなどの古いドライバに付属しているの説明書を確認すると、PL−2303H、PL−2303HX(RevA)、PL−2303X or XAは、Windows2000・WindowsXP・WindoisVista・Windows7などの古いOSで動作すると記載されていました。 古いOSで利用すれば、Code10対応(PL2303_64bit_Installer.exe)のとても古いドライバよりもう少しアップデートされたドライバを利用できるようです。

 

PL2303 Windows Driver User Manual v1.19.0.pdfより抜粋

【 System Requirements 】

  

Case3

 Prolific社PL2303HXAを認識するハードウエアを介在して、Prolific社PL2303HXAとは別のUSBシリアル変換器として認識させる。

 USBHOST2 USB Host Controller Board V2.4 [SERIAL − FTDI,CP210X,PL2303,CH340,CDC]のUSBポートに「USB〜TTLシリアルケーブル (CB-U2T2303)」を接続すると、「USB〜TTLシリアルケーブル」を認識しました。(「USBHOST2 USB Host Controller Board V2.4」のUSBデバイス認識用青色LEDが点灯。)

 この「USBHOST2 USB Host Controller Board V2.4」のTXD信号とRXD信号をUSBデバイス「超小型USBシリアル変換モジュール」に接続して、PC→USBデバイス「超小型USBシリアル変換モジュール」→「USB〜TTLシリアルケーブル」の数珠繋ぎ構成としました。 また、→、「USB〜TTLシリアルケーブル」のTXD信号とRXD信号を短絡して「USB〜TTLシリアルケーブル」でハードウエア的にエコーバックするようにしました。 このときの状態を下記画像に掲載します。

【 「USBHOST2 USB Host Controller Board V2.4」を利用したProlific社PL2303HXAの認識 】

 

 この構成では、PCが認識するのはUSBデバイス「超小型USBシリアル変換モジュール」のみです。 当然、デバイスドライバやアプリケーションソフトもUSBデバイス「超小型USBシリアル変換モジュール」のみを認識しており、「USB〜TTLシリアルケーブル」(Prolific社PL2303HXA)を認識することはありません。

 デバイスドライバやアプリケーションソフトの状況を以下に掲載します。

 

【 デバイスドライバのCOMポート認識状態 】

 

【 デバイスドライバ「全般」 】

 

【 デバイスドライバ「ポートの設定」 】

 

【 デバイスドライバ「ボーレート選択」 】

 

 USBデバイス「超小型USBシリアル変換モジュール」はFTDI社のチップを使用しています。

【 デバイスドライバ「ドライバー」 】

 

【 デバイスドライバ「ドライバーファイルの詳細」 】

 

 USBデバイス「超小型USBシリアル変換モジュール」はFTDI社のチップを使用しています。

【 デバイスドライバ「ftser2k.sysのプロパティ」 】

 

【 デバイスドライバ「serenum.sysのプロパティ」 】

 

 USBデバイス「超小型USBシリアル変換モジュール」はFTDI社のチップを使用しています。

【 デバイスドライバ「ftcserco.dllのプロパティ」 】

 

 USBデバイス「超小型USBシリアル変換モジュール」はFTDI社のチップを使用しています。

【 デバイスドライバ「ftserui2.dllのプロパティ」 】

 

 USBデバイス「超小型USBシリアル変換モジュール」はFTDI社のチップFT234XD(VID 0403h、PID 6015h)を使用しています。

【 デバイスドライバ「ハードウエアIDの値」 】

 

【 Tera Termのシリアルポート認識状態 】

 

 「USB〜TTLシリアルケーブル (CB-U2T2303)」のTXDとRXDを接続してハードウエアでエコーバック状態にできるようにしました。 その状態で動作確認をしました。

【 Tera Termのシリアルポート動作状態 】

 

 

 目次に戻る  Memorandumの小部屋 へ戻る   ホームページへ戻る


End of This Page.