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Memorandumの小部屋

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げた・ゲタ・下駄 Aruduino GETA・Paspberry Pi GETA

 

 このWebページはArduinoやRAspberry Piなど電気電子工作でよく使われているマイコンボードをブレッドボードに接続する下駄基板GETAを製作した経緯を記録として残した個人的なメモです。


− 目次 −

1.はじめに

2.下駄基板GETA−Type1 (Arduino基板適用例)

3.下駄基板GETA−Type2 (Arduino基板適用例)

4.下駄基板GETA−Type3 (Raspberry Pi基板適用例)

5.下駄基板GETA−Type4 (Raspberry Pi基板適用例)

6.下駄基板GETAで使用した部品

 


1.はじめに

 ArduinoやRaspberry Piなどのマイコンボードを使った電気電子工作ではブレッドボードを用いて動作確認、試作をすることが一般的となっています。 下記にその使用例を示していますが、マイコンボードとブレッドボード間のジャンパー配線が多くなるとジャンパー線の取扱いに気を遣うようになります。 また、マイコンボードにUSBコネクタ、イーサネットケーブルやHDMIケーブルなど少し太目のケーブルを接続すると、マイコンボードがケーブルに引きずられて勝手に動いてしまうことがあります。 その際にジャンパー線の接続に影響が出たりします。 当初はジャンパー線接続への影響が出て当たり前と思っていましたが、接続するジャンパー線が多くなると接続外れの手直しなどが生じること が多々生じて、これを改善する必要を感じてきました。 

 

【 Arduino互換基板「びんぼうでいいの (U3R)」と「FMラジオモジュール RDA5807H (M-17245)」接続例 】

 

 一方、小型のマイコンボード「Raspberry Pi Pico」などは直接ブレッドボードに接続でき、そのブレッドボード上で回路を組み上げることで試作もし易くなります。 下記に「まるごとNMEA Raspberry Pi Pico編」での使用例を示します。

 

プロトタイプ3 動作確認状態(全体外観1)

【 「Raspberry Pi Pico」とブレッドボードを利用した試作例 】

 

 最近、マイコンボードをブレッドボードに固定接続することを目的とした下駄基板GETAを製作して利用し始めました。 今回は4事例を紹介します。 なお、各事例はArduino互換基板やRaspberry Pi基板を利用していますが、マイコンボードと下駄基板への取付け位置を変えることでいろいろなマイコンボード用に改造することもできます。

 なお、本Webページで記載しているブレッドボードはブレッドボードEIC−801(秋月電子通商 販売コード100315、型番165−40−4−8010)を 基本的に利用しています。 今回の製作事例では下駄基板GETAの部品取り付け位置はブレッドボードEIC−801用に統一しています。 しかし、このブレッドボードEIC−801 は曲者で、部品の取付け穴と電源レーン穴の間隔が縦方向・横方向ともに50milピッチの奇数整数倍となっており、一般的なユニバーサル基板の100milピッチとなっていません。 とても困った仕様です。

 

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2. 下駄基板GETA−Type1 (Arduino基板適用例)

 Arduino互換基板「びんぼうでいいの (U3R)」をブレッドボード上に接続する下駄基板GETA−Type1です。 ブレッドボード上の信号パターンの接続穴を利用してマイコンボードを固定しています。 そのため、マイコンボードの搭載面のブレッドボードエリアを使用することができません。 小規模の動作確認、試作向けです。 ブレッドボードの空きエリアが不足した場合は、ブレッドボードを連結したり横長のブレッドボード(秋月電子通商取扱のBB−102など)を利用することができます。

 下駄基板GETA−Type1は汎用のユニバーサル基板でも製作できますが、今回は外形寸法がArduino基板と同じArduino用ユニバーサル基板 ガラスコンポジット(秋月電子通商 販売コード106877、型番AE−ARDUINO_UNI−G)を利用しました。 なお、本Web公開時、この基板は販売終了となっていますが、Arduino用ユニバーサルシールドキット(黒)(秋月電子通商 販売コード111386、型番AE−ARDUINO−PROTO−BLACK)などで基板を入手できます。

 

【 下駄基板GETA−Type1 ブレッドボード接続例1 】

 

【 下駄基板GETA−Type1 ブレッドボード接続例2 】

 

横長のブレッドボードBB−102接続例

【 下駄基板GETA−Type1 ブレッドボード接続例3 】

 

【 下駄基板GETA−Type1 マイコンボート取付け外観1 】

 

【 下駄基板GETA−Type1 マイコンボート取付け外観2 】

 

 ピンヘッダは細ピンヘッダ1×40(黒)(秋月電子通商 販売コード106631、型番PHA−1x40SG)を利用しました。

【 下駄基板GETA−Type1 マイコンボート取付け外観3 】

 

【 下駄基板GETA−Type1 マイコンボート取付け外観4 】

 

【 下駄基板GETA−Type1 マイコンボート取付け外観5 】

 

Arduino互換基板「びんぼうでいいの (U3R)」を取り外しました。

【 下駄基板GETA−Type1 ブレッドボード接続時外観1 】

 

 下駄基板GETA−Type1は「Arduino用ユニバーサル基板 ガラスコンポジット]のVカット部分で折って利用しています。

【 下駄基板GETA−Type1 外観1 】

 

【 下駄基板GETA−Type1 外観2 】

 

【 下駄基板GETA−Type1 外観3 】

 

【 下駄基板GETA−Type1 外観4 】

 

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3. 下駄基板GETA−Type2 (Arduino基板適用例)

 Arduino互換基板「びんぼうでいいの (U3R)」をブレッドボード上に接続する下駄基板GETA−Type2です。 下駄基板GETA−Type2ではマイコン基板 下部のブレッドボード部分を少しでも利用できるようにしました。 そのため、下駄基板を2分割して、夫々の基板をブレッドボードの電源レーン部分に接続して、マイコン基板直下部分に部品接続用のスペースを 確保しました。
 今回は電源レーン部分に細ピンヘッダを差し込みます。 せっかくなので電源レーン部分をジャンパーピンで配線できるようにL型ピンソケット1×6(6P)(秋月電子通商 販売コード109862、型番FH−1x6RG)を設けました。

 

【 下駄基板GETA−Type2 ブレッドボード接続例1 】

 

マイコンボード下部のブレッドボード穴を利用できます。

【 下駄基板GETA−Type2 ブレッドボード接続例2 】

 

【 下駄基板GETA−Type2 ブレッドボード接続例3 】

 

【 下駄基板GETA−Type2 マイコンボート取付け外観1 】

 

【 下駄基板GETA−Type2 マイコンボート取付け外観2 】

 

 細ピンヘッダのボディ部分よりネジ頭が突出しないように皿ネジで固定しています。

【 下駄基板GETA−Type2 マイコンボート取付け外観3 】

 

【 下駄基板GETA−Type2 マイコンボート取付け外観4 】

 

【 下駄基板GETA−Type2 マイコンボート取付け外観5 】

 

 Arduino互換基板「びんぼうでいいの (U3R)」を取り外しました。 L型ピンヘッダの赤色部分を電源接続穴の赤色レーン、黒色部分を電源接続穴の青色レーンに接続しています。

【 下駄基板GETA−Type2 ブレッドボード接続時外観1 】

 

【 下駄基板GETA−Type2 外観1 】

 

【 下駄基板GETA−Type2 外観2 】

 

【 下駄基板GETA−Type2 外観3 】

 

【 下駄基板GETA−Type2 外観4 】

 

 下駄基板GETA−Type2は下駄基板を2分割して製作しました。 その際の製作過程を下記に掲載します。 本来は2分割せずに製作しようと思ったのですが、ブレッドボードの上側と下側の電源レーン間距離が50milの整数倍となっているため、100milピッチのユニバーサル基板を利用できなかっため、仕方なく2分割しました。

 

【 下駄基板GETA−Type2 製作過程1 (構成部品位置関係) 】

 

 ピンソケット間をジャンパー線で接続することで、上下の赤色レーンとの青色レーンそれぞれを接続できるようにしました。

【 下駄基板GETA−Type2 製作過程1(細ピンヘッダ接続時) 】

 

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4. 下駄基板GETA−Type3 (Raspberry Pi基板適用例)

 「RaspberryPi3 Model B+」をブレッドボード上下方向に接続する下駄基板GETA−Type3です。 下駄基板GETA−Type3ではブレッドボードの上下のいずれかの電源レーンにマイコン基板を取付けてブレッドボードのスペースのほとんどを利用できるようにしました。 ただし、ブレッドボードを接続した電源レーンは利用できるエリアは少なくなります。 また、マイコン基板の片側のみしかブレッドボードと接続されていませんので、機械的な接続強度はありません。 移動時(持ち運び時)には注意が必要です。

 下駄基板GETA−Type3では電源レーン部分に細ピンヘッダを差し込みますので、電源レーン部分をジャンパーピンで配線できるように分割ロングピンソケット(細ピン用) 1×40(40P)(秋月電子通商 販売コード110073、型番FUH−1x40SGN5−B)をカットして取り付けました。

 マイコン基板の接続及び高さ合わせに手持ちの2mmのプラスチックスペーサとM2プラスチック小ねじ・六角ナットを利用しました。 これは「RaspberryPi3 Model B+」の取付けネジ用穴にM3ネジを差し込むことができなかったためです。 Arduino基板を適用する場合はM3用のスペーサやねじ類を利用することができます。 今回利用したのはプラスチックスペーサー M2×5mm TP2−5(秋月電子通商 販売コード113016、型番TP2−5)、プラスチックスペーサー M2×15mm TP2−15(秋月電子通商 販売コード113018、型番TP2−15)、M2プラスチックなべ小ねじ+六角ナットセット M2×5mm(秋月電子通商 販売コード113238、型番M2−5_M−2)です。

 

【 下駄基板GETA−Type3 ブレッドボード接続例1 】

 

 マイコン基板の水平を調整するため、.プラスチックスペーサー M2×15mm TP2−15にM2プラスチックなべ小ねじをねじ込む量を調整しています。

【 下駄基板GETA−Type3 ブレッドボード接続例2 】

 

【 下駄基板GETA−Type3 ブレッドボード接続例3 】

 

【 下駄基板GETA−Type3 マイコンボート取付け外観1 】

 

【 下駄基板GETA−Type3 マイコンボート取付け外観2 】

 

【 下駄基板GETA−Type3 マイコンボート取付け外観3 】

 

【 下駄基板GETA−Type3 マイコンボート取付け外観4 】

 

【 下駄基板GETA−Type3 マイコンボート取付け外観5 】

 

 「RaspberryPi3 Model B+」を取り外しました。

【 下駄基板GETA−Type3 ブレッドボード接続時外観1 】

 

【 下駄基板GETA−Type3 外観1 】

 

【 下駄基板GETA−Type3 外観2 】

 

【 下駄基板GETA−Type3 外観3 】

 

【 下駄基板GETA−Type3 外観4 】

 

 下駄基板GETA−Type3の製作では基板を凹上に切り欠く作業があります。 この作業にカッターなどを利用すると思いますが、今回はハンドニブラーを利用しました。 元々はアルミ板の加工用ですが、いろいろな板類の加工に利用できます。 今回は紙フェノール基板のカットに利用しました。 やすり最終仕上げは必要ですが、面積の多いカット作業を簡単に行うことのできる便利な工具です。(現在販売しているのか、入手できるのかは不明です。)

 

 学生時代に入手した(と記憶している)ン10年モノの宝山工具製作所製ハンドニブラーK−88です。 当時、我が身にとってはもとても高価な工具でした 。 そのため現在までとても大切に保管・利用しており、パッケージもどうにか形を保ったまま所有できています。 

【 ハンドニブラー パッケージ外観 】

 

品名は「ハンドニブラ」となっており、最後の「−」がありません。

【 ハンドニブラー 外観 】

 

【 ハンドニブラー カット部分拡大 】

 

【 ハンドニブラー 基板カット作業例 】

 

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5. 下駄基板GETA−Type4 (Raspberry Pi基板適用例)

 「Raspberry Pi4 Model B 4GB (M-14778)」をブレッドボード横に接続する下駄基板GETA−Type4です。 下駄基板GETA−Type4ではブレッドボードの左右端のいずれかの電源レーンにマイコン基板を取付けてブレッドボードのスペースのほとんどを利用できるようにしました。 ただし、ブレッドボードを接続した電源レーン部分付近エリアは使用できません. また、下駄基板GETA−Type3同様にとマイコン基板の片側のみしかブレッドボードと接続されていませんので、機械的な接続強度はありません。 移動時(持ち運び時)には注意が必要です。

 下駄基板GETA−Type4では電源レーン部分に細ピンヘッダを差し込みますので、電源レーン部分をジャンパーピンで配線できるように分割ロングピンソケット(細ピン用) 1×40(40P)(秋月電子通商 販売コード110073、型番FUH−1x40SGN5−B)をカットして取り付けました。  また、電源レーンの上下間隔が50milピッチの奇数整数倍となっています。 仕方ないので両面スルホール・ガラス・ユニバーサル基板Cタイプ1.27mmピッチ(72x48mm) (秋月電子通商 旧販売コード P-00186)を利用しています。

 マイコン基板の接続及び高さ合わせに、下駄基板GETA−Type3同様に手持ちの2mmのプラスチックスペーサとM2プラスチック小ねじ・六角ナットを利用しました。 これは「Raspberry Pi4 Model B 4GB (M-14778)」の取付けネジ用穴にM3ネジを差し込むことができなかったためです。 Arduino基板を適用する場合はM3用のスペーサやねじ類を利用することができます。 今回利用したのはプラスチックスペーサー M2×5mm TP2−5(秋月電子通商 販売コード113016、型番TP2−5)、ラスチックスペーサー M2×15mm TP2−15(秋月電子通商 販売コード113018、型番TP2−15)、M2プラスチックなべ小ねじ+六角ナットセット M2×5mm(秋月電子通商 販売コード113238、型番M2−5_M−2)です。

 

【 下駄基板GETA−Type4 ブレッドボード接続例1 】

 

【 下駄基板GETA−Type4 ブレッドボード接続例2 】

 

【 下駄基板GETA−Type4 マイコンボート取付け外観1 】

 

【 下駄基板GETA−Type4 マイコンボート取付け外観2 】

 

【 下駄基板GETA−Type4 マイコンボート取付け外観3 】

 

【 下駄基板GETA−Type4 マイコンボート取付け外観4 】

 

【 下駄基板GETA−Type4 マイコンボート取付け外観5 】

 

【 下駄基板GETA−Type4 マイコンボート取付け外観6 】

 

Raspberry Pi4 Model B 4GB (M-14778)」を取り外しました。

【 下駄基板GETA−Type4 ブレッドボード接続時外観1 】

 

【 下駄基板GETA−Type4 外観1 】

 

【 下駄基板GETA−Type4 外観2 】

 

【 下駄基板GETA−Type4 外観3 】

 

【 下駄基板GETA−Type4 外観4 】

 

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6. 下駄基板GETAで使用した部品

 下駄基板GETAの製作で利用した部品の一部を以下に紹介します。  なお、パッケージに記載の価格は入手当時の価格であり、現在の価格ではありません。 なお、下記掲載部品が現在も販売されているかは未確認です。

 

片面紙エポキシ・ユニバーサル基板

Cタイプ(72×47.5mm)

銅はく仕上げ

秋月電子通商

販売コード 100182

型番 AE−3

 

 今回の製作では上記を利用しましたが、両面スルーホールガラスコンポジット・ユニバーサル基板 Cタイプ めっき仕上げ 72×47mm 日本製(秋月電子通商 販売コード103231、型番無し )をお勧めします。

 

両面スルホール・ガラス・

ユニバーサル基板Cタイプ

1.27mmピッチ(72x48mm)

秋月電子通商

旧販売コード P-00186

 今回の製作でな上記を利用しましたが現在は販売されていないかもしれません。 その場合は両面スルーホール・ガラス・ユニバーサル基板金フラッシュCタイプ1.27mmピッチ(72×48mm)(秋月電子通商  販売コード111605、型番AE−3M(2L))を利用することができそうです。

Arduino用ユニバーサル基板

ガラスコンポジット

秋月電子通商

販売コード106877

型番AE−ARDUINO_UNI−G

 本Web公開時、本基板単体は販売終了となっています。 Arduino用ユニバーサルシールドキット(黒)(秋月電子通商 販売コード111386、型番AE−ARDUINO−PROTO−BLACK)を購入すればこの基板を入手することができます。

TAKACHI電工業

DS3−10、DS3−8

千石電商

上記パッケージ品は相当以前に購入しています。 現在はパッケージ、同梱数量、価格は変わっているようです。

プラスチックスペーサー

M2×5mm TP2−5
販売コード113016
型番TP2−5

プラスチックスペーサー 

M2×15mm TP2−15
販売コード113018
型番TP2−15

M2プラスチック なべ小ねじ
+六角ナットセット

M2×5mm
販売コード113238
型番M2−5_M−2

秋月電子通商

 手持ちのM2プラスチックスペーサ及び小ねじ+六角ナットセットのパッケージ外観です。 左側から「M2×15mm TP2−15」、「M2×10mm TP2−10」(今回は未使用)、「M2×5mm TP2−5」、「M2プラスチック なべ小ねじ+六角ナットセット」です。

 


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