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Memorandumの小部屋

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電池ボックス電子工作(その13)

いつどこGPSロガー4 ( SDメモリ・セパレートタイプ )

 

 電池ボックス電子工作(その14) いつどこGPSロガー6 ( プラットフォーム プロトタイプ ) の公開に伴い、本ページは参考用として公開します。 もし、新規に製作されたい場合は電池ボックス電子工作(その14) いつどこGPSロガー6 ( プラットフォーム プロトタイプ )以降をご参照願います。


1.背景

 電池ボックス電子工作(その12) いつどこGPSロガー3 (セパレートタイプ) でGPSデータ記憶EEPROMメモリ(GPS-EEPROM)容量を2倍にしておりますが、これは実装の制約により決めた容量でした。 フラットパッケージ品を使用すれば、4倍まで拡張できるため、電気街探訪の小部屋に「世界の部品屋さんDigi−Key はじめてのお買い物の巻」で紹介したフラットパッケージ品を入手し、これを使用して再度GPSロガーを製作するつもりでおりました。

 これとは別に前々からマイクロSDメモリをGPSデータ記憶EEPROMメモリ(GPS-EEPROM)の代わりに使用できないか検討しておりましたが、SDメモリの資料(SanDisk Secure Digital Card Product Manual Version 1.9 Document No. 80-13-00169 December 2003:どこから入手できたか記録に残していなかったため入手先不明。)を読んで消費電流が思っていた以上に多く記載されていたこと、及び、アクセス方法がいろいろ記載されており 使用方法の確信を持てなかった事、また、これが一番なのですがCopyrightの問題もあるかのように聞いており手を出すことを控えていました。
 ところが、たまたまネットサーフィンをしているとトランジスタ技術の2007年2月号の特集記事にSDメモリの使用方法が紹介されているとのこと、早速この記事を改めて読み直しました。 購入当初は使用するつもりも無く斜め読みをしていたのと、MMCとして記事が記載されて おり記憶に残っていなかったのでしょうう。 記事を読むとSPIモードだと使用しても良さそう、また、アクセス方法も比較的容易、CRCを無視できそう(CRC計算ルーチンを作成する気が無い)なことがわかりました。

 このような経過をたどり、AT24C1024BN-SH25-Bの代わりに、身近で安価に入手できるマイクロSDメモリを使用する事にしました。


2.いつどこGPSロガー4 ( SDメモリ・セパレートタイプ )の製作

2.1 製作仕様概要

 今回のGPSモジュールはGPSレシーバモジュールキット [K-02294]を使用しましたので基本的な回路構成 は電池ボックス電子工作(その 9)  いつどこGPSロガー 、電池ボックス電子工作(その 10)  いつどこGPSロガー(セパレートタイプ)を流用しました。 また、ソフトは電池ボックス電子工作(その12) いつどこGPSロガー3 (セパレートタイプ) を流用してSDメモリ対応しました。

 主たる仕様を下記します。

いつどこGPSロガー4 ( SDメモリ・セパレートタイプ )仕様

GPSモジュール

GPS−52D(B)−014−S36R0D0A31)

測地系

測位系選択可能

(1) WGS-84          (2) TOKYO Mean Solution  (3) TOKYO Japan
(4) TOKYO Korea   (5) TOKYO Okinawa

SDメモリ種

マイクロSD

SDメモリ容量

16MB〜1GB (SDHC非対応)

SDメモリ読み出し RS−232による読み出し(bps設定可)

メモリカードのPC読み出し不可

記録間隔

1秒〜255秒間隔で設定可能。

GPSデータ保存間隔設定選択スイッチ入力により2種類の設定のいずれかを選択可能。

記録時間

2.2項参照 (16MBで5日以上)

記録データ

時刻(UTC) 、 緯度 、 経度 、 衛星数 、 測位状態 、 アンテナ高度 、  ジオイド高度 、 年月日、 方位 、 速度

電源

単四乾電池 × 3本

PICマイコンソフト

今回は非公開とします。 ただし、書込みサービス対応としますのでここを参照願います。

 

 なお、以下の説明でEEPROMに関して2通りの表現が記載されています。 夫々の意味は下記のようになります。

PIC-EEPROM

 「いつどこGPSロガー」を制御するPICマイコンに内蔵されているEEPROMです。 このEEPROMの設定値で「いつどこGPSロガー」の動作を設定します。

SDメモリ
GPS-EEPROM

 GPSモジュールのデータを格納する別設置のSDメモリ(EEPROM)です。 この SDメモリ(EEPROM)にGPSデータが格納されます。

 

2.2 記録メディア、記憶容量、記録方法

 遅ればせながら記録メディア としてSDメモリを使用することにしました。 但し、現状はFATファイルシステム対応ではなく、単なるEEPROMとして使用します。 よって、パソコンのSDメモリスロットでは読み出しできません。 誤ってSDメモリスロットに差し込むとフォーマットしますかとアナウンスされます。 もしフォーマットするとせっかくのデータが消去されます。

 SDメモリは16MB〜1GBまでの対応としています。 SDメモリの仕様によりUser Areaが決まっており全容量を使用することはできません。 参考までに使用可能範囲を使用した場合の記録時間を下記します。 しかし、メモリ容量が多すぎます。 現状の「いつどこGPSロガー4」の仕様ではRS−232Cでデータを読み出しますので、データをパソコンに読み込むのにその分、時間がかかり過ぎます。

SDメモリ容量

User Area
(Blocks)

使用可能最終アドレス+1

GPS用
データ個数

連続記録日数

16M

28,800

$00E1 0000

460,800

5日8時間0分0秒

32M

 59,776

$01D3 0000

 956,416

 11日1時間40分16秒

64M

 121,856

 $03B8 0000

 1,949,696

 22日13時間34分56秒

128M

 246,016

 $0782 0000

 3,936,256

45日13時間24分16秒

256M

 494,080

 $0F14 0000

 7,905,280

91日11時間54分40秒

512M

 940,864

 $1CB6 8000

 15,053,824

174日5時間37分4秒

1GB

 1,983,744

 $3C8A 0000

 31,739,904

367日8時間38分24秒

 多分、最後まで書込みをすることは無いと思いますが、SDメモリの最終アドレスに達した場合に、以下の2通りをPIC-EEPROMの設定で選択できるようにします。

Singleモード

 それ以上の書き込みを終了し、GPSモジュールの電源をオフする。 つまり、SDメモリの最初のデータを必ず残したいときに選択します。 

上書きモード

 SDメモリの先頭アドレスから上書きするモード。 延々を保存を繰り返します。 つまり、最新のデータを優先して残したいときに選択すます。

 ただし、終了方法は「いつどこGPS」の電源をオフする方法しかありませんので、 SDメモリへの書き込みタイミングをLED状態(LED3(青色)点灯⇒消灯)で確認して電源をオフしてください。 このタイミングをずらすと、最新の取得データのいくつかを失うことになります。

 

2.3 GPSデータ保存フォーマット

 GPSモジュールからは多くのデータが送付されてきますが、実際に保存するデータは以下とします。

 SDメモリに保存する際、1回の測定データの所要容量はキリのよいように 32バイトとし、データフォーマットを以下のようにしました。

アドレス

b7

b6

b5

b4

b3

b2

b1

b0

+0

GPS測位
 = 1
測位不可
 = 0

測位データ正常受信  = 1

時間 ×10時間桁
 BCD Data

時間 ×1時間桁 BCD Data

+1

時間 ×10分桁 BCD Data

時間 ×1分桁 BCD Data

+2

時間 ×10秒桁 BCD Data

時間 ×1秒桁 BCD Data

+3

H’0E’ (「.」の下位4ビット)

時間 ×0.1秒桁 BCD Data

+4

時間 ×0.01秒桁 BCD Data

時間 ×0.001秒桁 BCD Data

+5

緯度 ×10°桁 BCD Data

緯度 ×1°桁 BCD Data

+6

緯度 ×10分 桁 BCD Data

緯度 ×1分 桁 BCD Data

+7

H’0E’

緯度 ×0.1分 桁 BCD Data

+8

緯度 ×0.01分 桁 BCD Data

緯度 ×0.001分 桁 BCD Data

+9

緯度 ×0.0001分 桁 BCD Data

北緯 = 1
南緯 = 0

東経 = 1
西経 = 0

測位不能 = 1
2次元測位 = 2
3次元測位 = 3

+10

経度 ×100°桁 BCD Data

経度 ×10°桁 BCD Data

+11

経度 ×1°桁 BCD Data

H’0E’

+12

経度 ×10分 桁 BCD Data

経度 ×1分 桁 BCD Data

+13

経度 ×0.1分 桁 BCD Data

経度 ×0.01分 桁 BCD Data

+14

経度 ×0.001分 桁 BCD Data

経度 ×0.0001分 桁 BCD Data

+15

衛星数 10個桁 BCD Data

衛星数 1個桁 BCD Data

+16

アンテナ高度 ×10000m 桁 BCD Data

アンテナ高度 ×1000m 桁 BCD Data

+17

アンテナ高度 ×100m 桁 BCD Data

アンテナ高度 ×10m 桁 BCD Data

+18

アンテナ高度 ×1m 桁 BCD Data

H’0E’

+19

アンテナ高度 ×0.1m 桁 BCD Data

ジオイド高度 ×1000m 桁 BCD Data

+20

ジオイド高度 ×100m 桁 BCD Data

ジオイド高度 ×10m 桁 BCD Data

+21

ジオイド高度 ×1m 桁 BCD Data

H’0E’

+22

ジオイド高度 ×0.1m 桁 BCD Data

日付 10日桁 BCD Data

+23

日付 1日桁 BCD Data

日付 10月桁 BCD Data

+24

日付 1日桁 BCD Data

日付 10年桁 BCD Data

+25

日付 1年桁 BCD Data

方位 ×100°桁 BCD Data

+26

方位 ×10°桁 BCD Data

方位 ×1°桁 BCD Data

+27

H’0E’

方位 ×0.1°桁 BCD Data

+28

方位 ×0.01°桁 BCD Data

速度×1000m 桁 BCD Data

+29

速度×100m 桁 BCD Data

速度×10m 桁 BCD Data

+30

速度×1m 桁 BCD Data

H’0E’

+31

速度×0.1m 桁 BCD Data

速度×0.1m 桁 BCD Data

 なお、各数値データ単位についてゼロサプレス対応としています。 小数点を含む数値の場合はH’0E’(「.」 )の位置が上位桁位置にずれ、小数点側に”0”が追加されます。 衛星数など整数の場合は下位側に”F”が書き込まれます。 数値に戻す場合は”F”を読み飛ばしてもとの数値に戻しています。

 

2.4 測位系選択

 GPSモジュール(GPS−52D(B)−014−S36R0D0A31)の取扱説明書に記載されている下記測位系選択コマンドで設定できるようにし ています。 (WGS−84以外の動作は未確認です。)

 

2.6 PICマイコン IOピン割り当て

 PICマイコンはシリアル通信対応のPIC16F648Aを使用します。  GPSモジュールの電源電圧に合わせて3.3Vで使用するため、クロックは10MHzで使用します。 

 PIC16F648A I/Oピン割り当て

PIN
No

信号
名称

方向

信  号

RA2

出力

マイクロSDメモリ DI信号

RA3

入力

マイクロSDメモリ DO信号

RA4

入力

SDメモリクリヤモード選択入力。
電源投入時 LowレベルでSDメモリクリヤモード移行。

RA5

入力

GPSデータ保存間隔設定選択スイッチ入力。
電源投入時 HighでGPSデータ保存間隔1選択、LowででGPSデータ保存間隔2選択

Vss

GND

電源グランドライン

RB0

入力

モード切替スイッチ信号。
 電源投入時 LowレベルでGPSデータ記録モード移行。
 GPSデータ記録モード時 ブザーオンオフ切り替え

RB1/RX

入力

シリアル通信入力
 GPSモジュール送信データ入力 : 9600bps固定

RB2/TX

出力

シリアル通信出力
 GPSモジュール受信データ出力 : 9600bps固定
 SDメモリ(GPS-EEPROMデータ)出力 : PIC=EEPROMで調整可能)

RB3

出力

圧電プザー用オンオフ信号。 (クロック信号であり、レベル信号ではありません。)
ブザーオフ時 : Lowレベル固定

10

RB4

出力

LED1出力 (緑色)
(PIC=EEPROMでアノードコモン/カソードコモン設定可)

11

RB5

出力

LED2出力 (赤色)
(PIC=EEPROMでアノードコモン/カソードコモン設定可)

12

RB6

出力

LED3出力 (青色)
(PIC=EEPROMでアノードコモン/カソードコモン設定可)

13

RB7

出力

GPSモジュール電源オンオフ信号。
Highで電源オン。

14

Vdd

Vcc

+電源ライン。 (今回は3.3Vで使用。)

15

OSC2

発振

セラミック振動子 10MHz

16

OSC1

発振

セラミック振動子 10MHz

17

RA0

出力

マイクロSDメモリ クロック信号

18

RA1

出力

マイクロSDメモリ チップセレクト信号

 

2.7 PICマイコン EEPROM割り当て、及び、プログラムのダウンロード

 PICマイコン内のEEPROMのデータ設定を下記に記載します。

EEPROMのデータ (2010年1月版 Ver 4.5.0)

アドレス

データ内容

デフォルト
16進数

$00

GPSデータ保存間隔設定1。 JP1−2(RA5)=High時選択。

0、1:連続

N(2〜255):GPSモジュールからのデータをN回受信して1回だけ記録する。

’01’

$01

GPSデータ保存間隔設定2。 JP1−2(RA5)=Low時選択。

0、1:連続

N(2〜255):GPSモジュールからのデータをN回受信して1回だけ記録する。

 

’02’

$02

GPSデータ保存開始時先頭アドレス設定

0:空きエリアの先頭ブロックを探し、空きエリアから追加で書込み(追記モード)

1:先頭アドレス$0000 0000から書込み (上書きモード)

’00’

$03

SDメモリ最終アドレス書込み後の処理設定。

0:Singleモード (初期データ保存)

1:上書きモード (最新データ保存)

’00’

$04

LED1,LED2,LED3信号論理設定

bit4:LED1 、 bit5:LED2 、 bit6:LED3

0:Highレベル出力で点灯するLED使用時。(カソードコモン用)

1:Lowレベル出力で点灯するLED使用時。(アノードコモン用)

’F0’

$05

SDメモリ書込時動作 ブザー1s間連続発音/LED1s間連続点灯間隔設定

GPSデータ保存間隔設定1の場合、16s間隔(1ブロック512バイト/32バイト=16)でSDメモリ書込時動作を行う。  書込み動作時に書込みを正常に動作していることを確認できるようにブザー1s間連続発音/LED1s間連続点灯 するようにしている。 この書込み動作確認を、書込み何回毎に行うかを設定するパラメータ。

例1 GPSデータ保存間隔設定1 本設定値=1 間隔=1×16s×1=16

例2 GPSデータ保存間隔設定1 本設定値=2 間隔=1×16s×2=32

例3 GPSデータ保存間隔設定2 本設定値=1 間隔=2×16s×1=32

例4 GPSデータ保存間隔設定2 本設定値=2 間隔=2×16s×2=64

’02’

$06

GPSモジュール通信速度設定 (9600bps相当)

 SPBRGレジスタの値(10MHz、BRGH=1)
 PIC16F648データシートの「USART Baud Rate Generator」を参照して下さい。

 デフォルトでは9600bps相当。 (4800bpsの場合は’81’)

 

’40’

$07

SDメモリ読み出し速度設定 (57.6kbps相当)

 SPBRGレジスタの値(10MHz、BRGH=1)
 PIC16F648データシートの「USART Baud Rate Generator」を参照して下さい。

 デフォルトでは57.6kbps相当。

’0A’

$08

SDメモリ読み出し状態設定

bit 機能 値0 値1
SDメモリ読出し
フォーマット
ASCII Binary
読出し終了判定 最終番地まで読出し 最初の空きブロック検出で終了

 

同一データサイズSDメモリ転送 ASCIIとBinary比較

bit0 ASCII Binary
メモリサイズ 1,653,4320 814,323
57.6kbps転送時間 約4分51秒 約2分25秒

 

’00’
$09 GPS測位系選択有無

0:GPS測位系選択無し

1(0以外):GPS測位系選択設定有り( [$Ack Input106.]応答待ち有り)

’01’
$0A

GPS測位系選択

0:"$PSRF106,21*0F\r\n" WGS-84設定

1:"$PSRF106,178*32\r\n" TOKYO Mean Solution

2:"$PSRF106,179*33\r\n" TOKYO Japan

3:"$PSRF106,180*35\r\n" TOKYO Korea

4:"$PSRF106,181*34\r\n" TOKYO Okinawa
 

’00’

$0B ブザー発振周期設定 (周波数 = 1/周期)

発振周期 = (設定値+1) * 4 * 16 * 0.1μs

例 : 設定値(22)16=34 → 224μs = 4.46kHz

’22’
$0C SDメモリ種類

’01’=16MB 、 ’02’=32MB、 ’04’=64MB、 ’08’=128MB

’10’=256MB 、 ’20’=512MB、 ’40’=1GB

’00’=Manual設定 (デフォルト)

  (終了アドレス+1)番地を$0A、$0B、$0Cに設定する。

  最終アドレスを小さく制限したい場合などに使用する。

上記以外の設定 = 16MB

’00’

$0D

$0F

$0A=’00’時の(最終アドレス+1)番地を設定。 512バイト単位の設定のためアドレスA8〜A0は内部で0に設定。

$0B:最終アドレス A31〜A24

$0C:最終アドレス A23〜A16

$0D:最終アドレス A15〜A8
            (A8はEEPROMで設定できるが、内部で強制的に0と見なす。)

デフォルトは4MB相当(1s間隔保存で約36時間)

$0B=’00’

$0C=’40’

$0D=’00’

 

2.8 各モードの状態

GPSデータ記録モード

機能

 GPSモジュールのデータをSDメモリに保存。

 RS-232CポートからGPSモジュールから取得データが出力されるので、SDメモリにデータを保存しながらUSB GPSモジュール [FGPMMOUDG]付属のソフト Gtop-Satellite-Viewerでデータを表示することもでき ます。 このソフトはCOMポート用となっていますので、このようなことができます。

選択方法

 モード切替スイッチを押しながら電源を投入し、約3秒程度押し続ける。

 本モードが選択されたにもかかわらず、LED1の全色(緑色、赤色、青色)が0.2s周期で点滅する場合は、データの上書きししないSingleモードの場合で SDメモリの空き領域が無い場合である。

動作中
表示

 電源投入直後、全LED1が0.5s間点灯し、その後0.1s間消灯する。

 モード切替スイッチが約1s間連続押されていることを検出してGPSデータ記録モードに入る。 この間はLEDは消灯したまま。

 GPSモジュールの電源をオンする。

 選択されたGPSデータ保存間隔設定のデータ表示を行う。 MSB→LSBの順番で0の場合は0,1s、1の場合は0,5s間LED1の青色を点灯する。 データ表示終了後、LED1の全色(緑色、赤色、青色)が0.5s間点灯する。

 追記モードの場合、空きエリアを検出する動作を行う。 この間、LED1(緑色)→LED1(赤色)→LED1(青色)の順番に点滅を繰り返す。

 その後、GPSモジュールからのデータを受信状態表示。

 (a) 測位できた場合 : LED1(青色)を点滅する。

 (b) 電源源投入直後や測位できていない場合 : LED1(赤色)を点滅する。 

 (c) 1ページ単位にEEPROM書込時 : LED1(青)が次のデータ受信まで連続点灯する。
                         (約1s間点灯継続)


ブザー音

 電源投入直後は、ブザー消音となっている。

 GPSモジュールからのデータ受信を開始し始めた後にモード切替スイッチを押すことでブザー音をオン→オフ/オフ→オンできる。

 ブザー音は以下の3通り

  GPSモジュールからのデータ受信成功時 : 短時間ブザー音(ピッ)がする。
  (測位できていない場合)

  測位成功時 : 少し長くブザー音(ピー)がする。

  EEPROMページ単位書込時 : 約1s程度ブザー音(ピーー)がする。 


RS−232C受信データ

 Singleモードで、最終アドレス+1を$0000 0800とした場合のデータ読み出し時の受信データを下図に示します。
 SDメモリ最終アドレスに到達するとGPSモジュールの電源を遮断するため、中途半端な状態での通信断となります。

 

動作終了

 シングルモード時、SDメモリに空きエリアがなくなった場合、GPSモジュールの電源をオフして 0.4s周期でLED1(青色)を点滅する。

 終了方法は電源オフのみ。

 

SDメモリ読み出しモード

機能

SDメモリのデータをRS-232Cラインから出力する。

選択方法

 モード切替スイッチを押さず、PICマイコンの3番ピン(PORTA RA4)をHighレベル( (JP1−3 オープン=Highに接続)にして電源を投入する。

動作中
表示

 電源投入直後、全LED1が0.5s間点灯し、その後0.1s間消灯する。

 LED1(緑色)が、0.5s間隔の点滅を2回行い、その後、0.1s間隔で6回明滅を繰り返す。

 その後、SDメモリの1ページ分のデータを出力する毎にLED1(緑色)→LED1(赤色)→LED1(青色)の順番に点滅を繰り返す。


ブザー音

 ブザー未使用


RS−232C受信データ

ASCII読出しの場合(EEPROM $8 bit0=0)

 最終アドレス+1を$0000 8000とした場合のデータ読み出し時の受信データを下図に示します。

 

Binary読出しの場合(EEPROM $8 bit0=1)

 先頭のメッセージは従来と同じ。 その後、SDメモリのアドレスはASCIIコード、その後に512バイトのメモリデータをBinaryで送信。 なお、アドレスの前後は復帰改行(’0D’ ’OA’)を設けて、テキスト表示しても行先頭にアドレスが表示されるようにしている。
(パソコン側でのBinaryデータ受信データをファイルに格納する適切なソフトを見つけられず、現状は非公開自作ソフトでファイルに格納している。)
 

動作終了

 SDメモリデータ出力通信終了後はLED1(緑色)を0.4s周期で点滅する。

 終了方法は電源オフのみ。

 

SDメモリクリヤモード

機能

 SDメモリの有効のアドレス全領域に’FF’に書き込む。

 追記モードでは測位データはSDメモリの空き領域に追記される。 このため、測位の前に空き領域を作る必要ばあるため、本モードを設けている。 また、過去分のデータが残っていると最新のデータの最終アドレスが分かり辛くなる。 このため、データを全て’FF’でクリヤしてデータの最終アドレスを明確にする。

選択方法

 モード切替スイッチを押さず、PICマイコンの3番ピン(PORTA RA4)をLowレベル( (JP1−3 短絡=Lowに接続)にして電源を投入する。

動作中
表示

 電源投入直後、全LED1が0.5s間点灯し、その後0.1s間消灯する。

 2s間、18番ピン(PORTA RA1)がLowレベルであることを確認する。 この間LEDは消灯している。

 LED1(赤色)が、0.5s間隔の点滅を2回行い、その後、0.1s間隔で6回明滅を繰り返す。

 その後、LED1(赤色)が0.1s間隔で点滅を繰り返して待機状態となる。 このときにモード切替スイッチを押すとクリヤを実行開始する。

 SDメモリクリヤ中は、SDメモリの8ページ分書込み毎にLED1(緑色)→LED2(赤色)→LED3(青色)の順番に点滅を繰り返す。

 また、RS−232Cポートからクリヤ進捗アドレスを出力する。


ブザー音

 ブザー未使用


RS−232C受信データ

 最終アドレス+1を$0000 8000とした場合のメモリクリヤ時の受信データを下図に示します。

動作終了

 SDメモリデータ書込み完了後はLED1の赤色を0.4s周期で点滅する。

 終了方法は電源オフのみ。

 

3 いつどこGPSロガー4 ( SDメモリ・セパレートタイプ )の製作

3,1 いつどこGPSロガー4 ( SDメモリ・セパレートタイプ ) 回路図

 今回の回路図を下記に掲載します。 使用部品などは回路図を参照して下さい。 なお、使用部品の多くは秋月電子通商で購入しています。  マイクロSDカード用のコネクタも秋月電子通商で購入できます。


(クリックすると原寸大の回路図をダウンロードできます。)

【 いつどこGPSロガー4 ( SDメモリ・セパレートタイプ )回路 】

 


CN1からの電源供給、RS−232C接続用のケーブル製作例です。

【 CN1外部接続用ケーブル 】

 

 上段が変換ケーブルです。 USB用Aケーブルはジャンク品のHUBからの取り外し品です。

  下段は一般的なUSBケーブル(ミニB−Aコネクタ)です。

【 CN1外部接続用ケーブル外観 】

 

3.2 本体部製作例 (本ページ下段の改善1も参照願います。)

 本体のケース加工は「電池ボックス電子工作(その12) いつどこGPSロガー3 (セパレートタイプ) 」を参照してください。 組み立て完成時の内部外観を下図に示します。
 

【 完成時外観1 】

 

 今回、基板はハーフピッチコネクタ取り合いとしていますので、このように基板だけを取り外しできます。 メインテナンス性が向上しました。

【 完成時外観2 】

 

 

 ハーフピッチコネクタは秋月電子通商の「1.27mm(ハーフ)ピッチコネクタセット [P-01151]」を利用しました。 ソケット側を移動側コネクタとして使用しています。 必要ピン数になるようにルータの丸のこで切断し、また、ハーフピッチユニバーサル基板をハンダ付けしてソケットコンタクトのはんだ付け部の補強をしています。

【 ハーフピッチコネクタ加工1 】

 

 

 逆差し防止のために1ピンほどピンをはめ込んで位置合わせが正しくないと差し込めないようにしています。 (ピン側はピンを抜いています。)

【 ハーフピッチコネクタ加工2 】

 

 PICマイコンはプロラムやデータ変更がありますので今回もDIPタイプを使用しました。
 信号用配線は「ロジック回路の配線にはワイヤーペンを使おう!!」 を使用しましたのでとてもすっきりしています。 電源関係は28AWG線を使用しています。
 ハーフピッチコネクタのピン側は逆差し防止ようにピンを1本ずつ外してあります。

【 本体メイン基板部分1 】

 

 中央手前に見える6Pのジャンパー用JP1は右側から下記のように割り当てています。

右側(JP1−3) : SDメモリクリヤ選択スイッチ
中央(JP1−2) : GPSデータ保存間隔設定選択スイッチ
左側(JP1−1) : 予備(未使用)

【 本体メイン基板部分2 】

 

 電源ラインで電線渡り部が4箇所発生しましたので、エンパイヤチューブを被せて配線をしています。
 3端子レギュレータIC3(左上)のリード線のハンダ付けは、意識して、てんこ盛りしています。 これは放熱を行うために必須です。

【 本体メイン基板 ハンダ面部分1 】

 

  この部分にチップ部品CC1〜CC5、RC1〜RC9、DM1、XC1の面実装用チップ部品が実装されています。 これらの部品は全て秋月電子通商で入手しています。
 ところでCC1〜CC5を確認できるでしょうか。 サイズが1005ですので実装には苦労しました。 ピンセットで挟むのもコツがいりました。 5個で済むところが、9個も使用しています。 余分な4個は行方不明です。 もしかすれば、はんだ盛りのなかに紛れ込んでいるかもしれません。 

【 本体メイン基板 ハンダ面部分2 】

 

 マイクロSD用コネクタに収縮チューブを被せて空中実装としています。 また、容量の小さいマイクロSDメモリとして64MB品をどうにか入手できました。 16MB品が欲しいです。

【 マイクロSDメモリ実装外観 】

3.3 センサ部製作例

 

 圧電ブザーの発振回路が無くなりましたので非常にすっきりしました。  

【 センサ部製作例 】

 

 ケース底面には銅テープを貼り付けて反射板としています。

【 センサ部ケース内部 】

 

 GPSモジュールの両サイドにも銅テープを貼り付けてケースの銅テープと接触させています。
 また、GPSモジュールはコネクタ取り合いで単独で取り外すことができるようにしているため、アルミテープで外れ止めしています。

【 センサ部基板部品面外観1 】

 

 ブザーオフスイッチSW21は上図のように配線しています。
 GPSモジュール金属ボディより上側に部品が出ないように背の低い部品を選んで実装しています。

【 センサ部基板部品面外観2 】

 

 銅テープはGNDラインにハンダ付けしています。

【 センサ部基板ハンダ面外観 】

 

3.4 完成外観

【 全体外観 】

 

【 本体部外観1 】

 

【 本体部外観2 】

 

【 センサ部外観 】

 


4 動作例

4.1 電池動作時間

 新品の単4乾電池3本を実装したときの動作時間を計測した結果を以下に示します。 約527分動作することを確認できています。

【乾電池動作経過】

 

4.2 Sample1 自動車移動例

 本機を車に搭載して記録した結果の一例を下図に掲載します。 今回より日付と速度も表示できるようにしました。

【 動作例(Sample1) 】

 上記のログを採取して表示するデータ類を下記に掲載します。

Sample1 : 上記

 いつどこGPSロガー4 ( SDメモリ・セパレートタイプ )の SDメモリ読み出しモードでパソコンにデータを読み出してデータファイルとしたファイル。

 このデータはRS−232CのターミナルソフトとしてはEwterm2000 Freeware version 1.32aを使用させて頂き、取得データをテキストファイルとして格納したものです。

 jsk47a1_data.lzhを読込みgpxファイルを作成するマクロを含んだEXCELファイル。 (注意 後述の”60分問題”について未対策です。)

 jsk47a1_dat.lzhのデータファイルをgpxファイルに変換した結果。 上記動作例はこの結果の一部を切り出したもの。

 

4.3 Sample1 ジョギング移動例

  耐振動性を確認するために7時間を超える(ウオーキング並の)ジョギングを行いました。 SDメモリを空中実装する事についてちょっと心配でしたが、これにも耐えましたので一安心です。 しかし、下図のようにデータが飛ぶ現象が見つかりました。

【 動作例(Sample2) 】

 この原因を調べた結果を「GPSレシーバモジュールキット [K-02294]」の製作例末尾に記載しています。 ゆっくりした移動のジョギングだからこそ見つかったのでしょう。 この”60分問題”の対策を含めて、上記Sample2のデータ類を下記に掲載します。

Sample1 : 上記

 いつどこGPSロガー4 ( SDメモリ・セパレートタイプ )の SDメモリ読み出しモードでパソコンにデータを読み出してデータファイルとしたファイル。

 このデータはRS−232CのターミナルソフトとしてはEwterm2000 Freeware version 1.32aを使用させて頂き、取得データをテキストファイルとして格納したものです。

 jsk47a2_data.lzhを読込みgpxファイルを作成するマクロを含んだEXCELファイル。 (60分データ対策版です。)

 jsk47a2_dat.lzhのデータファイルをgpxファイルに変換した結果。 (60分データ対策版です。)

 


5 電池ボックス電子工作(その12) いつどこGPSロガー3 (セパレートタイプ) への適用

 本製作時には、電池ボックス電子工作(その12) いつどこGPSロガー3 (セパレートタイプ) で使用したGPSモジュールUSB GPSモジュール [FGPMMOUDG]も想定してPICマイコンのプログラムを作成しています。
 
従来のプログラムに対して、衛星数等のゼロサプレス対応やGPS測位系選択機能スキップです。 特に測定数値のゼロサプレス機能対応のためにPICマイコンのGPSモジュール受信ルーチンの大幅変更を今回しております。 そのため、両方のGPSモジュールに対応することができているようです。

 実際に接続した時の事例を下図に示します。 電池ボックス電子工作(その12) いつどこGPSロガー3 (セパレートタイプ) のセンサ部を電池ボックス電子工作(その13) いつどこGPSロガー4 ( SDメモリ・セパレートタイプ )の本体に接続しています。 センサ部の改造をせずに現行回路のままで接続していますので、RS−232Cのデータ反転やブザー用クロック信号→レベル変換回路(検波回路)を中間に設けています。

 

【 電池ボックス電子工作(その12) いつどこGPSロガー3 (セパレートタイプ) 接続例 】

 

 電池ボックス電子工作(その12) いつどこGPSロガー3 (セパレートタイプ)をSDメモリ対応でする場合は下図の回路図のようにするとよいでしょう。 本体部分は本ページの製作事例と全く同じです。 ただし、PICマイコン内のEEPROMのデータ設定で$09番地の「GPS測位系選択有無 」を「0:GPS測位系選択無し」に設定する必要があります。 なお、下記回路図では製作していませんので、これでは動作確認できておりませんこと、ご了承願います。

 


(クリックすると原寸大の回路図をダウンロードできます。)

【 電池ボックス電子工作(その12) いつどこGPSロガー3 (セパレートタイプ) SDメモリ対応回路 】


6 改善

6.1 電池ボックス交換

 当初の製作例 では電池ボックスは秋月電子通商の「電池ボックス 単4×1本用(プラスチックタイプ)[BH-411-1D] [P-00235]」を3個使用していましたが、端子部の可締めが貧弱で接触が悪そうば」だけではなく、致命的な問題として電池の挿入取り出しが非常に困難という問題がありました。 挿入はどうにか力業で挿入できますが、取り出しにはドライバを使用して電池を傷つけながらでなければ取り出せませんでした。 本使用例のように電池の交換が頻繁にある場合、これは大きな問題でした。

 その後、同じく秋月電子より「電池ボックス 単4×3本用 プラスチック Bスナップ付 [BH-431-1B] [P-03194] 」が2009年10月21日に発売されましたので、これを実装してみたところうまくいきました。 現在の電池ボックス[BH-411-1D]を取り外し、替わりに [BH-431-1B] を実装することも簡単にできました。 実装例を以下に示します。

 

【 電池ボックス[BH-431-1B] 実装例  】

 

【 電池実装時 外観  】

6.2 JP1−3のスイッチ化

 当初のプログラムではSDメモリのデータ消去のジャンパーJP1−3を短絡したままでも、SW2を押しっぱなしにするとGPSログを開始できました。 このため、このジャンパーを短絡したままGPSログを行った後、データ吸い出しのために、再度電源をオンした途端にせっかくのデータを消去してしまうという事がありました。 (下松・周南地区 JogLog事例26参照

 この対応として消去開始前にSW2を押して消去開始の確認を求めるように変更をしました。 しかし、ジャンパーピンの取り付け位置が狭い場所にあるため取り付け取り外しにラジオペンチなどの道具を使用していました。 その後、電池ボックス電子工作(その14) いつどこGPSロガー5 ( SDメモリ・一体型・別給電 )で押しボタンスイッチを使用したところ操作性がとてもよかったので、これを本製作例にも適用することにしました。 スイッチは同様に秋月電子通商の「表面実装タイプ 押しボタンスイッチ(10個入)LS6J2M-T [P-02532]」を使用しています。
 実装時の外観は上記写真を参照して下さい。 下記にスイッチ単品と、ジャンパピンを改造してスイッチを取り付けた状態のスイッチ部分の画像を掲載します。

【 ジャンパーJP1−3 スイッチ化用部品外観 】

 


【プログラム書き込みサービス】

 本ページのPICマイコンのソフトは非公開とします。 但し、本ページで紹介しましたPICマイコンの書き込みサービス は行います。 詳細はプログラム書き込みサービスのページを参照願います。

 電池ボックス電子工作(その14) いつどこGPSロガー6 ( プラットフォーム プロトタイプ ) の公開に伴い、本Versionのソフト対応は中止しました。 


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