PSデータの小部屋
 

GPSモジュール使用比較 5

 

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 秋葉原巡りをしていると新たにG591GP−2106見つけました。 早速、これらのGPSモジュールの動作・軌跡性能を確認しました。 この際、過去購入・製作したGPSロガーを含めて比較をしましたので以下に紹介します。 なお、今回は自転車で移動した比較結果です。

1.使用GPSロガー  

【 Nexus7 】

【 GPS−74A  】

 

【 eTrex30 】

 

【 GPS−52D  】

【 AL20 】

 

 

【 GT−730FL−S 】

 

【 GT−120 】

 

 

 


2.測定状態 

 今回の測定も下記写真のように自転車のかごにGPSロガーを並べて測定しました。

 

 今回はNexus7の評価が主な目的でしたが、市販品のGPSロガーも併せて比較してみました。

 


3.軌跡比較結果 

3.1 比較1

 ベンチマークとして利用している歩道橋の軌跡です。 歩道橋を上がり下りする経路が複雑になっており、また、地上部分(写真上部左右両側)では陸橋自体が視界を遮っていますので測位する衛星が急変する可能性のある場所です。

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 Nexus7 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−52D 軌跡 】

【 AL20 軌跡 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 GT−120 軌跡 】

 

  

3.2 比較2

 写真左下から右上に向かって進み、途中で国道2号線を渡っています。 写真左下部分は、進行方向左側が崖状になっており、T字交差点部分で視界が急に広がっています。 写真右上側は比較的視界は広い状態になっています。

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 Nexus7 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−52D 軌跡 】

【 AL20 軌跡 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 GT−120 軌跡 】

 

  

3.3 比較3

 写真左上から写真右側に進み、その後、帰路時に写真右側からT字交差点を下側に進んでいます。 ここではT字交差点の往復路時の軌跡の重なり具合が評価のポイントとなります。

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 Nexus7 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−52D 軌跡 】

【 AL20 軌跡 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 GT−120 軌跡 】

 

  

3.4 比較4

 GPS軌跡を用いて場所を特定したり、デジカメ写真の時間とGPS軌跡を一致させる目的で、小さい円を描くように一周回ることでGPS軌跡マーキングを行っています。 WAYポイントを使用すればとの意見もあろうかと思いますが、WAPポイントのスイッチ入力を行って役にたったことはありません。
 今回は視界がよく開けている国道2号線の歩道上で小さい半径で一周回っています。 半径は2.5〜3m程度です。 どの程度綺麗な円を描くかで軌跡の平滑化具合を判断します。

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 Nexus7 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−52D 軌跡 】

【 AL20 軌跡 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 GT−120 軌跡 】

 

  

3.5 比較5

 同一経路を引き返した際の軌跡です。 折り返し付近は比較的視界は良いのですが、折り返し地点の右側に小山があるため視界が急変する地形です。 一本の線状の軌跡になるのが理想ですが、 なかなかそのような軌跡を得るのは難しいようです。

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 Nexus7 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−52D 軌跡 】

【 AL20 軌跡 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 GT−120 軌跡 】

 

 

3.6 比較6

 下記経路の右側の視野は広く、中央のカーブした経路は谷状になっており両サイドの視界が悪い経路です。 その後、左側の経路は写真上側は開けていますが下側は壁があり視界を妨げています。 

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 Nexus7 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−52D 軌跡 】

【 AL20 軌跡 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 GT−120 軌跡 】

 

 

3.7 比較7

  広場の中央にある植木を一周回ってから戻る軌跡です。 南側と東側は木立ちがあり、視界はよくありません。 なお、この場所は3.6項の左上部につながっている場所です。

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 Nexus7 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−52D 軌跡 】

【 AL20 軌跡 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 GT−120 軌跡 】

 

 


4 総合評価

 下記に各経路軌跡の良い順番に1〜7位の順位をつけてみました。 主観的評価であることをご招致願います。  (数字の小さい方が良い印象。)

項目

Nexus7 GPS−74A

eTrex30

GPS−52D

AL20

GT−730FL−S GT−120

比較1

比較2

比較3

比較4

比較5

比較6

比較7

比較平均順位

6.0 2.3 1.3 3.3 3.7 5.6 5.9

総合評価

成績は最下位ですがGT−120と同程度だと思われます。GPSロガーとしても利用できそうです。

 

補足衛星急変に対する弱さが出た感じです。 苦手な短時間小距離移動をゆっくり行うなど、若干eTrex30を意識したといころも有りますが、実力発揮という感じでした。 衛星補足時の軌跡がベストとの印象を持っていましたが、感度(補足)の悪さが出た印象です。 価格・性能バランンスのとれた製品をよく表しています。 分解能が良ければいうことはないのですが。 そのため、GPSロガーとしてはどうしでも評価が下がります。 残念です。 軌跡は決して良くありませんが、非常に安価な製品ですので入門用には使えるでしょう。 軌跡が良くなく、絶対位置自体もずれているのでこのような評価になります。

   


4 Nexus7評価

 もともとNexus7を購入したのは、ジョグログの際に屋外での位置把握をグーグルマップ、グーグルアース上で行いたいたいとの目的で購入したものです。 Nexus7で精度のよいGPSログ収集を行うことは無理だと思っていましたので、今回の結果は「意外に使えるな」との感想です。

 次に、山陽・東海道新幹線のぞみ号のE列座席(普通指定席)の窓にNexus7を水平に置いたままでGPSログを採取した例を下図に示します。 GPSログ採取中でも現在地点をリアルタイムに地図上にマッピングできるので、車窓と地図を突き合わせながらの移動を楽しむことができました。 車窓視野が開けていれば線路上に正しくマっピングされて写真線路上を走行していましたし、車窓とマッピングの時間差は1〜2秒程度でした。 Nexus7は安価であり購入して正解だったと思わせる製品でした。

【 山陽・東海道新幹線 Nexus7軌跡 】

 

 上記以外に下松・周南地区 JogLogデータ採取に何度か同行してもらいました。 Nexus7は基本的にリュックサック内に入れて移動しました。 公共交通機関を利用して移動した際はNexus7が車窓を向くようにリュックを向けて置いて移動しました。

 

【 ジョグログ 笠戸島移動 (バスの移動もあります。) 】

 

【 ジョグログ 由宇移動 (列車の移動もあります。) 】

 

【 ジョグログ 周防大島移動 (列車の移動もあります。) 】

 


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