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参考資料の小部屋 

インダクタンス表示

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 インダクタには色々な種類がありますが、インダクタンス表示については部品種類、部品メーカ毎に大きく異なります。 当方も、インダクタンス表示のある部品についてはインダクタンス表示については有る程度検討を付けて、実測して確認することが多々あります。 実測には「デジタルインダクタンスメータキット」が0.1μHまで読みとれるため最も活躍しています。 測定値が大きい場合は「メテックス社のLCRメータM-3870」を使用することもあります。

 インダクタの統一されたインダクタンス表示方法についてはよく知りませんが、手持ちのインダクタンスについての表示例を紹介します。


1.HAM NOTE BOOK掲載例

 CQ ham radio誌の1月号付録のHAM NOTE BOOKにインダクタンス表示に関して下記のような表示が記載されています。 この事例のインダクタンスは手持ちしていませんが、カラー表示についてはベースとなりますので下記に掲載しておきます。 表示される数値の単位はμHです。

 

表1 インダクタンス カラーコード

   

数字   

乗 数

誤差   

銀色

0.01

±10%

金色

0.1

±5%

0

1

茶色

1

10

±1%

2

102

±2%

橙(黄赤)

3

103

4

104

5

105

±0.5%

6

106

7

107

灰色

8

9

色をつけない  

±20%

 

2.カラーコード表示インダクタ

 カラーコード表示の例としてアキシャルリードタイプのインダクタや卵形インダクタがあります。 以下、これらの読み方について記載します。

2.1 アキシャルリードタイプ

 アキシャルリードタイプインダクタは抵抗のような形状をしています。 一見して抵抗のように見えますがインダクタです。 テスターで抵抗値を測定すれば低抵抗値ですので区別は付くと思います。

【 アキシャルリードタイプ サンプル品外観 】

 このタイプのカラー帯の意味は下記のようになっています。 物によって3帯タイプと4帯タイプがあります。 カラーコードについては上記表1を参照して下さい。


【 4帯タイプ 】


【 3帯タイプ 】

 上記サンプル例での読み値は下記のようになります。 数値部、乗数の組み合わせ読み方は下記を参考にして下さい。

左上側

黄−紫−茶−銀

47 × 10 = 470μH

左下側

黄−紫−金

47 × 0.1 = 4.7μH

右側

茶−緑−金

15 × 0.1 = 1.5μH

  

2.2 卵型タイプインダクタ

 卵型タイプインダクタは丸っこい下記のような形状をしていますので他部品とは容易に区別がつくと思います。

【 卵型タイプ サンプル品外観 】

 このタイプのカラー帯の意味は下記のようになっています。 


【 卵型タイプ 】


【 精度±20%品 】

 上記サンプル例での読み値は下記のようになります。

左側

茶−黒−金−銀

10 × 0.1 = 1.0μH

中央側

橙−橙−黒

33 × 1.0 = 33μH

右側

黄−紫−茶

47 × 10 = 470μH

  

3. 数値表示インダクタ

 下図のようなインダクタは数字表示でインダクタンスを表しています。 上2桁が数値で、3桁目が乗数です。 また、末尾のJ、K、Mは誤差を表しています。 なお、「R」が有る場合は「R」が小数点を意味し、そのまま直読します。

 

 

上記サンプル例での読み値は下記のようになります。

 

 

473J

47 × 1000 = 47000μH = 47mH ±5%

 

 

152

15 × 100 = 1500μH = 1.5mH ±20%

 

 

1ROK

1.0μH ±10% (表示のHは不明です。)

 

 

153K

15 × 1000 = 15000μH = 15mH ±10%

 

 

121K

12 × 10 = 120μH ±10%

 

4. 表示のないインダクタンス

 下図のようにインダクタではインダクタンス表示の無いものが数多くあります。 これらの物についてはカタログやデータシートがなければインダクタンスやインピーダンスが分かりません。 ただ、これらの多くの場合はインダクタンス表示だけは性能、機能を表せないため、カタログやデータシートがない限り素性のわからないまま使用するようになります。 (自作インダクタを除く)

 


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