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Memorandumの小部屋

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「M.2なんちゃら」って何なん?の巻

 

注意:このWebページは自己責任のもと実施した情報です。 本ページの情報に関して何ら責任を負う者ではありません。

 初めて自分用のノートPCを購入しました。 このノートPCは超軽量、薄く、ディスプレイサイズも大きく、とても気に入っています。 ちょっと物足らないのが内蔵SSDサイズが128GBしかないことです。  幸いにも、ディスクトップと同じ作業をするためにディスクトップPCのデータをノートPCにコピーしても10GBくらいの空きスペースが残っていました。 クラウドを利用する方法もありますが、個人情報を外部に預ける気持ちがどうしても湧きません。

 ある日、リカバリーディスクを作成していないことに気付いて早速これを作成しようとトライしました。 しかし、「つくっちゃらん」とノートPCがはぶてています。 「なぜ?」と見てみると、「ディスクスペースが20GBいる んじゃけど、あんたがディスクスペースをく喰いぶしちょるから作業ができんっちゃ。」と文句を言ってきました。 これはいかんということで、泣く泣くスペースを確保すべくデータを削除してリカバリーディスクを作成しました。

 このようなことではディスクスペースを常に数10GB確保しておく必要があります。 何度もデータ退避作業をしたくありませんので内蔵SSDの交換にチャレンジです。 さあ、どうすればいいのでしょうか? 最近は部品交換なんてやったことはありません。 ましてやノートPCではどのような技術が使われているか の知識なんてあろうほずもありません。 いろいろ調べるとM.2などという全く知らない単語が出てきました。 SIMM/ DIMMの世界しか知らない身にとっては「M.2なんちゃら」なんて知る由もありません。 でも、わからないまま、この「M.2なんちゃら」を使うしかないようです。 自分で交換しますので、当然、ノートPCの保証が切れることも覚悟です。

 これらの背景、覚悟のもとにSSDの交換にトライしました。 しかし、ノートPCメーカのWebページには互換SSDについての情報はありません。 人柱の皆様の情報をもとに、使えそうな「M.2なんちゃら」を購入してどうにか使えるようになりました。 人柱の皆様、ありがとうございます。

 

1.交換用SSD

 今回選定したのは下記の512GB品で、購入価格は25,800円でした。 やはりSSDは高価です。

    Crucial [Micron製Crucialブランド] 内蔵 SSD MX200 M.2 Type 2280SS

    (500GB/SATA 6Gbps/3.58mm) CT500MX200SSD4

 

【 購入SSD パッケージ 】

 

【 SSD同梱品 】

 

【 SSD 外観1 】

 

【 SSD 外観2 】

 

【 SSD 外観3 】

 

【 SSD 外観4 】

 

 参考までに、SSD交換後に取り外した内蔵SSDの外観を以下に示します。

 

【 内蔵されていたSSD 外観1 】

 

【 内蔵されていたSSD 外観2 】

 

【 内蔵されていたSSD 外観3 】

 


SSD交換作業

 

 SSD交換作業前に、回復ドライブの作成とシステムイメージバックアップを行いました。 その後、いよいよ内蔵SSD交換作業を開始です。

 交換用SSDの交換作業を以下に掲載します。 隠しボルト、爪ひっかけもなく、ただの精密ドライバー1本で容易に交換作業をすることができました。 メインテナンス性にとても優れている印象を受けました。 

【 ノートPC裏面外観 】

 

【 ノートPC裏面 小ネジ取り外し 】

 

この薄さにも関わらず、内部は予想以上に空間がありました。 すごい技術です。

【 ノートPC裏面 底カバー取り外し時外観 】

 

SSDは小ネジ1本で取り外しできます。

【 内蔵SSD 装着状態 】

 

交換作業はとても簡単でした。

【 交換SSD 装着状態 】

 

回復ディスクとイメージデータを格納した外付けHDDを接続してリカバリーです。

【 ディスクイメージのリカバリー 】

 

 無事にディスクイメージのリカバリーを終えました。 再起動すると何事もなくOSが立ち上がり、操作環境も以前と同じです。 これで一安心。 さぞかしディスクスペースも大きくなったに違いないとディスクサイズを確認すると、あれれ?以前と同じ118GBです。 どうなっているのか「ディスクの管理」で確認をしました。

 

【 交換前SSDのディスクの状況 】

 

【 交換後のSSDのディスクの状況 】

 

 交換後の増加したディスクスペースは未割当になっていました。 原因がわかってしまえば納得です。 残りのディスクスペースは、ディスクトップPCに合わせてドライブDとして割り当てました。 これでSSD交換作業は完成です。

 

【 ドライブD割り当て後のディスクの状況 】

 


連続動作時間比較

 

 今回購入したノートPCのは超軽量ですが、その分、バッテリーの動作時間が犠牲になっています。 そのため、SSD交換にともなう連続動作時間の変化が気になります。 この対応として、下記3通りの連続動作時間を測定しました。 なお、連続動作時間測定はNR−2000でUSBポートの5Vdcラインを監視して求めました。

 

  ケース1 ポータブルDVD MULTIドライブLF−P968CをUSB接続して、TV録画(アナログ)のDVDを再生。
WiFiはオン。
 
  ケース2 ケース1のTV録画データをSSDに格納して、SSD上のTV録画データを連続再生。 DVDは取り外しています。
WiFiはオン。
 
  ケース3 OS起動状態のまま。 WiFiはオフ。 スクリーンセーバはオフ。(常時画面表示)

 

 

【 連続動作時間 測定状況 】

 

【 測定結果 】

 

 連続動作時間は、SSD交換前でほとんど差なないことがわかりました。 一安心です。

 


取り出した内蔵SSDの再利用

 

 SSD交換前に、取り外したSSDをどうするかを考えていました。 当初はSSDバックアップ用として保管しておくつもりでした。 交換用SSDを探している際に「M.2なんちゃら」用の外付けBoxを販売していることも知りました。 これに気付くと、数10GBのスペースではありますがテンポラリーディスクとして利用できるのではと思うようになり、外付けSSDをとして利用することにしました。

 

【 外付けSSD BOXパッケージ 外観1 】

 

【 外付けSSD BOXパッケージ 外観2 】

 

【 外付けSSD BOXパッケージ 構成品外観 】

 

【 SSD BOX 構成品外観 】

 

【 SSD BOX 基板外観1 】

 

【 SSD BOX 基板外観2 】

 

【 SSD BOX SSD実装時の外観 】

 

【 SSD収納時外観 】

 

 この外付けSSDをノートPCに接続しました。 あれれ? 全然認識してくれません。 そんな〜!

 「ディスクの管理」で確認すると、「オフライン(オンラインである他のディスクと競合云々)」とわめいてします。 ええじゃーないの、そのな五月蠅いことを言わなくても! つまり、このままでは外付けSSDとして利用できないということです。 残念。

 

【 ノートPC接続時 】

 

 念のため、ディスクトップPCのはに接続すると、無事、認識してくれました。 これより、ノートPCではこのSSDを論理的な原因で利用できないことを確認しました。 せっかく外付けBOXを購入しましたが、ノートPC用としては全く役に立たないことがわかりました。 当初の思いのように、 ノートPC復旧バックアップ用として保管することになりそうです。

 

【 ディスクトップPC接続時 】

 


SSDベンチマーク

 

 SSDの性能としてCrystalDiskMark 5.1.2 x64でベンチマークをとってみました。 結論としては、読み出しは交換前後ではほとんど変化しませんが、書き込みは速度が改善する場合があるようです。
 また、これに合わせてディスクトップPCのディスクとも比較してみました。 その結果、ノートPCのほうが総じて優れていることがわかりました。 これも「M.2なんちゃら」の効果なのかな。 そういえば、ディスクトップPCは、まだ2700Kの環境のままです。 うっ、誘惑が。。。。。

 

 まずは、交換SSD前後を比較してみました。 投資効果はあったようです。

 

内蔵SSD(128GB)

ノートPC

  交換SSD(512GB) ドライブC

ノートPC

【 SSD交換前 v.s. SSD交換後 】

 

 交換SSDのパーティション、ドライブCとドライブDについて測定してみました。 ほぼ同じ結果となり、論理的な相違はないことを確認できました。

 

交換SSD(512GB) ドライブD

ノートPC

  交換SSD(512GB) ドライブC

ノートPC

【 ノートPC ドライブD v.s. ドライブC 】

 

 外付けSSD BOXをディスクトップPCに接続して測定しました。 まあまあ健闘しているようです。

 

 外付けSSD BOX装着 内蔵SSD(128GB)

ディスクトップPC USB3接続時

  内蔵SSD(128GB)

ノートPC内蔵時

【 内蔵SSD 外付けSSD BOX装着時 v.s. ノートPC接続時 】

 

 外付けSSD BOXをディスクトップPCのUSB2とUSB3に接続して比較してみました。 やはりUSB3は早いですね。

 

外付けSSD BOX装着 内蔵SSD(128GB)

ディスクトップPC USB2接続時

  外付けSSD BOX装着 内蔵SSD(128GB)

ディスクトップPC USB3接続時

【 ディスクトップPC 外付けSSD BOX USB2接続 v.s. USB3 】

 

 ディスクトップPCのドライブCもSSD(Crucial MX100 2.5インチ内蔵型SSD 512GB SATAIII CT512MX100SSD1)を利用しています。 このSSDと比較してみました。 SSD起因なのか、それとも「M.2なんちゃら」起因なのか。 いずれにしてもメインで使用しているディスクトックPCは劣っていることは分りました。 (これは危ないぞ。。。。。)

 

ディスクトップPC ドライブC(SSD)   ノートPC 交換SSD(512GB) ドライブC

【 ディスクトップPC SSD v.s. ノートPC SSD 】

 

 ディスクトップPCのドライブD(HDD)とも比較してみました。 やはりHDDは遅いですね。

 

ディスクトップPC ドライブD(HHD)   ノートPC 交換SSD(512GB) ドライブC

【 ディスクトップPC ドライブD(HDD) v.s. ノートPC SSD 】

 

 ディスクトップPCのドライブE(HDD)とも比較しました。 HDDでも型式で違いがわかりました。 そうか、メインのデータドライブであるドライブDがもっとも遅いのか。 ( 物欲が。。。。。ますます危なくなってきます。)

 

ディスクトップPC ドライブE(HHD)   ノートPC 交換SSD(512GB) ドライブC

【 ディスクトップPC ドライブE(HDD) v.s. ノートPC SSD 】

 

 ディスクトップPCのSDカードポートに32GB SDHCカードを接続して比較しました。  SDカードは比較にならないほど遅いです。 体感と合っている結果でした。

 

ディスクトップPC ドライブJ(32GB SDHC)   ノートPC 交換SSD(512GB) ドライブC

【 ディスクトップPC ドライブJ(32GB SDHC) v.s. ノートPC SSD 】

 

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