Memorandumの小部屋
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とことんGP−102!(その3) LCDが割れました、直しましょ。
「G−PORTER GP−102」を使い込んで経験した不具合などをまとめた 「とことんGP−102!!!」 ・「とことんGP−102! ちから技で サンプリング間隔を1秒に戻しましょ。」の続報です。 前回の「とことんGP−102! ちから技で サンプリング間隔を1秒に戻しましょ。」から短期間で「とことんGP−102!(その3)」ネタが生じるとは思ってもいませんでした。
− 目 次 −
1. はじめに
2. 破損状況確認
3. 交換用液晶の確保
4. 交換用液晶取り外し
5. 破損液晶取り外し
6. 液晶取付け
7. パッチアンテナ交換
8. 最終動作確認
ジョギング・ウォーキングのお供に「G−PORTER GP−102」のNo.3・No.4の2台を一緒に 連れ回しています。 その際、「G−PORTER GP−102」をウエストポーチに入れ、背中側で衛星補足するようにしています。 この 頻繁なお供が「とことんGP−102! ちから技で サンプリング間隔を1秒に戻しましょ。」を引き起こした大きな原因となっています。 今回は、またもやジョギング・ウォーキングのお供が引き起こした事象です。
いつものジョギング・ウォーキングのコースで地下道の下り坂入口にさしかかったところ、わずかな突起につま先がひっかかり柔道の「前回り受け身」のようなコケ方をしました。 この通路は突起が多く過去数回「前受け身」をした経験が有り、注意を要する通路であることは認識していました。 にも関わらず、またやってしまいました。 今回は何故かこけた際に「前回り受け身」となってしまいました。 肩・膝に多少の擦り傷が残りズボンは少し裂けた程度で身体的な損傷(?)は大したことありませんでした。 が、背中が通路に接した際にちょっと嫌な感触がありました。 コケた後にすぐに立上り少し歩いたところ、先ほどの感触が気になりお供の「G−PORTER GP−102」を目視確認したところNo.3の液晶表示が何かおかしいようです。 お日様の影響で表示をはっきり認識するこができませんでしたが、少しベタッとした表示があるようでした。 ボタンを押して表示を変えてみようとしましたが、やはりはっきりとは認識できませんでした。 このボタン操作時に電源オフしたようです。
帰宅後に「G−PORTER GP−102」No.3の動作確認作業に入りました。 まず、現状確認すると電源オフ状態で液晶画面に 大きな黒染みが生じていました。 液晶割れを確認できました。 しかし、目視でケース外観確認しましたが、割れやキズなどは見つけることができませんでした。 電源オンしたところ、黒染みがあるもののいつもの画面表示、衛星補足 はできました。 また、バックライトも点灯・消灯コントロールできました。 機能・動作には問題は無く、不具合点は液晶割れだけのようです。
【 破損状況(バックライト消灯) 】 |
【 破損状況(バックライト点灯) 】 |
次にケースを取り外してケース内側からの外観確認、基板の目視確認をしました。 その結果、やはり、液晶割れ以外の不具合はないようでした。
【 基板目視確認1 】 |
【 基板目視確認2 】 |
【 基板目視確認3 】 |
修理するためには交換用の液晶が必要です。 幸いなこと(?)にUSB接続回路部分を損傷して使えなくなった「G−PORTER GP−102」No.1があります。 「G−PORTER GP−102」No.1の基板から液晶を取り外して利用することにしました。
【 「G−PORTER GP−102」No.1 基板外観 】 |
過去、「G−PORTER GP−102」No.1で部品取りをしようと液晶を取り外す試みをしました。 液晶リード線のスルーホールのハンダを吸取ろうとをハンダ吸取り器を用いましたが、コデ先をランドに密着することができずハンダを吸取れませんでした。 その作業時に部品面側からもハンダを吸取れないか試行した際に、 下記画像の一番左側のリード線を折損しました。 ただ、リード線の液晶本体側折り曲げ部は残っていますので、液晶を取り外して交換用液晶として利用できそうでした。
画像左側のリード線を折損しています。 【 液晶リード線部外観 】 |
「G−PORTER GP−102」No.1の液晶を交換用液晶として利用するために液晶を取り外しました。 、「G−PORTER GP−102」No.1の液晶 の取り外し作業の失敗経験から、今回はリード線を切断、もしくは、リード線に切れ込みを入れてリード線を折り曲げて取り外すことにしました。 リード線の切断、もしくは、切れ込みを入れるためにミニルーターの丸のこ刃を使うことにしました。
使い古しているため切れ味は悪いです。 【 利用したミニルータ―丸のこ刃 】 |
液晶の交換時リード線ハンダ付け作業を考慮して、交換用液晶のリード線が長くなるように切断しました。 その際、タクトスイッチが邪魔になりましたので、タクトスイッチを取り外した後に切断作業をしました。
【 「G−PORTER GP−102」No.1 部品取り外し時外観 】 |
【 取り外し液晶外観1 】 |
液晶の型番がわかりましたがネット上に当該液晶の情報を見つけることができませんでした。 液晶単品で入手することはできそうにありません。 【 取り外し液晶外観2 】 |
慎重に作業したつもりでしたが、画像右側のリード線の長さが短くなりました。 なお、一番右側は作業開始前から折損していましたのでとても短くなっています。 このような状況でも再利用はできそうでした。 【 取り外し液晶外観3 】 |
交換用液晶を確保した後に破損した液晶を取り外しました。 ここでもリード線をリータで切断しました。 なお、交換用液晶のハンダ付けをしやすくするため、基板側のリード線ができる限り長く残るように切断しました。
タクトスイッチの取り外しは不要でした。 【 液晶取り外し作業後 全体外観 】 |
【 液晶取り外し作業後 基板外観 】 |
基板側のリード線が長く残るように切断しました。 【 液晶取り外し作業後 リード線部外観 】 |
液晶側のリード線の根本部分を切断しました。 【 液晶取り外し作業後 液晶外観1 】 |
液晶のガラス部分が厚み方向にも割れていました。 パッチアンテナと同じく脆いパッチアンテナは何の損傷もありませんでした。 また、ケースにもキズなど見当たりません。 どのように液晶に力が加わったのか推測できませんでした。 【 液晶取り外し作業後 液晶外観2 】 |
No.1用液晶の型番とは異なる型番でした。 やはりネット上に当該液晶の情報を見つけることができませんでした。 液晶単品で入手することはできそうにありません。 【 液晶取り外し作業後 液晶外観3 】 |
液晶両端のリード線を軽くハンダ付けして液晶の位置合わせをしながら液晶を取付けました。 上手なハンダ付けではありませんが、全リード線のハンダ付け作業を終え ることができました。 その後、リード線間の絶縁確認、および、基板側ランドと液晶リード線折り曲げ部の導通確認をして接続ミスのないことを確認しましまた。
【 交換用液晶取付け作業後外観1 】 |
【 交換用液晶取付け作業後外観2 】 |
【 交換用液晶取付け作業後外観3 】 |
交換作業の確認を終えて通電確認をしました。 USBポートにUSBコネクタを接続して通電すると液晶表示は正常でした。 交換作業は思った以上にうまくいったようです。 が・・・・・・、 いつまでたっても「First Use」画面が続きました。 しばらく待っても画面の変わることはありませんでした。
「何故?????」 ところで、この確認をした時の時刻は午前1時40分でした。 深夜の作業をしてはいけません。 「パッチアンテナも壊れたのでは」と深慮もなく勝手に思い込みました。 ここで最初の通電確認 時に動作に支障はなかった事を思い出すべきでした。 深夜のためが、思い込みが記憶に勝り、液晶を交換したのだからパッチアンテナも交換しようと判断してしまいました。 この 判断は何度も経験している深夜作業による判断ミスでした。
【 通電時の液晶表示画面 】 |
パッチアンテナはアンテナ中心部のリード線接続ハンダ付けを熱しながらパッチアンテナ外周部をキコキコひねりながら浮き上がらせることで取り外すことができました。 取り外し後にパッチアンテナを確認すると、パッチアンテナ中心部のリード線のハンダ付けの他に、両面テープのような部材でパッチアンテナ裏面が基板に接着されていました。
【 「G−PORTER GP−102」No.1 パッチアンテナ取り外し時 外観1 】 |
【 「G−PORTER GP−102」No.1 パッチアンテナ取り外し時 外観2 】 |
GNSS・GPS用チップ部分を確認しました。 「SiRFstarIV. GSD4e」が採用されていました。 【 「G−PORTER GP−102」No.1 パッチアンテナ取り外し時 外観3 】 |
このパッチアンテナを「G−PORTER GP−102」No.3に取付けます。 【 「G−PORTER GP−102」No.1 パッチアンテナ外観1 】 |
中心部のリード周辺に取り外し時のハンダ洩れが確認できました。 このハンダを除去しなければいけません。 また少し黒く見える四角い部分が両面テープ状の接着部分です。 【 「G−PORTER GP−102」No.1 パッチアンテナ外観2 】 |
パッチアンテナ裏面は導通材料でメッキされているようでした。 ハンダ取り外し作業に失敗して、このメッキ部分にハンダを広げてしまいました。 これ以上ハンダを広げるわけにはいかないのでルーターに砥石を取付けて、ハンダ突出部を削り落としました。 【 「G−PORTER GP−102」No.1 パッチアンテナ外観3 】 |
【 「G−PORTER GP−102」No. 3 パッチアンテナ取り外し時 外観1 】 |
【 「G−PORTER GP−102」No. 3 パッチアンテナ取り外し時 外観2 】 |
【 「G−PORTER GP−102」No. 3 パッチアンテナ取り外し時 外観3 】 |
パッチアンテナ取付け部分を拡大観察しました。 不要なハンダ洩れはありませんでした。 【 「G−PORTER GP−102」No. 3 パッチアンテナ取り外し時 外観4 】 |
このパッチアンテナは流用しませんので取り外したままとします。 【 「G−PORTER GP−102」No. 3 パッチアンテナ外観1 】 |
【 「G−PORTER GP−102」No. 3 パッチアンテナ外観2 】 |
【 「G−PORTER GP−102」No. 3 パッチアンテナ外観3 】 |
「G−PORTER GP−102」No. 1のパッチアンテナを取付けました。 上記画像はアンテナハンダ付け前の状態です。 【 「G−PORTER GP−102」No. 3 パッチアンテナ取付け時外観 】 |
パッチアンテナの交換後に通電確認をしました。 前回確認時と同様にUSBポートにUSBコネクタを接続して通電しました。 が・・・・・、やはり「First Use」画面で停まります。 何故????????????????????
ふと思い出しました、そうです、電池を接続しない場合にこのような現象となります。
早速、電池を接続して起動すると、何もなかったかのように立上り衛星補足・ロギングできることを確認できました。 パッチアンテナ交換は無駄に終わりました。 パッチアンテナを元に戻す必要はないので交換したままとしました。
【 電池接続後の動作確認 】 |
時刻は午前3時を過ぎていました。 疲れた・・・・・ 【 ケース組み込み後の動作確認 】 |
このような経緯で無事液晶交換できました。 また、その後のログ結果ではアンテナ交換の影響は感じられませんでした。 ただただ、「深夜作業は避けましょう。」を再認識した作業でした。
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