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捨てられない! Lenovo ThinkPad X61sの巻
このWebページは「捨てられない!」物品を捨てずに再利用した経緯を記録として残した個人的なメモです。 当方にしか役立たない情報です。 その点、ご了承願います。
ノートパソコンThinkPad X61s(モデル7668)はトラックポインタの使い勝手を気に入っています。(ただし、慣れればの話) 2007年頃の製品ですので、今となっては性能の面ではとても使い辛いものがあります。 とはいえ、トラックポインタと比較的コンパクトな外形寸法のため新幹線車中でのモバイル操作にはとても重宝していました。 (持ち運ぶには重い印章を持っています。)
OS:Windows10Pro化のみを行い、購入当初のHDD/メモリ2GBのハードウエア構成におけるベンチマークCrystalMark2004R3の結果です。 Windows10Pro化で動作が重くなったようなので、メモリ4GB化/SSD化を行い継続利用していました。 |
【 X61s ベンチマーク結果(購入時ハードウエア構成時) 】
長年使って使っているうちに、それなりの投資をしました。 (やりたくはなかったけれども)OSをVISTA→Windows7Pro→Windows10Proに更新、 メモリの4GB化、HDD→SSD化以外にもバッテリーやACアダプタの追加購入など使い続けるのもコストがかかり大変で した。 X61s専用品として、ThinkPad X6 ウルトラベースも購入していました。(レガシー対応のため、シリアルポート、パラレルポートの利用を想定。) ACアダプタはモバイル先でACアダプタ持参忘れをしたため止むを得ず秋葉原で中古品を探して入手したものです。 結果として、3台も所有することになってしまいました。 バッテリーも計3個ありますが、そのうち1個はバッテリーとしての機能停止しています。 なお、これ以外にもワイヤレスのキーボード・マウスを購入しています。 購入の2007年当時は、まだワイヤレス用の専用レシーバが必要でキーボード寸法も大きく高価でした。
【 X61s用の機器・部品 】
X61sで重い負荷は無理ですがYouTubeを液晶TVに映して見るための端末として利用できています。 とはいえ、主には電気電子工作関連のなど軽負荷の用途で利用しています。 例えば、「モバイル型絶縁高電圧入力レコーダ NR−2000 」用の端末としては何ら不自由なく使えます。
「DC−DC昇圧コンバーターモジュール (YH11068A)」特性測定の様子です、
【 「モバイル型絶縁高電圧入力レコーダ NR−2000 」利用例 】
ところが、ある日突然X61sから異音を発するようになりました。 異音を「ここ」(←クリック するとファン音をダウンロードできます。)にアップロードしています。 その音のうるさいこと! どうも内部のFANからの音のようです。 購入して10年以上経過していますので無理もありません。 ディスクトップPCと違って簡単にファン交換できないと諦めて 、そろそろ引退かなと思いはじめました 。 でも、もったいないので、ダメ元でネット検索すると以下に詳細の「CPUファン交換手順」が掲載されていました。 ものは試しと ファン・アセンブリー交換にトライすることにしました。 本情報公開に対しまして、この場を借りて感謝申し上げます。
参照先 : ThinkPad X61 CPUファン交換手順書 (https://x61cpufanrepair.eksd.jp/preparation.html)
結果として、この情報に基づいてファン・アセンブリーの交換に成功しました。 おかげさまで、かつての静かな(?)X61s環境に戻ることができました。 交換後のX61ファン音を「ここ」(←クリックするとファン音をダウンロードできます。)にアップロードしています。
交換終了後、元々付いていたファン・アセンブリー単体に通電して異音の確認をしてみました。 しかし、なかなか異音が再現しませんでした。 そのうち、このファン・アセンブリーの特定の部分を手に持つと異音の発生(再現)に成功しました。 このファン・アセンブリーは片持ち支持の固定方法となっているため、ファン劣化に伴う振動変化によりファン・アセンブリーが共振するようになったのかもしれません。 ちょっとこじつけかもしれませんが、潜在的な 機械的問題を有しているのかもしれないと思うようになりました。
以下に、当方の記録として交換完了までの様子を掲載します。
− 目次 −
X61sの保守マニュアルなど様々な情報がLenovoのWebページからダウンロードできました。 何と太っ腹なのでしょうか。
【 保守マニュアル 表紙 (42X3550_04J.pdf) 】
【 保守マニュアル ファン・アセンブリー (42X3550_04J.pdf) 】
保守マニュアルでX61s用のファン・アセンブリーの型番を調べます。 これによればファン・アセンブリーの型番は42X3804でした。 肝心のファン・アセンブリーを入手できるか心配でしたがAmazon.co.jpで購入することができました。 なお、 ファン・アセンブリー入手から本Webページ公開時までの短い期間で、当該品が購入不可の状態になったり購入当時の価格が変わったり入手性が不安定なようでした。 参考までに本Webページ初回 公開時(2021年3月)の購入先の商品Webページを掲載します。(購入価格は少し高くなっていました。)
(注意:注文当時ではなく、本Webページ作成時の商品Webページです。)
【 商品Webページ(出典元 Amazon.co.jp) 】
道具類は必要に応じて準備しました。 なお、放熱用グリスは購入したファン・アッセンブリー自体に塗布されていましたので、放熱用グリスを別途準備する必要はありませんでした。
このShopに注文してから入手に要した期間は6日でした。 入手後、早速、届いた注文品を確認しました。 現品P/Nやグリス塗布が期待どおりかどうかドキドキ(?)です。
【 パッケージ外観 】
【 ファン・アセンブリー収納状態 】
現品P/Nやグリス塗布は期待どおりでした。 安心、安心。
【 ファン・アセンブリー外観1 】
【 ファン・アセンブリー外観2 】
【 ファン・アセンブリー外観3 】
チップ接触部にはグリス塗布、伝熱シート貼付けされています。
【 ファン・アセンブリー外観4 】
パーツ型番42X3804を確認できます。 これとは別に「60.4B425.001.A01」の記載がありした。 交換後の確認では、この”別の番号”が既取付け品と異なっていました。 |
【 ファン・アセンブリー外観5 】
【 ファン・アセンブリー外観6 】
【 ファン・アセンブリー外観7 】
【 ファン・アセンブリー外観8 】
【 ファン・アセンブリー外観9 】
参照先の情報で予習をしていますので安心して分解開始できました。 ノートPCをとことん分解しないとファン・アセンブリー交換できないことを覚悟しての作業開始です。
【 キーボート取り外し 】
【 キーボート取り外し後の本体内部 】
【 キーボート単体 裏面外観 】
【 上部カバー取り外し後 】
【 ファン・アセンブリー部分拡大 】
【 液晶パネル取り外し後 】
【 取り外した液晶パネル部外観 】
【 下部カバー・システムボード 】
【 システム・ボード外観1 】
【 システム・ボード外観2 】
【 システム・ボード外観3(ファン・アセンブリー部拡大) 】
【 システム・ボード外観4(ファン・アセンブリー取り外し) 】
【 システム・ボード外観5(ファン・アセンブリー取り外し後) 】
【 システム・ボード放熱対象チップ部外観1 】
【 システム・ボード放熱対象チップ部外観2 】
【 システム・ボード放熱対象チップ部外観3 】
【 取り外したファン・アセンブリー外観1 】
【 取り外したファン・アセンブリー外観2 】
「FRU P/N 42X3804」の文字を確認できました。 別に「P/N 60.4B412.002」の記載がありました。 |
【 取り外したファン・アセンブリー外観3 】
【 ファン・アセンブリー交換後のシステム・ボード外観1 】
【 ファン・アセンブリー交換後のシステム・ボード外観2 】
【 ファン・アセンブリー交換後のシステム・ボード外観3 】
【 ファン・アセンブリー交換後のシステム・ボード外観4 】
【 ファン・アセンブリー交換後のシステム・ボード外観5 】
【 上部カバー組み込み後外観 】
【 上部カバー組み込み後のファン・アセンブリー部外観 】
【 再組立完了後のファン・アセンブリー部外観 】
ファン・アセンブリー交換後のファン音(「ここ」(←クリックするとファン音をダウンロードできます。)
【 X61s動作確認(OS:Windows10) 】
SSD,メモリ交換後のベンチマークCrystalMark2004R3の結果です。 SSD、メモリを交換してもまだまだ低い数値です 。 SSD化の効果は実感としてありました。 このような低い数値でも用途によっては十分使えます。 |
【 X61s動作確認(ベンチマーク結果) 】
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