Memorandumの小部屋
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もっと光を! ろうそく灯りブースター
1.背景
千石電商でKD5110を購入して単色LEDのろうそく灯りと言っている点滅を確認しましたが、これだけでは面白くありません。 それではと、3色LEDで色を変えられるようにしてみよう、より発光量の大きな3色LEDで試してみよう、ついでにACラインの白色電球を揺らがせてみようと、あれこれ遊んだ結果を掲載します。
2.1 基本回路
KD5110の出力にオレンジ色LEDOS5YAA5111A(秋月電子通商で入手)を接続した基本回路です。
電源は単三乾電池2本で駆動する回路としています。
LEDの電流制限抵抗はLEDに合わせて選定します。
【 単色LED 基本回路回路図 】
【 基本回路外観 】
【 基本回路動作例 】
2.2 3色LED点灯 (10mAクラス)
3色LEDとして手持ちのGB−339RPGBC(秋月電子通商で入手)を用い、各色のLEDに流れる電流を個別に調整して色を調整できるようにしてみました。 電流が20mAを
超えますので、KD5110の出力でPNPトランジスタ2SA1015A−Yのベース電流をオンオフしてLEDの電流オンオフを制御しています。
なお、GB−339RPGBCは入手できないと思いますのでOSTA−5131A(秋月電子通商で入手)などが代用できると思います。
LEDに流す電流調節はLEDに直列に接続した可変抵抗で行います。 なお、可変抵抗の定格電流の制約により、通常はこのような可変抵抗の使い方はしてはいけません。 今回は試作ということでえいやーで試したものです。 調整時のLED電流急増を防止するためにR2,R3,R4を設けています。 また、LEDの発光を目立たないようにするために最大抵抗値を10kΩにしています。 (それでも赤色等の完全消灯は難しいかもしれません。)
今回の試作に際して輝度(明るさ)調整にPWMの使用はしませんでした。 (今回の用途ではPWM回路が3回路必要となり部品点数が増えるため。)
電源は青色LEDのVfを考慮して4V程度の電圧を得られる回路にしています。 今回は手持ちの3.3V用 3端子レギュレータGND端子とGND間にスイッチング用ダイオードを設けて約4Vを得ています。 レギュレーションが悪化しますが、今回の用途では問題になりませんのでこの回路としました。 もし、4V程度の電圧が得られない場合は 2.4項のように3端子レギュレータの入力とGND間に数kΩの抵抗を追加し下さい。
上記回路図をクリックすると原寸の回路図をダウンロードできます。
【 3色LED(10mmAクラス) 回路図 】
【 3色LED(10mmAクラス) 試作回路外観 】
【 3色LED(10mmAクラス) 試作回路動作例 】
2.3 3色LED点灯 (35mAクラス)
もう少し輝度(明るさ)を上げようと、3色LEDを35mAクラスのGM5WA06252A(秋月電子通商で入手)に変えてみました。
ただし、GM5WA06252Aは入手できない可能性があります。
各LED毎の電流制御はPNPトランジスタで調整する回路に変えています。 KD5110の出力で各回路のPNPトランジスタ2SA1015A−Y のベース電流をオンオフしてLEDの電流オンオフを制御しています。 また、ベース電流を可変抵抗で調整することでオン時の電流を調整します。
上記回路図をクリックすると原寸の回路図をダウンロードできます。
【 3色LED(35mmAクラス) 回路図 】
【 3色LED(35mmAクラス) 試作回路外観 】
【 3色LED(35mmAクラス) 試作回路動作例 】
2.4 3色LED点灯 (350mAクラス)
ここまでくればパワーLEDをドライブしないわけにはいきません。 しかし、パワーLEDも結構高価ですので、今回は3Wクラスの放熱用基板付きのOSTCXBC1C1E(秋月電子通商で入手)で我慢しました。 このパワーLEDを350mAで駆動できるようにします。 また、ブレッドボードだと接触抵抗の影響が大きいので今回はユニバーサル基板でハンダ付けして製作します。
回路としては2.3項と同じ回路にすればよいですが、PNPトランジスタをIcの大きなものに変更します。 今回は鈴商で購入した2SA1220A−Rを使用しました。 なお、ベース電流の制限抵抗R2、R4、R6は可変抵抗が0Ωになっても350mAを超えないように設けています。 これらの抵抗値は2SA1220A−Rのばらつきで最適値が変わりますので、カットアンドトライで調整が必要です。
抵抗7、R8、R9として1Ω(1W)の抵抗を設けていますが、これは電流制限というより電流モニタ用として使います。 この抵抗の両端電圧を測定してLEDの電流をモニタします。 この部分の電圧を測定しながら、R2、R4、R6や可変抵抗VR1、VR2、VR3を調整します。
輝度調整において可変抵抗の調整がとても微妙です。 このため可変抵抗は多回転ポテンショメータを使用しています。 47kΩの代わりに100kΩでも調整可能でした。
上記回路図をクリックすると原寸の回路図をダウンロードできます。
【 3色LED(350mmAクラス) 試作回路外観 】
【 OSTCXBC1C1E 外観 】
LEDの発熱が大きいため、気休めですが放熱板に取り付けています。
【 3色LED(350mmAクラス) 試作回路外観(全体外観) 】
【 3色LED(350mmAクラス) 試作回路外観(基板部品面外観) 】
【 3色LED(350mmAクラス) 試作回路外観(基板ハンダ面外観) 】
【 3色LED(350mmAクラス) 試作回路外観(基板部品面外観2) 】
目視では100mAを超えると輝度の変化を明確に認識できませんでした。
【 3色LED(350mmAクラス) 試作回路動作例 】
LEDにカバーを被せて発光色を調整した事例3例です。
【 3色LED(350mmAクラス) 試作回路動作例2 】
2.5 AC負荷点灯
もう止まりません。 ついでに100VAC負荷ではどうなるかを試してみました。 100VAC負荷のオンオフ制御には秋月電子通商のソリッドステート リレー (半導体リレー)キット
(K-203)を使用します。 このキットはフォトトライアックを使用していますのでKD5110で簡単に制御できます。
確かに明滅はしましたが、接触不良の電球の感じ。 原理的にオンオフ回数に制限がありますので当然といえばそれまでですが、照明効果としては、あまりお勧めはできないですね。
上記回路図をクリックすると原寸の回路図をダウンロードできます。
【 100VACドライブ回路 】
【 100VACドライブ回路 試作回路全体外観1 】
【 100VACドライブ回路 試作回路全体外観2 】
【 100VACドライブ回路 試作回路全体外観3 】
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