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FM−ステレオ・トランスミッタ   

 

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データ番号    24
区 分    キット   
分 類    高周波   
品 名    FM−ステレオ・トランスミッタ   
発売元    秋月電子通商   
価 格    1,000円
主要部品    NJM2035   
電 源    1.5〜3.0V 10mA   
概略仕様    パイロット信号 X'tal発振

高周波 CR自励発振   

付属基板    専用基板(この基板を差し上げます。詳しくは不要部品再活用の小部屋のその他の電気電子部品をご参照願います。   
付属ケース    プラスチックケースSK-5付き   
外形寸法    基板単体完成時 W 72mm D 47mm H 16mm

プラスチックケース(突起部除) W 90mm D 70mm H 24mm   

追加購入部品    ライン入力でよいならば電池も含めて追加購入部品は不要。

ただし、製作例のような使い方の場合はコンデンサマイクやスイッチなどの追加購入部品が必要となる。(製作例を参考にして下さい。)   

コメント     今までに4個製作済み。いろいろ利用させてもらった。

 パイロット信号発振用部品がトリマからX'talに変わってからパイロット信号が安定した。

 NJM2035のデータシートに記載されている推奨応用回路にチャレンジしたが、うまく動作しなかった。腕が落ちたのを実感。

 単3電池・電池ホルダも付属しておりGood!!   

改 造     NJM2035Dの11番-12番ピン間の100kΩの固定抵抗を、取扱説明書裏面の「推奨応用回路及び各部波形」に掲載されている回路に準じてSUB-CARRIER BALANCE用半固定抵抗50kΩに変更して組み立てることをお勧めします。
その他

(製作例   

  1. キット構成部品

kit024a2.jpg (16298 バイト)

図1 キット構成部品一覧

 上記部品がアクリスケースSK-5(90×70×24mm)に入っており、このアクリルケースを本キット用のケースとして使用します。

 

  1. キット製作上の注意事項

 本キットの取扱説明書に記載の実体配線図には部品番号や定数が記載されていません。このため、回路図と実体配線図を見比べて製作する必要があります。

 ご参考までに、部品実装位置を下記に示します。 コンデンサ・IC・トランジスタなど極性のある部品の実装時の向きはキットの取扱説明書を参考にして下さい。

KIT024D3.GIF (86623 バイト)

図2 部品実装配置図

 なお、この基板は、38kHzの発振をトリマコンデンサで調整を行っていた初期のキットのままとなっています。

 現在はX'talになっているため、NJM2035Dの6番ピンに接続する38kHz X'talのリード線間の銅箔パターン(基板ハンダ面側)をカッターナイフなどで事前にパターンカットをしておく必要があります。 該当場所やその他の注意事項などは下記画像を参照願います。

図3 X’tal部分の注意事項

 

  1. キット製作例

 ステレオ仕様でまともに残っていたキット製作品をリニューアル(電池の液漏れで相当さびていたものを綺麗に清掃しました。)したものを下記の画像に示します。

KIT024G5.GIF (39753 バイト)

図4 製作例 外観

 この製作例では、音声入力をステレオ対応ライン入力、もしくは、モノラルのコンデンサマイクに切り替えることができるようになっています。また、電源スイッチも設けています。また、アンテナも接続できるようにピンジャックを設けています。

 下記に操作部の面の画像を示します。

KIT024F5.GIF (26355 バイト)

図5 製作例 操作部

 この製作例での追加購入部品を下記の表1に記載します。

表1  追加購入部品リスト
No.   

部  品   

数 量   
    ピンジャック 赤・白・黄    1個
(合計3個)
   
    SW1 1a接点トグルスイッチ(電源SW)
(スライドスイッチの方が良さそうです。)
   
1個   
    SW2 2c接点トグルスイッチ(音声入力切替SW)
(スライドスイッチの方が良さそうです。)
   
1個   
    コンデンサマイク
(できるだけ直径の大きいものを選びましょう。)
   
1個   
    R2 固定抵抗1kΩ 1/4W (コンデンサマイク用)    1個   
    C2 電解コンデンサ 4.7μF (コンデンサマイク用)
   (1〜10μF)
   
1個   
    VR3、VR4 可変抵抗50kΩ
(コンデンサマイク・BALANCE調整用)
   
2個   
    C1 セラミックコンデンサ 39pF (コンデンサマイク用)
   (10〜1000pF)
   
1個   

 

 製作例の回路図を下記に示します。

 SUB-CARRIER BALANCE調整用VR4の実装は基板上に行っていますが、取扱説明書裏面の「推奨応用回路及び各部波形」に掲載されている回路になるように基板パターンを改造(パターンカット)しています。

 また、コンデンサマイクについても取扱説明書に準じて製作しています。使用しているコンデンサマイクは手持ち品を使用しましたのでコンデンサマイクの仕様については不明です。

KIT024H2.GIF (8989 バイト)

図6 製作例の回路図

 ちなみに、上記回路での消費電流は1.5Vで6mAでした。

 次に音声信号源としてTVやラジカセなどの音声を入力する場合の方法について説明します。

 もし、TV等にライン出力端子があれば、その出力をLinとRinに接続すれば問題なく使用できます。しかし、最近のTVやラジカセはコストを下げるため、ライン出力端子を見かけることが少なくなってきました。このような場合は、ヘッドフォン端子を利用するようになります。

 真面目にヘッドフォン端子の信号をこのキットに入力するならば下図(a)のようにインピーダンスマッチングするように入力トランスを設けるようにします。これはインピーダンスマッチングだけではなく、ノイズ低減などの効果もあります。

 しかしこの程度のキットで入力トランスまで使用する必要があるかというと、ちょっと疑問ですね。最も手抜きの下図(b)のように直結でも、ほとんどの場合問題なく使用できるようです。(少なくとも我が家のTVでは正常に使用できております。)

KIT024J2.GIF (3759 バイト)

図7 TVやラジカセなどの音声入力接続方法

 

  1. 推奨応用回路での製作例 

 取扱説明書裏面の「推奨応用回路及び各部波形」に掲載されている回路での製作例を下記に示します。

kit024b1.jpg (21510 バイト)

図8 推奨応用回路製作例

 

  1. 参考資料

本キットの製作記事が下記に掲載されています。

CQ Ham Radio 1997年 11月号

特集 秋月電子のキットを完璧に作る ( → 本当????)

97ページ FMステレオ・トランスミッター (ワイヤレスマイク)

 

 

【 高周波出力スペクトル 】

 Giga−Siteスペクトラム・アナライザ / トラッキング・ジェネレータで周波数スペクトルを観測した結果を示します。

 発振有無時のスペクトルを測定し、その結果の画像を画像処理して重ね合わせた結果を下記します。 薄いオレンジ色の部分が発振有り時の周波数スペクトル、薄い灰色の部分が発振無し時の周波数スペクトルです。

 

kit024k1.gif (16466 バイト)

【 センタ 80.5MHz スパン12.5MHz スペクトル観測例 】

 

 基本波部分を詳細に観測したものが上記画像です。 このキットをFMラジオで受信すると、強い基本波の他に、その周辺の周波数付近でも弱い発振があるように聞こえていますが、周波数分析結果では心配するような寄生発振はしていないようです。 なお、85.3MHzのスペクトルはNHK−FM(山口)が回り込んできているものです。

 

 次に、高調波を観測したものが下記画像です。 高調波は−20dB以下に抑えられているようです。

 

kit024l1.gif (20436 バイト)

【 センタ 150MHz スパン200MHz スペクトル観測例 】

 

 

データ作成者 CBA

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注意事項


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