Memorandumの小部屋
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電気電子工作の本にICをハンダ付けするのに10〜30W程度の発熱量の小さいハンダゴテを使うとよく書いてあります。これは時と場合によりけりです。少なくとも30Wクラス以上のものをご使用されることをお勧めします。
手先が決して器用ではない私の技量では、あんな容量の小さいハンダゴテで上手にハンダ付けができるはずがありません。ハンダが溶けないので長時間コテ先をハンダ付け部に当てて、部品の過熱や銅箔パターンの剥離を起こしてしまいます。
そこで、現在愛用しているのが、下の画像のボタン一つで81W(最大150W)と15Wを切り換えることのできる大洋電機産業梶iブランド名goot)のTQ−80というハンダゴテです。黄色いボタンを押している時のみ81Wで、離せば15Wに切り替わります。これ一本で、銅箔ベタ部のハンダメッキからICの配線接続まで全てこなすことができ、また、コテ先温度の昇温時間も短縮できます。
かつてはgootのCX−30(15W)と宝山工具製作所(ブランド名HOZAN)のH−60(60W)の2本を同時に使用しており、1つしかないハンダゴテスタンドに2本のハンダゴテを差し込んでいました。しかし、TQ−80を使い初めてからはハンダゴテは1本で済むようになりハンダゴテ置き場に困ることもなくなりました。
このように、非常に重宝しているハンダゴテで、お勧めの一品です。それゆえ、ホームページのタイトル画像のメイン部分にTQ−80を据えました。
(注意 私は、決してgootの手先ではありません。)
長い間、ご苦労様でした。
2006年1月に翌日のお仕事用で使うかもしれない(LPF)回路を夜に自宅で製作していると、ハンダゴテを基板に当てている接触感が突然なくなりました。 「あれ!」と思いコテ先を見ると先端が折れていました。 明日朝には出張に出かけないといけないのに何ということ!!! まだ基板は製作完了していません。 焦ってしまいました。 ちょっと(相当)冷や汗です。 このような時に限って古いハンダゴテは 、とある所にお出かけ中です。 仕方ありませんので、ハンダゴテ本体の折れた先端部分の縁を使って残りのハンダ付けをして基板だけは完了させました。 小さい頃、とても太いコテ先のハンダゴテではんだ付けしていた頃を思い出します。
そういえば、ハンダが溶け辛いときはどうしてもコテ先を力任せに当てることもありました。 TQ−80を購入して10年経ちますが、その間、相当酷使していました。 その無理が祟ったのでしょう。 TQ−80さん、大変お世話になりました。 長い間、ご苦労様でした、 最後を飾る意味でもHP上で最後の勇姿を紹介させて頂きます。
【 先端はこのように折れてしまいました。 】
【 こんな感じで折れていました。 】
コテ先の先端部だけが金属で埋まっているのですね。 構造的に応力集中しやすいようになっているようです。 なお、今回の現象は使い方起因による寿命 なのでしょうかね。 |
【 折損部分断面はこんなになっていました。 】
折損部分をみると、相当前から破断が始まっていたようです。 まったく気付きませんでした。 |
【 コテ先の先端部分はこんなになっています。 】
さて、替わりのハンダゴテを入手しなければいけません。 ハンダゴテのヒータ部分が駄目になっている訳ではないので、先端部分だけでも交換できないのかと思いメーカのWebを探しましたが、TQ−80は製造中止のようで交換パーツの情報が見あたりません。 残念ながらお仕事の都合で新規ハンダゴテの情報入手やWebショッピングをする時間的余裕がありません。 とりあえず新規ハンダゴテの入手は次のお休みを利用して近所のDIY店で探すことにしました。
やっとお休みが取れたのでDIY店に行き、TQ−80と同じヒータ電力切り替えのできるハンダゴテを探しました。 田舎町なもので選択の余地はありません。 あるだけでも ましです。 もしなければWebで対象商品を選び、Webショップを探し、Webショップで入手するしかありません。 しかし、幸いにも1軒目でHAKKO(白光株式会社)のPRESTO No.980というハンダゴテを見つけました。 20Wと130Wの切り替え式であり、大きさも似たようなものです。 常時20Wということで、現在の15Wより少し高めなのも気に入って しまいました。 ただ、130Wは少し高めかなと思っています。 TQ−80を使っていると、ハンダが少しでも溶け辛いとすぐに高温スイッチを押してしまう癖がついています。 今までのつもりで使用するならば希望としては30W/ 100Wくらいがベストだと思っています。 さすがに130Wは高すぎます。 慣れるまでに、何回かパターンをだめにするかもしれません。
後で調べるとキャップ付きもあることを知りました。
キャップ、欲しいですね。
【 PRESTO No.980 パッケージ 】
【 PRESTO No.980 本体外観 】
電子部品ハンダ付けにも使用できるコテ先となっています。
他にも何種類かのコテ先もあるようです。
【 標準付属のコテ先 】
リフレッシュしましょ。
HAKKO(白光株式会社)のPRESTO
No.980を使い始めて約7年弱、だんだんコテ先のハンダののりが悪くなってきました。 実は使い始め当初にコテ先に力を入れてしまい曲げてしまいハンダ付け作業がやり辛くなっていたまま使い続けていたこともあり、2012年末に唐突にコテ先を交換しようと思い立ってしまいました。
早速、メーカのHPで交換用のコテ先を探すとNo.980-T-**が630円でありました。 東京に出向いた際の空き時間に秋葉原でこのこて先を探して購入しました。
【 7年間ご苦労さまでした。 】
改めて拡大してみると、すごいことになっていました。
【 コテ先状態 】
マルツパーツ秋葉原2号店(5%税込504円)で見かけたので即購入です。
【 交換用コテ先 No.980−T−BIP 】
交換用コテ先No.980−T−BIPを取り付けるべくハンダコテを分解しました。 ところが保護キャップからコテ先を取り外すことができない状況になっていました。
ここまでは簡単に分解できました。
【 コテ先分解 】
コテ先を取り外そうと工具で挟んで回しましたがピクリともしませんでした。 最終的にギブアップして保護キャップB2240も購入することにしました。 |
【 コテ先取り外し挑戦 】
改めて別の日に保護キャップB2240を探して秋葉原の主要店舗を回りました。 マルツパーツ秋葉原店、マルツパーツ秋葉原2号店、千石電商では見つけることができませんでした。 最後の頼みの綱であるヒロセテクニカ(株)を訪問すると、1F中央陳列棚の奥に見つけました。 やっぱりヒロセ、心強い味方です。
店舗は大きいですが、価格は決して高くありません。
【 心強い味方のヒロセテクニカ(株) 】
ヒロセテクニカ(株)(5%税込205円)で購入です。
【 保護パイプ B2240 】
なお、念のために固定パイプB1157(5%税込81円)も一緒に購入しておきました。 これらを持ち帰って交換作業に入ります。
今回はこのセットで交換しました。 固定パイプは交換しなくて済みました。
【 コテ先部交換 】
ヒータを差し込み辛かったですが袋ナットB1784で締めると元通りになりました。
【 交換終了 】
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