Memorandumの小部屋
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捨てられない! 光るオモチャの巻
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− 目次 −
水に浮かべる光るオモチャを見せてもらいました。 樹脂ボディ内に赤色LED・緑色LED・青色LEDを各1個、押しボタンを1個、ボタン電池が2個実装された基板を内部に組み込んでいます。 ボタンを押すことで3種類の光るパターンを切り替えることができるオモチャとのことでした。
【 光るオモチャ 外観 】
見せてもらった光るオモチャの多くは電池が消耗しており光りませんでした。 防水のため基板は樹脂ボディ内に密封されているためボタン電池の交換はできませんでした。 光らなくなったらただのオモチャで、使い道がほとんど無いことになります。 しかし、使い捨てではあまりのもモッタイナイので、樹脂ボディを切開して基板を取出し、防水を必要としないデコレーションライトとして再利用することにしました。 その際、発光パターンをリモートで変更できるようにすることにしました。
光るオモチャを分解していきます。 光るオモチャの円形の底部の周囲1/3程度をカッターで切って基板を取り出しました。 光るオモチャは未使用の点灯動作品を用いました。
【 光るオモチャ外観1 】
【 光るオモチャ外観2 】
【 基板取出し途中の状態 】
【 基板取出し完了 】
【 基板外観1 】
【 基板外観2 】
【 基板外観3 】
ボタン電池、基板本体、スイッチカバーの3つに分解できました。
【 基板分解 】
【 基板本体外観1 】
【 基板本体外観2 】
リチウム電池CR927(定格3V)を2個直列接続していました。
【 ボタン電池外観 】
【 スイッチカバー外観 】
基板のスイッチ部パーターン側(ハンダ面側)で電源部分とスイッチ部分の部位を確認しました。 この結果をもとに、電源+側、電源−側、スイッチ信号の3ヶ所を電線で取り出すことで遠隔操作で発光パターンを制御できるようです。 この3ヶ所の取出しには3本の電線からなるケーブルが必要です。 安価で細いヘッドフォン延長ケーブルを利用することにしました。
ケーブル内にはプリウレタン電線3本が入っていました。
【 改造に用いた配線用ケーブル(イヤホン延長ケーブル) 】
基板に電線を接続してリモートで発光パターンの制御(変更)ができるか事前確認をしました。 制御はできましたが、何度か試行しているうちに操作したつもりはないのに発光パターンが変化したことがありました。 再現することはありませんでしたが、SW信号回路は
ハイインピーダンスと推測されます。 この対応としてSW〜GND間に」0.1μF積層セラミックキャパシタ(1608チップ)、電池+〜GND間に10μF電解キャパシタを追加うることにしました。
0.1μF積層セラミックキャパシタはスイッチバターン部に、10μF電解キャパシタは電池金具部にハンダ付けしました。
スイッチ部のパターンに0.1μFの積層セラミックキャパシタをハンダ付けしています。
【 改造基板外観1 】
【 改造基板外観2 】
ボタン電池実装部に10μF電解キャパシタを実装してハンダ付けしました。
【 改造基板外観3 】
【 改造基板外観4 】
電線をハンダ付けします。 ポリウレタン電線なので電線被覆をハンダごての熱で溶かしてハンダ付けします。 作業には慣れが必要なので、未経験の場合は事前にポリウレタン電線のハンダ付け練習をお勧めします。 |
緑色電線 : GND(電源−) |
【 再組立状態1 】
樹脂ボディの底面に約3mmの穴をあけてケーブルを貫通させました。
【 再組立状態2 】
【 再組立状態3 】
【 再組立完了外観1 】
【 再組立完了外観2 】
【 再組立完了外観3 】
【 再組立完了外観4(通電確認) 】
今回の電源としてモバイルバッテリを前提とすることにしました。 付属のリチウム電池では電源電圧は定格6Vdcとなりますが、電源電圧5VdcでもLEDの発光は6Vdcと遜色ないことを事前確認しました。 持ち運びやACアダプタの入手性を考慮すると電源を5Vdcとすることに問題は無さそうです。
また、基板の事前確認時に回りの明るさによってはLEDの発光が眩しすぎると感じることが多々ありました。 そのため、発光輝度も制御できるようにすることにしました。 その方法として電源電圧を可変する方法をとることにしました。 可変すうrために秋月電子通商の「TPS63802使用 昇降圧電源モジュールキット
[AE-TPS63802] 通販コード K-15557」の基板のみを利用しました。 また、コントローラのケースは同じく秋月電子通商の「RoHS2(改正RoHS)
(EU)2015/863、10物質、付属品等を除く 006P電池ボックス ふた付スイッチ付 SBH−9VAS150 [SBH-9VAS150]
通販コード P-02668」を利用しました。
発光パターンの変更は複数の光るオモチャを同時に切り替えることができるようにSW信号をスイッチでGNDラインにスイッチ接続することで対応します。 SW信号ラインには秋月電子通商で購入した小信号用ダイオード1N4148(汎用小信号高速スイッチング・ダイオード 1N4148 100V200mA (50本入)
[1N4148] 通販コード I-00941」)を設けて、小信号用ダイオードを介して並列接続することにしました。
光るオモチャを取り付けるイルミネーションを複数個制御できるようにすることにしました。 各イルミネーションはイモづる式に並列接続するために、電源とSW信号用の延長ケーブルも製作することにしました。 コントローラ、イルミネーション、延長ケーブルはDCジャック/プラグ、3.5mmステレオミニジャック/プラグでコネクタ接続して脱着可能なようにしました。 なお、、3.5mmステレオミニジャック/プラグは手持ち部品の他に、前記の「改造に用いた配線用ケーブル(イヤホン延長ケーブル)
上記の仕様を盛り込んだ最終的な回路を下記に掲載します。
電源は3Vdc〜6Vdcと記載していますが、「TPS63802使用 昇降圧電源モジュールキット」試用のため、最大電圧は5.2Vdcとする必要があります。 |
【 全体回路図 】
【 コントローラ内部外観 】
【 コントローラ外観1 】
【 コントローラ外観2 】
【 コントローラ外観3 】
【 コントローラ外観4 】
光るオモチャからの配線を基板に固定して、ケーブルのポリウレタン電線ハンダ付け部に外力がかからないようにしています。 |
【 イルミネーション側 配線接続・ダイオード基板(部品面) 】
【 イルミネーション側 配線接続・ダイオード基板(ハンダ面) 】
【 延長ケーブル 】
今回の改造ではSW信号ラインに小信号用ダイオードを用いていますが、光るオモチャの電源が同一電源からの給電であれば、この小信号用ダイオードが無くても問題ありません。 また、光るオモチャに追設した0.1μFの積層セラミックキャパシタ・10μF電解キャパシタはお守りのようなものなので、これらを追設しなくても問題ありません。
改造した光るオモチャを飾りに取り付けてイルミネーションとして組み上げました。 本Webページ作成時はクリスマス前ということもあり、100円均一ショップでクリスマスツリーを販売していましたので、クリスマスツリーのイルミネーション化をしました。
【 組立例1 ミニツリー 】
【 組立例1 ミニツリー組立て例 】
【 組立例1 ミニツリー動作例 】
【 組立例2 モールツリー(ベーシック) 】
【 組立例2 モールツリー(ベーシック)動作例 】
デコレーションが多く付いた手持ちツリーにも光るオモチャを取り付けてみました。 |
【 組立例3 手持ちツリー動作例 】
デコレーション用ツリー3種類を同時に動作させてみました。 USBポータブル電池、コントローラ・延長ケーブル2本を用いて組み上げました。 |
【 組立例4 ツリー3種類同時動作 使用部品 】
【 組立例4 ツリー3種類同時動作例 】
今回は製作例の紹介でしたが、これ以外に電気的な動作の確認もしています。 後日、これらのデータも公開できればと思っています。
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