Memorandumの小部屋
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BS4K衛星放送を受信するつもりはなかったのに・・・・・
4KテレビやBS4K衛星放送が世の中に出まわっていますが老眼には2Kも4Kも違いはありません。 よって、2Kテレビで十分満足していました。 当然、BS4K衛星放送の受信は考えてもいませんでした。
が、2019年の年末、例年のように「あかしろソングバトル」を衛星放送で見ようと思っていたところ、新聞の衛星放送テレビ欄に「あかしろソングバトル」が見当たりません。 あれっ?と思って調べると、何とBS4K衛星放送となっていました。 その後、「もんもん」と次の年末に向けて過ごしていましたが、2020年秋にとうとう衛星放送で「あかしろソングバトル」を受信する決断をしました。
この決断に伴い、BS4Kを受信できる機器を購入しないといけません。 まずはBS4K衛星放送受信用パラボラアンテナです。 現在のBS2K衛星放送用パラボラアンテナは一般的な40〜45cmサイズのため悪天候時に受信できなくなることがありました。(実は後述の別要因があることも今回判明しました。) せっかくの設備投資ですから、天候に少しでも左右されないように口径の少し大きいBS4K衛星放送受信用パラボラアンテナにしました。 普通に市販されている入手可能な最も大きな口径のパラボラアンテナはとても高価なので、ちょっと口径の大きめのBS4K衛星放送受信用パラボラアンテナとしました。(価格を家族に知られたくないので型式は内緒です!) また、BS4K衛星放送を受信できるHDDレコーダも新規購入です。 BS4K衛星放送を多く視聴する機会は少ないのでテレビは現有の2Kテレビをそのまま利用することにしました。
メインのテレビを更新する際には有機ELテレビにしたいと思っていました。 しかし、現在の技術では焼き付きが生じますので購入する気にはなりません。 もし、焼き付きがなければ今回の更新に併せてメインのテレビとして有機ELテレビを購入していたでしょう。 |
本Webページでは周波数スペクトラムを測定した結果を例示しています。 この測定では入出力インピーダンス50Ωの「USB−SA44B USB−TG44A USB−SA44−ABA」を用いて75Ω系の測定をしています。 よって、測定した数値の絶対値は正しくありません。 数値は参考値ですので、相対的な変化に注目しています。 (「USB−SA44B USB−TG44A USB−SA44−ABA」は約4GHzまで測定できるので、今回の観測ではとても助かりました。)
− 目 次 −
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2020年の年末までにどうにか受信設備を整えて年末の「あかしろソングバトル」を視聴しました。 初めての本格的なBS4K衛星放送受信ということもあり、念のために地デジでも「あかしろソングバトル」を受信しておきました。
後日、地デジ「あかしろソングバトル」をチェックしていると、BS4K「あかしろソングバトル」の放送内容と違いがあることに気付きました。 地デジ放送とBS4K衛星放送は目的が違いますので、同じコンテンツにする必要はないですね。 ちゃんと考えていると感心(?)しました。 以下に主たる違いを例示します。
一つ目の例として、異なるコンテンツの放送がありました。 番組開始約1時間25分後以降、BS4K衛星放送では番組紹介でしたが地デジ放送ではニュースとなっていました。
出典 : 2020年12月31年 NHK放送より
【 例1 : 異なるコンテンツ 】
二つ目の例として、4K解像度を活かしたコンテンツの放送がありました。 このようなコンテンツは多用されていましたが、番組開始約52分後頃の例を下記に例示します。 BS4K衛星放送ではPinPの画面構成 で各画面間の会話に併せて両方の様子を見ることができました。 地デジ放送ではBS4K衛星放送の小画面のみを全画面で放送していました。
出典 : 2020年12月31年 NHK放送より
【 例2 : 4K解像度を活かしたコンテンツ 】
地デジ放送とBS4K衛星放送のコンテンツに違いがあることは予想外
でした。 さすが4K放送と思いますが、本Webページ公開時点ではBS4K衛星放送の主たるコンテンツは過去の2Kコンテンツや4Kリマスター版が多く、BS4K衛星放送ならではのコンテンツはあまり見かけません。 BS4K衛星放送が一般的になるのにはまだまだ時間がかかりそうです。
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当面、BS4K衛星放送受信用パラボラアンテナはBS4K衛星放送対応HDDレコーダ専用としました。 現有のBS2K衛星放送用パラボラアンテナは2K受信機用としてそのまま利用することにしました。 よって、Webページ公開時点では2本のパラボラアンテナが南西向きに設置されています。
各パラボラアンテナで衛星放送を受信した際の出力(BS・CS−IF)の周波数スペクトラムを「USB−SA44B USB−TG44A USB−SA44−ABA」で観測した結果を下記に例示します。
【 BS・CS−IF周波数スペクトラム 】
BS4K衛星放送受信用パラボラアンテナ出力ではBS8(中心周波数2356.74MHz:本Web公開時 ショップチャンネル4K・4K QVC)、BS12(中心周波数2433.46MHz:本Web公開時 WOWWOW 4K)、ND9(CS9:中心周波数2926MHz)、ND11(CS11:中心周波数2966MHz)、ND19(CS19:中心周波数3126MHz)、ND21(CS21:中心周波数3166MHz)、ND23(CS23:中心周波数3206MHz)を観測できました。
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現在でも山口県には系列放送局のないフジ系・テレビ東京系の放送を視聴するためには北九州地区の放送を受信する必要があります。 (参考:瀬戸内西部は北九州地区、瀬戸内東部地区は広島地区の放送を視聴) アナログ放送時代 でケーブルテレビの無かった時代、ほとんどの家では遠距離受信のためにV・UHFアンテナに受信ブースタを追設していました。 この時代に育ったためか、アンテナには受信ブースタは必須との固定概念を未だに払拭てきていません。 パラボラアンテナに受信ブースタを設け るのも当然と考えています。 さらに、屋内には屋内アンテナ配線分配用に室内用受信ブースタも利用しています。 そのため、末端のテレビまでのアンテナ配線は以下のような接続構成となっています。
ケーブルテレビ |
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室内用ブースタ |
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➡ |
テレビ受像機 |
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BS2Kアンテナ |
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ブースタ SRB30SC |
➡ |
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今回、これに加えてBS4Kアンテナ用の受信ブースタとしてCU43ASを購入しました。
BS4Kアンテナ |
➡ |
ブースタ CU43AS |
➡ |
BS4K衛星放送対応 |
➡ |
テレビ受像機 |
以下に関連する受信ブースタの外観を例示します。
BS4K用 |
【 CU43AS外観 】
【 CU43AS アンプパネル部分外観 】
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屋内配線用 |
【 S407S外観(屋内配線用) 】
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BS2K用 |
【 SRB30SC外観 】
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参考 BS2K用 (旧利用品) |
SRB30SC以前に利用していた受信ブースタです。
【 CSB−C25外観 】
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上記のアンテナと受信ブースタを用いて放送を受信した結果を例示します。
まずは現状の衛星放送受信をしている設備での周波数スペクトラムを示します。 この測定はBS2Kアンテナ+ブースタSRB30SC/BS2Kアンテナ+CSB−C25で測定した結果です。 実際の屋内配線設備(S407Sなど)は含んでいません。
【 BS2Kアンテナ+BS2K用ブースタ 】
次にBS4KアンテナとブースタCU43ASにおいて、利得切替と利得調整の設定を決めるための測定を行いました。 後述のBS4K衛星放送対応HDDレコーダの受信品質数値との見合いで、利得切替28/35dB、利得調整最小(Min)としました。
【 CU43AS 利得設定比較 】
次にBS4K衛星放送対応HDDレコーダへのアンテナ配線をブースタCU43ASから直接接続するか、それとも屋内配線用ブースタS407Sを経由するかを判断するための測定を行いました。 やはり屋内配線用ブースタS407S経由では無理があるようです。 この結果よりブースタCU43ASからBS4K衛星放送対応HDDレコーダへ直接接続することにしました。
【 屋内配線有無比較 】
参考までにBS4Kアンテナ+ブースタSRB30SC/BS4Kアンテナ+CSB−C25の組み合わせでも測定してみました。 この組み合わせでもBS-IF周波数3000MHzを超える周波数(*1)でなければ使えそうです。
【 各種ブースタ比較 】
*1 |
110°CS左旋円偏波 JCSAT−15のチャンネル番号ND11,ND13,ND15,ND17,ND19,ND21,ND13を利用できないと推測されます。 |
上記の周波数スペクトラムにあわせてBS4K衛星放送対応HDDレコーダの受信レベル測定結果も用いて設定の判断をしました。 手持ちのBS4K衛星放送対応HDDレコーダの受信レベルには品質と強度の数値があります。 このうち、品質の数値の高い方が安定して受信できます。 測定結果を下記表に掲載します。
No.1〜No.3ではパラボラアンテナをBS2K衛星放送用からBS4K衛星放送用に変更したときの効果を比較したものです。 BS4K衛星放送の方が口径が大きいパラボラアンテナなので信号品質・信号強度ともに改善していると期待していました。 が、No1→No.2では信号品質が大きく低下して受信もできなくなりました。
「えっえっえっえっえっえっえっえっえっえっ!、折角大枚をはたいて大き目のパラボラアンテナを買ったのに!!!!!」としばらく嘆いていましたが、ブースタの入力に手持ちの15dBATT(アッテネータ:減衰器、秋葉原で100円で購入しました。 お店の店員さんにこれは何をするもの?と聞かれました。)を追加したところ、信号品質が思いっきり改善しました。
そうです、信号強度を上げすぎて、バックグランドのノイズも大きく増幅していたようでした。 今までの衛星2K受信で時たま受信状態が悪くなるのはこれが要因の一つになっていたようです。 なんでもかんでもブースタをいれれば
よい、ブースタの増幅度は思いっきり上げればよいと盲信していた自分がいました。 VHF帯受信プリアンプで痛い目に会っていたにも関わらず、このざまです。 これからは心を入れ替えます。
次にブースタCU43ASの設定の最適化をしました。 No.4〜No.7の測定結果より利得切替28/35dB、利得調整最小(Min)としました。 なお、No.8のようにブースタを設けなくても信号品質は高い数値となっています。 しかし、信号強度が低いのが気になり、ブースタCU43ASはそのまま利用することにしました。 また、No.4のように信号強度を上げすぎると信号品質が低下しています。
興味本位ですが、No.9〜No.11でBS2K衛星放送用ブースタCSB−25とSRB30SCでも測定してみました。 ダメ元の測定でしたが、晴天状態ではそれなりに使える結果となりました。 ここでもNo.10とNo.11のように入力にアッテネータを設けることで信号品質が改善して、このままでも使える結果でした。 ただし、大き目の口径のパラボラアンテナとの組み合わせの結果ですので、通常の40〜45cmクラスのパラボラアンテナとの組み合わせでは無理があると推測されます。
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