Memorandumの小部屋
本ページは金銭授受を伴う行為を含むAuctionや商用Web
Pageからの無断リンク・無断参照を禁じます。
無断リンク・無断参照が判明した時点で然るべき処置をとらさせて頂きます。
HDDレコーダの録画再生ができなくなっちゃった!!!の巻
地デジの時代になってからはHDDレコーダ無しの映像視聴ライフは考えられません。 2代目HDDレコーダとしてPanasonic製のDMR−BZT730を入手しておりました。 3チューナ、HDDサイズ2TBと一般家庭で利用するには十分な仕様で、購入後5年以上不満なく利用させてもらっていました。
ある日、録画した番組を再生していると突然ダンマリ状態となりました。 リモコン操作も受け付けず、電源オフだけは受け付けてくれましたので、電源オフ→オンすることで再立ち上げできました。 しかし、この現象には再現性があり、当該の番組再生の時だけ発生する現象でした。 ソフトにバグでもあるのかなと思っていましたが、そのうち、他の録画番組でも同様な現象が発生するようになりました。 どうもHDDが怪しいようです。 修理に出すか、それとも、最新のHDDレコーダに買い替えるかの対応が考えられます。 最後は買い替えを覚悟して、 まずは自分でHDD交換修理にトライすることにしました。
かつて、ラジオライフにPanasonic製HDDレコーダのHDD換装の紹介がありましたが、当時(2015年2月号や2016年2月号など)はDMR−BZT720までの情報しかなく、DMR−BZT730については記載されていませんでした。 この記事の記憶がありましたので、きっとDMR−BZT730も換装ができるはずだと思い、どうせ交換するならば4TB化を目指すことにしました。 また、最新の情報もあるはずだとネットを調べると、とても素晴らしい情報がありました。 本Webページは下記のWebページの情報を利用させていただきました。 先人の皆様方にこの場を借りて御礼申し上げます。
Panasonic DIGA ハードディスク(HDD) 換装 分解して大容量化
http://search.yahoo.co.jp/r/FOR=gmCLVB5V3ii4aMJh7aqswwJSyQEYTp1Kc73q7TD_VuzQiUnOSQ9ZKyb5L2gAxPnOdDUg7Aen3Ujj.MgP2tNIeBAJwgfQe4q5cN4GzxuA2AqzugZp.P5kQCCZvJLqKbkUCILzx_x56kJT7p1vCYhJw8lXLgI8MzBXHmMAvF_MttOTbSf_TIFbYN6fZgVTUUHxfyIFQxNsPldeWqvUHzJCfWVTn53sRTaXtntuW65JS502/_ylt=A3JvRPd5gBpbGnYA002DTwx.;_ylu=X3oDMTBtdTY1Z3BjBHBvcwMyBHNlYwNzcgRzbGsDdGl0bGU-/SIG=12ah6mtm9/EXP=1528564281/**https%3A//readymade-net.com/440/diga-kanso-bunkai-sagyo/
上記Webページの情報を元にしたHDD換装と容量UPをした記録メモを公開させていただきます。 全体の作業Stepは以下のようになります。
以下、各Stepについて紹介します。
まずは換装作業に用いる部品と道具を準備します。
今回はできる限りコストをかけないようにしました。 かかった費用は新品購入の換装用HDDだけです。 それ以外の道具類は手持ち品の流用で対応可能でしたので追加の費用はかかりませんでした。 今回準備した部品、道具類一式を下記写真に示します。
【 HDD換装用の部品、道具 】
換装用のHDDは参考にしたWebページ、および、そのリンク先に掲載されていた推奨品をベースにして選定しました。 結果的に監視カメラ用のWD製PurpleシリーズWD40PURZ 4TBを購入しました。 PC用に比べて少しコストがかかりますが、安物買いとならないように、かつ、贅沢はしないということでこの機種、サイズにしました。 正直、HDDレコーダに最適な機種、 またサイズも8TB、10TB品にしたかったのですが、現時点では、そのようなHDDは新品のHDDレコーダを購入できる価格となりますので当該機種の4TB HDDで我慢しました。
購入時点ではこの機種でも4TBと6TBで価格に大きな差がありましたので、4TBとしました。
【 換装用HDD 】
写真右上は爪楊枝3本です。 参考にしたWebページで使い方が紹介されていました。 爪楊枝を利用することは思いも付きませんでしたが、作業性が格段に改善されました。 素晴らしい。
写真下段の温度計(2種類)はHDDの表面温度測定に利用しただけなので必須ではありません。
計測結果に差がありましたので、今回は右側の料理用温度計の測定結果のみを掲載しています。
写真左側のハケと掃除機はHDDレコーダの掃除用です。 今回は掃除が必要でしたので追加で用意しました。
写真中央はHDDのデータをコピーするデュプリケーターMr.Clone3.0 SD−SSU3Cです。 以前、PC用HDDをバックアップするために購入していたものを探し出して利用しました。 取り扱い説明書が見つからず、使い方(終了確認方法など)が不明でしたが、クーロン作成に成功
したようです。 手持ち品を利用できたため、追加の費用をかけずに済みました。
【 デュプリケーターMr.Clone3.0 SD−SSU3C 】
写真には写っていませんが、HDDデータを書き換えるためにHDDグレードルを利用しています。 今回利用したグレードルはセンチュリー
製SATA HDD/SSD専用クレードル「裸族のお立ち台USB3.0 V2」 CROSU3V2です。
HDDレコーダに残っていた内蔵HDDの録画データは外付けのUSB−HDDにムーブした後、内蔵HDDをフォーマットして録画データを消去しました。 後述していますが、 内蔵HDDフォーマットをしても録画データ自体はHDDに残っているようです。
DMR−BZT730内蔵のHDDを取り外します。
外側カバーを取り外す際に爪楊枝が大活躍してくれました。 情報公開に感謝です。
【 DMR−BZT730外観 】
【 DMR−BZT730内部の様子 】
【 内蔵HDDコネクタ部分 】
内部は全体的に ホコリが付いていました。
【 内蔵HDDを取り外した状態 】
ホコリがたまっているためHDD表面を触った跡がはっきり識別できます。
【 内蔵HDDコネクタ側外観 】
内蔵HDDのデータを購入したHDDにコピーします。
内蔵HDDの読み出しに懸念があることが今回の換装のきっかけでしたので、内蔵HDDの読み出しができるかどうか心配でした。 見かけ上ではありますが、結果的にはデュプリケートには成功したようです。
・ 内蔵HDD Seagateブランド Pipeline HD ST2000VM002
・ 換装HDD WD WD Purple WD40PURZ−85TTDYO
左側が換装用HDDです。
【 新旧HDD外観(ラベル面) 】
左側が換装用HDDです。
【 新旧HDD外観(基板面) 】
【 デュプリケート準備完了 】
HDDの消費電流をラベルで確認すると下記のようになっていました。
内蔵HDD : +5V 0.50A、+12V 0.33A
換装用HDD : +5V 0.60A、+12V 0.45A
この数値を信じるならば換装用HDDの温度が高くなるのではと気になっていましたのでデュプリケート中のHDD表面を手で触ってみました。 いずれもそれほど温度上昇を感じることはありませんでしたが、上記数値とは異なり換装用HDDの方が表面温度が低いように感じました。 そこでaitendoで衝動買いした料理用温度計を取り出して温度測定をしました。
【 デュプリケート中の内蔵HDD表面温度 39.9℃ 】
【 デュプリケート中の換装用HDD表面温度 37.1℃ 】
それほど大きな差ではありませんでしたが、換装用HDDの方が温度上昇が低い結果となりました。 昔に比べて大容量化、低消費電力化が進んでいることを実感できました。
取扱説明書が行方不明のため、デュプリケート成功時の表示が不明のままデュプリケートを開始しました。 結構長い時間経過したのちにデュプリケーターを見るとHDD2のLEDが消灯した状態になっていました。 直前に少し振動を与えていましたので、接触不良でも起こしてデュプリケートに失敗したとのかもと思い、再度、デュプリケート作業を行いました。 その結果、やはりHDD2のLEDが消灯していたので、この状態がデュプリケート完了と推測しました。
【 デュプリケート中の表示 】
デュプリケート作業に時間を要しますので、その間を利用してHDDレコーダを清掃します。
購入して5年以上経過して、ほぼ毎日利用していましたので全般的にホコリがたまっていました。 そのなかでもファン回りのホコリがひどいようでした。
全体的に白っぽくなっていました。
【 清掃前の内部状態 】
【 ファンの羽根の様子 】
ファンの羽根にはホコリがいっぱいでした。 ケースに取り付けた状態では清掃できませんでしたので、ファンを外して清掃することにしました。 上記写真は電源基板の清掃が済んだ状態の様子ですが、当初は電源基板上にもホコリが結構たまっていました。 電池式のハンディ式掃除機とハケが大活躍してくれました。
きれいになりました。
【 清掃後の様子 】
Webページ情報をもとにして換装用HDDのデータを書き換えます。
まずは書き換え用ソフトHxD Hex Editor Version2.0.0.0 (x86−64)をパソコンにインストールして、PCに常設のHDDクレードル「裸族のお立ち台USB3.0 V2」 CROSU3V2を用いてデータの読み出し、書き換え作業を行いました。 なお、試してはいませんが、デュプリケーターMr.Clone3.0 SD−SSU3Cでも書き換え作業は可能だと思います。
Webページ情報を元に書き換え部位を検索しました。 2種類のデータを書き換えること が推奨されていました。 また、各データとも8カ所書き換えるようになるとの記載がありました。 しかし、書き換え部位が沢山見つかりました。 該当データを見ていくと本来の書き換え部位以外に録画データ領域の該当データもヒットしているようです。
【 書き換え部位検索 】
検索対象データはたかだか連続した4バイトですから、内蔵HDDデータ空間2TB中に沢山のヒットがあることは確率的にもおかしくありません。 アドレス(Offset)情報から推測すると、書き換え該当部位 は6ヶ所となると推測しました。 Web情報では8ヶ所となっていますのでヒット部位数が一致しません。 再度検索してみましたが、やはり同様の結果でした。 それではとオリジナルの内蔵HDDを検索してみましたが、こちらも6ヶ所しかヒットしませんでした。
もしかして、内蔵HDDのデータが既に損傷しているのかもしれません。 しかし内蔵HDDでは録画データ以外に異常を感じなかったため、ヒットした6ヶ所のデータを書き換えて動作確認をすることにしました。
【 データ書き換え作業 】
【 データ書き換え確認 】
書き換え作業が完了した後、換装用HDDを組み込み立ち上げ作業を行います。
清掃も済み、きれいになりました。 HDDも新品に換装済みです。
【 換装用HDD組み込み 】
【 再組み込み完了後のDMR−BZT730 】
いよいよ通電です。 ドキドキしながら電源オンすると無事に起動してくれました。 Web情報どおり、HDD換装してもディスク残量は当初の2TB相当の約184時間となっていました。 早速、HDDのフォーマット作業に入ります。
【 通電後のHDDフォーマット選択画面 】
0%から99%には数秒で到達しますが、99%から完了まで1分以上の時間を要します。 これに慣れるまで、HDD換装がうまくいかなかったのかとドキドキしたものです。 |
【 フォーマット中画面 】
フォーマットが完了すると操作選択画面に復帰します。 この際のディスク残量の数値を確認すると約370時間と、ほぼ2倍に増量しています。 やりました、HDD換装、容量アップに成功しました。
【 HDDフォーマット完了後の操作選択画面 】
【 録画一覧画面 】
その後、しばらく利用して録画データも蓄積されてきています。 データ書き換え部位がWeb情報と異なっていることが依然と気にはなっていますが、今のところ問題は生じておらず無事に利用できています。 めでたしめでたし。
録画45時間していますが、まだ325時間ものスペースが空いています。
【 録画データ蓄積後の録画一覧 】
とはいうものの、実は外付けUSB−HDD用にも4TBのHDDを購入していたのです。 DMR−BZT730の仕様を確認せずに安直に購入したものです。 なお、USB−HDDは連続使用しませんので安価なPC用のHDDを購入しました。 この4TBのUSB−HDDを接続したところ、接続できない旨のメッセージが出ました。 ちょっとがっかりです。 こまめに録画データを退避するしかないようです。
【 USB−HDD登録画面のメッセージ 】
今回は内蔵HDDのサイズアップはできましたが、USB−HDDのサイズアップは手つかずです。 USB−HDDのサイズアップは物理的に無理なのかな? ちなみにき換え用ソフトHxD Hex Editorで3TB相当のデータを検索していましたが、システム領域では該当するデータはヒットしませんでした。
End of This Page.