Memorandumの小部屋
自 作 A V ユ ニ ッ ト
秋月電子通商の 映像分配キット ・自作音声分配器・AVセレクターキットを組み合わせた自作AVユニットです。
我が家のテレビ関連構成は、TV受像器が2台、VTRが3台、それにTVGEME機を接続しています。しかし、最近のTVは値段が安いのはいいのですが、外部入力端子が2入力分しかありません。さらに、WOWOWデコーダからの出力も2系統分しかなく、せっかくのWOWOWデコーダが泣いてしまいます。これらの問題を解決すべく、下記構成図の接続ができるAVユニットを製作しました。
【 AVユニット入出力構成図 】
このようなユニットは既製品でもありますが、ここは自作派の心意気で、多少の性能低下は犠牲にしてでも自作を行うこととしました。 既製品はいろいろな機能がありますが、何せ寸法が大きくて置き場に困ります。 自作することで、隙間に置くことのできる寸法のAVユニットができました。
【 自作AVユニット外観 】
一応、「ELEKIT PS−302 マルチチャンネル赤外線リモコン」で入力切り替えができるようなインターフェースも設けています。 こんなことができるのも自作だからですね。
さて、内部回路構成です。全部で3枚の基板から構成されています。映像分配キットはデータ番号4、AVセレクターキットはデータ番号3を参照して下さい。自作音声分配器の外観及び回路図を下の画像に示します。
【 自作音声分配器基板外観 】
【 自作音声分配器基板回路図 】
以下、この回路の説明(反省:実は、自分のシステムに特化したこの回路で製作したことを少し後悔しています。)を記載します。
OPアンプは汎用品でしたらどのようなものでも置き換えできると思っているのですが、、、、、、、 しかし、ちょっと抵抗をケチろうと非反転増幅回路としたため、OPアンプによっては発振することがあるかもしれません。(立て続けにN社のLM324の発振に泣かされたことがありましたが、T社製に置き換えればピタリと発振がおさまりました。)
もし、この回路を参考に製作される場合は反転増幅器回路で製作されることをお勧めします。
IC1の3番端子の0.1μFに並列に10〜100μFを追加されることをお勧めします。
OUTに設けている100KΩは私の趣味です。通常は設ける必要はありません。
OPアンプの出力に直列に入れている100Ωも趣味です。でも短絡時の保護として設けた方がよいでしょう。(電解コンデンサを抵抗無しでドライブするのは嫌いなのです。)
上記回路図の入力段に抵抗を設けていません。この回路を設けることで音量が大きくなる場合は、R-IN〜GND間・L-IN〜GND間に10kΩを追加して下さい。(普通はこの抵抗を設けます。)
次に、電源関連と前記のリモコン用インターフェースを示します。
電源はACアダプタを使用します。現在、余っていたDC24V 100mAのACアダプタを使用していますが、できればDC10V以上250mA以上のものが望ましいと考えます。もし、電流容量が小さい場合は、できるだけ電圧の高いACアダプタ(12〜16VDCが望ましい。現行の24VDCでは3端子レギュレータの定格を越えることがあるので危ないですよ!!)を使用しましょう。
ACアダプタの出力は3端子レギュレータを介して各基板に定電圧を供給します。映像分配キットと自作音声分配器には9V(8Vでも可。)、AVセレクターキットには5Vを供給しています。
REMOTE CONTROL回路はフォトカプラを介してAVセレクタ基板のSW1・SW2・SW3に並列接続しています。このフォトカプラはPC817やTLP521などの汎用品で十分です。ところで、この回路はリモコン操作を行わない場合は製作する必要はありません。
なお、SW1・SW2・SW3には、このフォトカプラの他に手動でも切り替えるためのモーメンタリ押しボタンSWが接続されています。自作AVユニット外観の正面パネルにある青色・黄色・赤色の押しボタンスイッチがこの押しボタンSWです。
【 追加改造 】
その後、映像ソースとしてCSチューナが追加されてしまいました。 当初はVTRのフロント入出力端子経由にてTV1にモニタ表示する予定でしたが、使い勝手が悪いとのことで急遽AVセレクターキットの出力をトグルスイッチで切り替えることで対応しました。
なお、このトグルスイッチは映像信号と音声信号の両方を同時に切り替えることができるように3c接点以上のトグルスイッチを使用しています。 ちなみに、入力のピンプラグを1系統予備として設けていましたので、改造に際してはこの予備を使用することで、トグルスイッチの追加のみで簡単に改造できました。
【 AVユニット入出力構成図 】
また、CSチューナの残りの出力1系統をTV2に接続しています。 しかし、このTV2の音声入力はモノラルです。このままでは音声を片チャンネルしか聞くことが出来ないので2CH入力の 自作プリアンプ を製作して、CSチューナのL音声をCH1のL1 INに、R音声をCH2のL2 INに接続してLEFT OUTをTV2に入力しています。 2CH入力の自作プリアンプの回路図を下図に記載します。
なお、この場合は、CH1 VOL.とCH2 VOL.がL音声とR音声のバランス調整、BALANCEが音量調整の役目をします。
【 2CH入力の自作プリアンプ 回路図 】
その後、さらに機能を追加した自作AVユニット Ver.2を製作していますので、そちらもご覧下さい。
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