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Nanovna HT004 Signal Amplifier (HT004)

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データ番号

1902

区 分

部品

分 類

高周波

品 名

Nanovna HT004 Signal Amplifier (HT004)

発売元

入手先

 

AliExPress

販 売

 

Nanovna Store

製 造

 

価 格

1,220円(クーポン・送料込)

主要部品

電 源

5Vdc (USB給電)

概略仕様

 

概要

ケース付きの低ノイズ広帯域アンプです。

周波数

0.1MHz〜6GHz

ゲイン

20dB

雑音指数

5dB

インピーダンス

50Ω

電源

Type−C USB給電

P1dB

10dBm (2GHz)

     (仕様の数値は本体記載仕様・商品Webページの数値を転載しました。)
 

付属基板

専用基板 HT004 V1.2.

付属ケース

有り

外形寸法

基板単体 W 66.3mm D 40.0mm H 15.6mm (SMAコネクタ含む)

追加購入

部品

コメント

改 造

その他

(製作例)

 

 販売価格は1,317円となっていますが、購入時点では1,365円でした。 これにクーポン・送料差引で1,220円 で購入しました。

【 購入後の商品Webページ 】

 

プラスチック製ケースに入っていました。

【 パッケージ外観1 】

 

 フタ開閉ヒンジ部が割れていました。 破損した部分はケース内に入れてありました。

【 パッケージ外観2 】

 

【 構成品外観 】

 

【 本体外観(キャップ付き状態) 】

 

 SMAコネクタのナット締め付けが不十分でした。 コネクタ間隔とケーズ取付けパネル間隔が固定されており、寸法調整代がない構造 です。 そのためナットをしっかり締め付けることができない構造となっています。 また、ケース表面は表面強度を向上するために絶縁皮膜が施されています。
 なお、組立状態でSMAコネクタ表面とパネル取付け皿ネジ表面間の導通を確認すると、ほぼ0Ωで直流的な導通は確認できました。

【 本体外観(SMAコネクタ固定状態) 】

 

光の加減によっては表面刻印文字がとても読みづらくなります。

【 本体外観1 】

 

【 本体外観2 】

 

【 本体外観3 】

 

【 本体外観4 】

 

【 本体外観5 】

 

【 本体外観6 】

 

【 本体外観7 】

 

 基板を観察するためにSMAコネクタを取り付けているパネルを取り外しました。 基板はケース内部の溝に差し込んでありました。 この溝による電気的接続は期待できません。

【 SMAコネクタ取付けパネル取り外し時外観) 】

 

【 取り外し基板外観1 】

 

【 取り外し基板外観2 】

 

【 取り外し基板外観3 】

 

【 付属USBケーブル外観1 】

 

【 付属USBケーブル外観2 】

 

【 付属USBケーブル外観3 】

 


動 作 確 認 

  本基板のS21特性を「LiteVNA64」で測定しました。 なお、今回の測定結果は目安程度の数値です。 SMAコネクタ接続方法、測定用同軸ケーブル配置など適切な方法で測定したものではなく、そもそも「LiteVNA64」を利用していますので測定結果は目安数値であると認識しています。

 当初、キャリベレーションは「LiteVNA64」付属のSMAケーブルとキャリブレーション用コネクタを利用しました。 

 

 撮影のために同軸ケーブルを輪ゴムで挟んでU字型に変形させています。 実際のキャリブレーションでは輪ゴム無しで同軸ケーブルの不要な変形の無い状態で測定しています。

【 測定外観1 】

 

  S21が数dBしかありませんでした。 よくよく見ると「LiteVNA64」のPORT1に+10dBmと印刷されていました。 HT004の内部デバイスTQP3M9037のデータシートにはOutput P1dBはTyp.+20dBmと記載されています。 (注意:商品Webページには10dBmと記載されています。) 

【 S21/S11測定結果 】

 

 上記測定結果によるとS21が数dBしかありませんでした。 期待値20dBに遠く及びません。 HT004が増幅器であるのは理解はしていましたが、入力レベル・出力レベルの定量的確認をしていませんでした。

 測定用信号出力に関しては「LiteVNA64」のPORT1に+10dBmと印刷されていました。 増幅後の出力に関して、HT004の内部デバイスTQP3M9037の データーシートにはOutput P1dBはtyp.+20dBmと記載されています。(注意:商品Webページには10dBmと記載されています。) 単純に考えれば、Output P1dB+20dBm以下にするためには入力信号を +0dBm以下にしなければいけません。 Gainのばらつきを考えればもう一桁小さい−10dBm程度が望ましいと考えられます。 そのため、「USB−SA44B USB−TG44A USB−SA44−ABA」で入手していたアクセサリーキット USB−SA44−ABAのVAT−20+を利用することにしました。 これでPORT1の出力をー10dBmに低減することができます。 なお、TQP3M9037データシートの「RF Input Power,CW」の絶対最大定格は+22dBmでしたので、+10dBmの入力でTQP3M9037を破損することはないようです。

 S11についてはTQP3M9037データシート記載のS11数値−7dB〜−12dBとは若干大きくなってはいますが、大きくは外れていないようでした。 また2.1〜2.4GHzにディップ点があることもデータシート記載 と類似の傾向となりました。

 VAT−20+を利用した「LiteVNA64」のキャリブレーションは、SHORT・OPEN・LOAD時にはVAT−20+を用いず、THROUGH時にのみVATー20+を介してキャリブレーションしました。 この方法はキャリブレーションとしては正しいと思 いませんが、Gainの数値を直接得るためにこの方法をとりました。

 

HT004のRF−INに接続されているのがVAT−20+です。

【 測定外観2 】

 

【 S21/S11測定結果(VAT−20+利用時) 】

 

 VAT−20+を利用することでS21が20dB以上となることを観測できました。 TQP3M9037データシートのS21に比べて若干小さ目ですが、良しとします。  2.5GHz付近を超える とS21は急激に低下していますが、その数値自体を信じてはいません。 測定方法・測定用具・測定機器自体に問題があると考えていますので、参考にすらしてはいけないと考えています。 S11についてはVAT−20+のの影響を受けていますので、HT004のS11として解釈することができません。

 以下、スパンを変更した測定結果を掲載します。 (S11の結果は割愛します。)

 

【 S21測定結果(最高1000MHz) 】

 

【 S21測定結果(最高100MHz) 】

 

【 S21測定結果(最高10MHz) 】

 

【 S21測定結果(最高1MHz) 】

    

参 考 

 「USB−SA44B USB−TG44A USB−SA44−ABA」で入手したアッテネータVAT−20+ の測定結果です。

【 VAT−20+ 測定結果 】

 

 

データ作成者 CBA

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