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FMラジオモジュール RDA5807H (M-17245)

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データ番号

1815

区 分

部品

分 類

高周波

品 名

FMラジオモジュール RDA5807H (M-17245)

発売元

入手先

 

秋月電子通商

販 売

 

秋月電子通商

製 造

 

SUNHOKEY Electronics Co.,Ltd.

価 格

300円(10%税込)

主要部品

電 源

3.0Vdc

概略仕様

 

概要

I2Cで制御するFMラジオです。

電源

2.7Vdc〜3.6Vdc (上限3.3Vdcの記載のある資料もありました。)

主要デバイス

RDA5807H

周波数範囲

76〜108MHz

  • バンド設定によって65〜76MHz76〜91MHz、87.5〜108.5MHzに変更することも可能です。

  • RDA5807の周波数設定可能範囲は50〜115MHzです。

周波数ステップ

100kHz

(設定によって200kHz,50kHz,25kHzに変更することも可能です。)

音声出力

ステレオ出力 (モノラル出力も設定可能です、)

最小負荷32Ω (注意要)

インターフェース

I2Cバス仕様2.1準拠 (アドレス0x10、0x11)

     

付属基板

PL630 V1.0 2011/4/20

付属ケース

外形寸法

基板単体 W 11.3mm D 11.2mm H 2.0mm

追加購入
部品

コメント

改 造

その他

(製作例)

   

【 パッケージ外観 】

 

部品は手付け作業と思われるハンダ仕上がり状態です。

【 基板外観1 】

 

【 基板外観2 】

 

【 基板外観3 】

 

【 基板外観4 】

 

【 基板外観5 】

 

【 基板外観6 】

  


DIP化改造

 本基板の端子ピッチは2mm、端子間幅11mmとなっています。 MILサイズと異なるため一般的なユニバーサル基板やブレッドボードに接続できるようにDIP化改造をしました。

 DIP化改造の方法はいろいろありますが、今回は手持ちの変換基板を利用できないか検討しました。 DAISEN製のD014基板などいくつか候補がありましたが、端子間幅に最も適合した変換基板として、秋月電子通商の「SSOP20ピン(0.65mm)・SOP20ピン(1.27mm)DIP変換基板[AE−SSOP20](P−10497)」を利用することにしました。 DIP化改造には本変換基板の端子ピッチ1.27mm側パターンを利用しました。 FMモジュールの端子ピッチ2mmとは異なるためパターンを見ながら位置合わせして信号を取り出せる実装位置を探しながらの改造となりました。

 

【 DIP変換基板[AE−SSOP20] パッケージ外観 】

 

【  DIP変換基板[AE−SSOP20] 利用したパターン 】

 

 FMラジオモジュールの裏面にハンダ回り込みが生じてパターン短絡が生じる可能性が想定されます。 この対策としてFMラジオモジュールの裏面にポリイミドテープを貼り付けました。 ピッチ相違もありますが、水晶振動子による パターン短絡が生じないように注意する必要があります。

【 FMラジオモジュール 裏面外観 】

 

 FMラジオモジュールをビニルテープで仮付けして微妙な位置決めをしました。  FMラジオモジュールの3番・8番端子部を基準にして位置決めすると端子間短絡を生じないようです。

【 DIP化改造 FMラジオモジュール位置決め 】

 

 ハンダ付け後に端子間短絡のないこと、および、変換基板の上下にある端子取出し用スルーホールランドとFMモジールの端子接続の導通を確認してハンダ付け作業を終えました。

【 DIP化改造 FMラジオモジュールハンダ付け 】

 

【  FMラジオモジュール 1番端子〜5番端子 ハンダ付け状態 】

 

【  FMラジオモジュール 6番端子〜10番端子 ハンダ付け状態 】

 

ブレッドボードを用いてピンヘッダの位置決めをしました。

【 DIP化改造 ピンヘッダー取付け(ハンダ付け前) 】

 

【 DIP化改造 ピンヘッダー取付け(ハンダ付け後) 】

 

【 DIP化改造 完成外観1 】

 

【 DIP化改造 完成外観2 】

 

【 DIP化改造 完成外観3 】

 

【 DIP化改造 完成外観4 】

 

【 DIP化改造 完成外観5 】

 

【 DIP化改造 完成外観6 】

 


動 作 確 認

 FMラジオモジュールの動作確認はAruduino互換基板「びんぼうでいいの (U3R)」を利用することにしました。 

 FMラジオモジュールの信号レベルはFMラジオモジュールの電源電圧と同一となっています。 Aruduino互換基板「びんぼうでいいの (U3R)」の5Vレベルの信号を直接接続することはできません。 そのため双方向のレベル変換が必要となります。 今回は「ロジックレベル双方向変換モジュール (PICO-M-010)」を利用しました。 これ以外にも「8ビット双方向ロジックレベル変換ブレークアウトモジュールキット」、「ロジックレベル双方向変換モジュール」、「4ビット双方向ロジックレベル変換モジュール BSS138使用」なども利用できます。

 

1.動作確認用試作回路

 動作確認用試作回路の回路図を下記に掲載します。 回路図中のU5は「ロジックレベル双方向変換モジュール (PICO-M-010)」です。
 ダイオードD1(1S3)はFMモジュールの推奨電源電圧3VdcをAruduino互換基板「びんぼうでいいの (U3R)」の3.3Vdcから得るために設けています。 実測ではFMモジュールの電源電圧はほぼ3Vdcとなりました。 D1はショットキーバリヤダイオード1S3でなくてもよいし、D1無し(短絡)でも問題ないと思います。 ダイオード種類・型式を変更する際は順方向電圧降下Vfが異なりますので、実測して定格電圧範囲であることを確認する必要があります。 (RDA5807関連のデータシートを見ると、電源電圧の電圧上限が3.3Vdcや3.6Vdcと表記が混在しているように思えます。 電圧上限3.3Vdcだとすると電源電圧3.3Vでは上限側余裕無しとなりますので、D1を設けて余裕を持たせるようにしました。)
 なお、今回の動作確認では用いませんが、DIP化改造基板の空きスペース・空きピンにタクトスイッチSW1・SW2を2個追加実装・接続しています。

 

上記回路図をクリックすると拡大画像をダウンロードできます。

【 動作確認用試作回路 回路図 】

 

【 動作確認用試作回路 ブレッドボード外観1 】

 

【 動作確認用試作回路 ブレッドボード外観2 】

 

 アンテナ端子にアンテナ用リード線を接続する際に、外付けのキャパシタが必要かどうかを調べました。 FMラジオモジュールの当該パターン上にチップ部品が実装されていました 。 この部品素性を調べると100pFのキャパシタでした。 これより、外付けアンテナ線をFMラジオモジュールの5番端子に アンテン用リード線を直接接続できると判断しました。

【 アンテナ回路チップ部品測定 】

 

 動作確認用試作回路にAruduino互換基板「びんぼうでいいの (U3R)」を接続したときの外観です。

【 動作確認 全体外観 】

 

 次にArduino IDE用のライブラリを準備します。 GitHubにはRDA5807用のライブラリが数多くアップロードされています。 今回は抽出されたライブラリをMost starsでソートしてArduino UNOとRDA5807の利用を主とした上位2種類「pu2lr/RDA5807」と「csdexter/RDA5807」を利用することにしました。

 「pu2lr/RDA5807」はArduino IDEのライブラリマネージャーからインストールできます。 しかし、「csdexter/RDA5807」はライブラリマネージャーで見つけることができませんでした。 そのため、ZIPファイルをダウンロードして、Arduino IDEの「スケッチ」→「ライブラリをインクルード」→「.ZIP形式のライブラリをインストール...」を選択してインストールしました。

 なお、ライブラリのインストールおよびサンプルスケッチの格納場所はArduino IDEの「ファイル」→「基本設定」→「設定」→「スケッチブックの場所」の設定で決まるようです。 この設定をライブラリインストール以降に変更していると、スケッチのコンパイルができなくなったり 、また、サンプルスケッチのフォルダ変更をする必要が生じます。 「スケッチブックの場所」の設定は不用意に変更しないようにしたほうがよさそうです。 

 

【 GitHub RDA5807用ライブラリ抽出 】

 

 最初に「pu2lr/RDA5807」に含まれているRDA5807_00_I2C_BUS_DETECTOR.inoを用いてFMラジオモジュールのI2Cアドレスを確認しました。 このスケッチはArduino IDEの「ファイル」→「スケッチ例」→「カスタムライブラリのスケッチ例:PU2CLR RDA5807」→「TOOLS」でRDA5807_00_I2C_BUS_DETECTOR.inoを見つけることができます。

 

【 RDA5807_00_I2C_BUS_DETECTOR.ino 動作例 】

 

 次にFMモジュールでFM放送受信を確認しました。 動作確認用スケッチはArduino IDEの「ファイル」→「スケッチ例」→「カスタムライブラリのスケッチ例:PU2CLR RDA5807」→「RDA5807_01_SIRIAL_MONITOR」→「RDA5807_01_ALL_TEST_MONITOR」を選択しました。

 放送受信状態を常時・連続的に表示するため、シリアルモニタウインドウでスクロールが生じます。 とても見辛い印象でした。

【 RDA5807_01_ALL_TEST_MONITOR.ino 動作例 】

 

 「csdexter/RDA5807」用のサンプルスケッチは「RDA5807M_Exsample」に格納されています。 Arduino IDEの「ファイル」→「ステッチ例」もしくは「ファイル」→「ステッチブック」で「RDA5807M_Exsample」を見つけることができる場合があります。 もし見つけることができない場合は「ファイル」→「開く」でフォルダ「RDA5807M_Exsample」を見つけて「RDA5807M_Exsample.ino」を開きます。
 

 シリアルモニタウインドウの常時スクロールはありませんでした。 こちらのスケッチの方が見やすい印象でした。

【 RDA5807M_Exsample.ino 動作例 】

   

データ作成者 CBA

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