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DIGTAL STORAGE SCOPE for PC PCS64i    

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データ番号    172
区 分    部品(完成品)   
分 類    測定器   
品 名    DIGTAL STORAGE SCOPE for PC PCS64i
発売元    入手元:Quality Kits (http://www.qkits.com/serv/default.asp)
製造元:Velleman (http://www/velleman.be)   
価 格    Quality Kits 販売価格 $529.99 CDN (カナダドル)
主要部品   
電 源    9〜10VDC 800mA以上  別途ニッカド電池内蔵可能
概略仕様   

   

表1 一般仕様   

入力チェンネル 2ch
入力インピーダンス 1MΩ 30pF
入力電圧レンジ 5mV/div〜5V/div(表2参照)
電圧分解能 8bit
最大入力電圧(AC+DC) 100V
入力結合 DC、AC、GND
サンプリング周波数 最高32MHz
(over samppling 64MHz Only in Windows)
時間レンジ 0.1μs/div〜100ms/div(表3参照)
メモリ 4kB/ch
PC PC/AT互換機
VGA(800 X 600)
Windows95,3.11 or MS-DOS
PCインターフェース Printer Port LPT1
(port Address &h387,&h278,&h3BC選択可)

プリンタ用ケーブル付属(両端D-sub25ピン)

オシロ機能 トリガ設定:CH1,CH2 or Free RUN
プリトリガ:固定
描画:リニア or スムージング
    (その他/製作例を参照)
True RMS計算表示機能
時間・電圧軸:marker付き
スペアナ機能 周波数スパン:
 800Hz,1.6kHz,4kHz,8kHz,16kHz
 40kHz,80kHz,160kHz,400kHz
 800kHz,1.6MHz,4MHz,8MHz,16MHz
時間軸スケール:LOG/LINEAR切替
FFT:2048点
Amplitude・周波数:marker付き
データーロガー機能 時間軸:20ms/div〜2000s/div
最大記録時間:9.4h/画面
各画面データ自動格納機能
サンプリングレート:500samples/s〜1sample/20s 
付属ソフト Windows DOS用FD付属

最新版を下記からダウンロード可能
(2001年2月25日現在)
 http://www.velleman.be/download.htm#hhs5
  WinDSO-FG32 Version 1.00
  WinDSO update : V2.7

PCS64i波形データの

     

   
表2 電圧設定
Range Resolution
/V
10mV 32/10mV
20mV 32/20mV
50mV 32/50mV
0.1V 32/0.1V
0.2V 32/0.2V
0.5V 32/0.5V
1V 32/1V
2V 32/2V
5V 32/5V
   
 
表3 時間設定
Time
Base

Samples/
time

Time
Base

Samples/
time

Time
Base

Samples/
time

0.1us 160 /5us 0.2us 160 /5us 0.5us 160/5us
1us 160 /5us 2us 160 /5us 5us 160/5us
10us 160 /10us 20us 160/20us 50us 160/50us
0.1ms 160 /0.1ms 0.2ms 160/0.2ms 0.5ms 160/0.5ms
1ms 160 /1ms 2ms 160/2ms 5ms 160/5ms
10ms 160 /10ms 20ms 160/20ms 50ms 160/50ms
100ms 160 /100ms        
   

   

付属基板   
付属ケース   
外形寸法   
追加購入部品    プローブ・ACアダプタは付属していませんので別途購入が必要です。

標準オプション品

  • バッテリーパック BP9
  • プローブ 60S

 kit172r1.jpg (35119 バイト)

×1(15MHz:1MΩ)、×10(60MHz:10MΩ)切替

  • キャリアケース:BAG21 x 19
コメント   
  •  入力用のBNCコネクタの抜き差しが非常に堅いようです。 上記のプローブ PROBE 60Sや自作のBNCケーブルも差し込むのに苦労しています。 差し込むだけでロックできていません。
改 造   
その他

(製作例)   

【 購入品概要 】     

kit172a1.jpg (32838 バイト)

【 パッケージ外観 】

  • 外形寸法 416×225×65

  

kit172b1.jpg (24738 バイト)

【 構成品 】

  •  FDのソフトは古いので、前記Webから最新ソフトをダウンロードします。
  •  取扱説明書には回路図が掲載されています。但し、パソコンインターフェース部分は記載されていないようです。

    

kit172c1.jpg (13731 バイト)

【 本体 正面 】

正面実装品
  • 入力結合切替スイッチ(DC/GND/AC)
  • 入力用絶縁型BNC
  • 0点位置調整VR
  • 電源オンオフスイッチ

  

kit172d1.jpg (14771 バイト)

【 本体 背面 】

  

kit172e1.jpg (34435 バイト)

【 本体ケース 】

  • 本体のケース内面には導電性の塗装が施されています。 ケースが樹脂製だったのでシールドがとても心配だったのですが、少しは計測器らしく作ってあり、これで安心しました。

  

kit172f1.jpg (75312 バイト)

【 本体 内部 】

  • 白いバンドはオプションの充電式バッテリィの収納用です。

 

【 電源・通電試験 】

 Quality KitsのPCS64iのWebサイト(http://www.qkits.com/serv/qkits/velleman/pages/pcs64i.asp)には下記のような注記がわざわざ記載されています。

PLEASE NOTE:  YOU MUST HAVE A HIGH QUALITY ADAPTOR FOR PROPER FUNCTIONING OF THE OSCILLOSCOPE.  Noise from some adaptors will show up in the data collected.   

 このため、Webに掲載されていたACアダプターPS908を一緒にオーダーしましたが、実際に送ってきたのは9VDC 1000mAのPS910USA(1次側120VAC 60Hz)でした。 (でも、INVOICEはPS908のままです。)

kit172g1.jpg (18792 バイト)

【 ACアダプター PC901USA 】

 

 パソコンへはhttp://www.velleman.be/download.htm#hhs5からWinDSO-FG32 Version 1.00をダウンロードしてインストールしました。  本ソフトは難なく起動しました。 起動画面を下記します。

kit172i1.gif (46527 バイト)

【WinDSO-FG32 Version 1.00】

 

 上記は最近の観測波形の例ですが、一番最初は入力結合をGNDにして表示波形を確認しましたが、何故か下記のように波形が変化しています。

kit172n1.gif (4632 バイト)

【 最初に観測した波形 】

 時間軸をみると、約8ms間隔で出ていますので、どうも商用周波数に関係しているようです。 ここでWebの注意書きを思い出しました。 ACアダプタPS910は120VACです。 もしかすればAC入力電圧不足が原因かもしれません。 ACアダプタを注文したときに多少は気にしていたのですが、やはりだめなようです。

 対策としては120VACの電圧をつくるか、別の電源を準備するかです。 そこで思い出したのが、秋月電子通商のACアダプタNP12-1S0912(100VAC 9V 1.2A)です。

kit172h1.jpg (27961 バイト)

【 秋月電子通商 NP12-1S0912 】

 幸いにもDCプラグの形状と極性はPS910と同一でしたので、そのまま差し込むことができます。 このACアダプタに交換して波形を観測すると、下記のように正常に観測できるようになりました。 注意書きのように電源はリップルの小さいものを使用する必要があるようです。

 また、わざわざオプション品を購入しなくても秋月電子通商のNP12-1S0912で十分使用できます。 なお、当初、秋月電子通商のNP12-1S1210(12VDC 1A)を誤って使用していましたが、PCS64iの3端子レギュレータの発熱が大きくなりPCS64iが結構発熱していました。 NP12-1S0912を利用するのがよさそうです。

 

kit172o1.gif (3728 バイト)

【 NP12-1S0912使用の観測例 】

 

【 映像波形観測例 】

 本機で映像信号を観測できるかどうかを確認します。 映像信号をCH1で観測すると下記のような波形が観測されました。 確かに水平同期信号が観測されますが、カラーバースト信号が観測されませんし映像信号自体も滑らか過ぎます。

kit172j1.gif (4316 バイト)

黄色:CH1 映像信号
緑色:CH2 映像信号のGNDレベルに合わしてあります。

【 映像信号観測例 】

 参考までに映像信号波形データを「ここ」に格納しておきます。  WinDSO-FG32は単独でも起動できます。 WinDSO-FG32でこのデータを読み込んで様子を見ることができます。

 「おかしいな、思ったような性能が出ていない。」と思いがっかりです。 観測波形の時間軸をスクロールするとスクロールする度に表示される波形が変化します。 疑問をもちつつ、次に、音声信号を観測しました。 すると、今度は観測波形の上下にノイズ状のドットが表示されてしまっています。 参考までに、映像信号と同様に音声信号波形データを「ここ」に格納します。

kit172p1.gif (6354 バイト)

【 音声波形観測例 】

 もしかすればまだ電源周りが悪いのかなと思い無線機用の30A出力のシリーズレギュレータを使用しても現象が同じです。 と、いうことは内部で−5Vを作っているDC−DCコンバータが悪いのかと思い、時間を見つけて内部回路を触る覚悟を決めます。 しかし、時間軸をスクロールすると相変わらず波形が変化します。

 次に、波形全体を一度に観測したいと思い、波形データをエクセルにインポートしてグラフ表示させました。 そうするとどうでしょう、映像信号波形・音声信号波形ともにWinDSO-FG32で表示されたのとは異なる様子となっています。 映像信号波形にはカラーバースト信号が出てきましたし、音声信号波形にノイズ状のドットはなくなりました。

kit172k1.gif (3688 バイト)    kit172q1.gif (5979 バイト)   
【 EXCELでの映像波形信号 】 【 EXCELでの音声波形信号 】

 どうもWinDSO-FG32では測定されたデータを歯抜けで表示しているようです。 また、もしかすればWinDSO-FG32の持っているスムージング機能の関係かもしれません。 しかし、WinDSO-FG32のスムージング機能をオンオフしてもWinDSO-FG32上の表示される波形に変化が見受けられませんでしたのでどちらが原因は不明です。

 いずれにしても、波形の一部しか表示されていないようですし、スムージング機能は動作しているかどうかが不明ではありますが、ハード的な問題はなく、正常に動作しているようです。 これで一安心しました。 当初の期待どおりのハードウエア仕様で安心しました。 (なお、EXCELも多点データを狭い領域に一度に表示すると、歯抜けで表示するようです。しかし、WinDSO-FG32ほどひどい歯抜けではないようです。)

 ソフトの方は、Scope Itに期待するということで、また何かを購入する機会があればScope Itも購入しようかとも思っています。

 

【 DDSキット出力波形観測 】

 秋月電子通商のDDSキットの1MHzの出力波形を観測してみました。 マーカをオンして測定した波形例を下記します。 下記はいずれもWinDSO-FG32上の波形です。

 予想より歪みの少ない波形のようです。 DDSキットも結構使い物になる事を波形からも確認できました。

kit172l1.gif (5208 バイト)    kit172m1.gif (5680 バイト)   
【 DDS 1MHz波形 】 【 DDS 1MHz スペクトル波形 】

  

  

データ作成者 CBA

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