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Rear Bike Light Project Kit (LED点滅キット) (K-12981)

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データ番号

1755

区 分

キット

分 類

電源

品 名

Rear Bike Light Project Kit (LED点滅キット) (K-12981)

発売元

製造元 Kitronik Ltd.

販売元 秋月電子通商

価 格

400円(10%税込)

主要部品

BC547B

電 源

単三乾電池 2本

概略仕様

 

概要

無安定マルチバイブレータ回路を用いて2個のLEDを交互に点滅する基板です。

電  圧

3Vdc (単三乾電池 2本)

使用トランジスタ

BD547B

その他

取扱説明書は付属していません。 製作に際しては取扱説明書が必要です。 製造元のHP(もしくは秋月電子通商の商品ページ)からダウンロードします。

     

付属基板

専用基板 Rear Bike Light V1.0

付属ケース

無し

外形寸法

基板単体完成時 W 48.9mm D 25.3mm H 13.5mm (付属スペーサ含)

追加購入

部品

コメント

改 造

その他

(製作例)

      

【 キット パッケージ外観 】

 

【 キット 構成品 】

 

【 キット 部品パッケージ外観 】

 

【 キット パッケージ 構成部品 】

 

【 プリント基板 (部品面) 】

 

【 プリント基板 (ハンダ面) 】

 

トランジスタの型式はBC547Bです。

【 半導体部品 】

 

【 抵抗・キャパシタ部品 】

 

【 電池ボックス外観1 】

 

【 電池ボックス外観2 】

 


製 作 例

 

【 Step1 抵抗取付け 】

 

【 Step2 トランジスタ取付け 】

 

取付け位置で実装方向が逆になっているので注意が必要です。 リード線の長さの違いが取付け時の参考になります。

【 Step3−1 電解キャパシタ取付け(リード線の長さ) 】

 

【 Step3−2 電解キャパシタ取付け 】

 

LEDの向きに注意して取付けます。 リード線の長さの違いやLED部の金属部分の形が取付け時の参考になります。

【 Step4−1 LED取付け(リード線の長さ) 】

 

【 Step4−2 LED取付け(基板部品取付け後) 】

 

【  Step4−2 LED取付け(基板部品取付け後、ハンダ面) 】

 

【 Step5 電池ボックス取付け(完成) 】

 


動 作 確 認 

 単三乾電池を取付けて動作確認をしました。

 

【 動作確認状態 】

 

 LEDの点滅周期は電源電圧によって変化します。 実測した結果例を下記に掲載します。

電源電圧 周期 周波数
2.7Vdc 0.294s 約3.4Hz
3.0Vdc 0.249s 約4.0Hz
3.3Vdc 0.219 約4.6Hz

 

 この基板の回路は、トランジスタを2個用いた基本的な無安定マルチバイブレータ回路の応用例です。 安定的にLEDが点滅しているときの波形を観測した結果を下記に掲載します。

 

【 基板動作時の波形(実測) 】

 基本的な無安定マルチバイブレータ回路ではトランジスタのコレクタ電圧は「ほぼ0V」と「ほぼ電源電圧」の間で大きく変化する波形となるはずですが、約1.2Vdc〜約1.5Vdcの間で小さく振幅している波形でした。 参考までに上記動作波形のCSVデータ(測定結果を間引いています。)へのリンクを下記に掲載します。

 

 

 次に、上記結果を用いて、LED1・LED2と電解キャパシタC1・C2の両端電圧波形を算出すると下記のようになりました。 

【 基板動作時の部品両端波形(演算) 】

 

 基本的な無安定マルチバイブレータ回路では、電解キャパシタC1・C2の充放電を利用して発振波形を得ていますが、上記結果より電解キャパシタC1・C2の充放電変化はほとんどない結果となりました。
 この理由は、放電時の回路経路にダイオードであるLEDが入っているために、充電はできても放電がほとんどできないことになります。 このことより、一般的な無安定マルチバイブレータの回路動作説明ではこの回路の動作を十分には説明できないことになります。 でも、LEDを点滅させる機能としては何ら違いは無く、効率よく動作してくれています。 特に、LED両端電圧はVf=約1.4Vdc〜約1.7Vdc間の振幅しかないにも関わらず、点滅動作をしてくれています。 この回路の設計者の意図は不明ですが、トランジスタの能動動作領域とLEDの特性をうまく利用したとても絶妙な回路であると、改めて感心しました。 参考までに、手持ちの2SC1815Yと赤色LEDで同等回路で動作確認をしました。 その結果でも同等な動作をしてくれました。 回路の再現性もあるようです。

 ダウンロードした取扱説明書に動作説明が記載されていましたので、参考までに当該部分の抜粋を下記に掲載します。

 

出典元 Kitronik Ltd. 2106_rear_bike_light_essentials_2_0.pdf 抜粋

【 取扱説明書 動作説明部(一部抜粋) 】

 

 取扱説明書の動作説明書は無安定マルチバイブレータの基本動作を参考にして記述しているようですが、本キットの動作説明とはなっていません。 また、無安定マルチバイブレータの基本回路の動作説明としても、この文章では電子回路の知識(例えば0.7Vdcの意味)を有していない限り理解できないレベルの説明となっています。 

 参考までに、電源投入時の電解キャパシタC1・C2の波形を測定(演算)した結果を下記に掲載します。 充電はできても、ほとんど放電できない様子を観測できます。

【 電源投入時の電解キャパシタC1・C2の波形(演算) 】

 

 LEDを1kΩの抵抗に置換えて、一般的な無安定マルチバイブレータの回路動作として測定してみました。 なお、1kΩ抵抗とした理由は、本キットの動作時の消費電流約3mAに近い抵抗値としたものです。 以下に測定結果を掲載します。

 

コレクタの電圧は約0V〜電源電圧間で大きく振幅しています。

【 抵抗置換え測定結果(Q1部) 】

 

コレクタの電圧は約0V〜電源電圧間で大きく振幅しています。

【 抵抗置換え測定結果(Q2部) 】

 

電解キャパシタC1はしっかり充放電しています。 LED1の電圧印加有無も明確になっています。

【 抵抗置換え測定結果(C1・LED1) 】

 

電解キャパシタC2はしっかり充放電しています。 LED2の電圧印加有無も明確になっています。

【 抵抗置換え測定結果(C1・LED1) 】

 

電源投入直後から電解キャパシタC1・C2はしっかり充放電しています。

【 抵抗置換え測定結果(電源投入時) 】

    

データ作成者 CBA

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