PSデータの小部屋
 

GPSモジュール使用比較 6

 

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  しばらくGPSロガーの評価をする機会がありませんでしたが、秋月電子通商でGT−740FL発売されたためGT−730FL−Sとの比較を行うことにしました。 ついでに、PMB−688比較をすることにしましたが、なぜか秋月電子通商に店頭に並んでいませんでした。 ちょっと、嫌な予感がしましたが、2F倉庫から持ってきてもらって入手できました。 さて、その結果は如何に。

1.使用GPSロガー  

【 eTrex30 】
 

【 GPS−74A  】

  

【 GT−740FL 】

 

 

【 GT−730FL−S 】

 

【 PMB−688 】

 

【 AL20 】

 

 


2.測定状態 

 今回の測定も下記写真のように自転車のかごにGPSロガーを並べて測定しました。 市販品のGPSロガーも併せて比較してみました。

 


3.軌跡比較結果 

3.1 比較1

 ベンチマークとして利用している歩道橋の軌跡です。 歩道橋を上がり下りする経路が複雑になっており、また、地上部分(写真上部左右両側)では陸橋自体が視界を遮っていますので測位する衛星が急変する可能性のある場所です。

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 GT−740FL 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 PMB−688 】

【 AL20 軌跡 】

  

3.2 比較2

 写真左下から右上に向かって進み、途中で国道2号線を渡っています。 写真左下部分は、進行方向左側が崖状になっており、T字交差点部分で視界が急に広がっています。 写真右上側は比較的視界は広い状態になっています。

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 GT−740FL 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 PMB−688 】

【 AL20 軌跡 】

  

3.3 比較3

 写真左上から写真右側に進み、その後、帰路時に写真右側からT字交差点を下側に進んでいます。 ここではT字交差点の往復路時の軌跡の重なり具合が評価のポイントとなります。

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 GT−740FL 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 PMB−688 】

【 AL20 軌跡 】

  

3.4 比較4

 GPS軌跡を用いて場所を特定したり、デジカメ写真の時間とGPS軌跡を一致させる目的で、小さい円を描くように一周回ることでGPS軌跡マーキングを行っています。 WAYポイントを使用すればとの意見もあろうかと思いますが、WAPポイントのスイッチ入力を行って役にたったことはありません。
 今回は視界がよく開けている国道2号線の歩道上で小さい半径で一周回っています。 半径は2.5〜3m程度です。 どの程度綺麗な円を描くかで軌跡の平滑化具合を判断します。

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 GT−740FL 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 PMB−688 】

【 AL20 軌跡 】

  

3.5 比較5

 同一経路を引き返した際の軌跡です。 折り返し付近は比較的視界は良いのですが、折り返し地点の右側に小山があるため視界が急変する地形です。 一本の線状の軌跡になるのが理想ですが、 なかなかそのような軌跡を得るのは難しいようです。

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 GT−740FL 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 PMB−688 】

【 AL20 軌跡 】

 

3.6 比較6

 下記経路の右側の視野は広く、中央のカーブした経路は谷状になっており両サイドの視界が悪い経路です。 その後、左側の経路は写真上側は開けていますが下側は壁があり視界を妨げています。 

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 GT−740FL 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 PMB−688 】

【 AL20 軌跡 】

 

3.7 比較7

  広場の中央にある植木を一周回ってから戻る軌跡です。 南側と東側は木立ちがあり、視界はよくありません。 なお、この場所は3.6項の左上部につながっている場所です。

【 黄色線:実際の走路 】

【 全軌跡 】

【 eTrex30 軌跡 】

【 GPS−74A 軌跡 】

【 GT−740FL 】

【 GT−730FL−S 軌跡 】

【 PMB−688 】

【 AL20 軌跡 】

 


4 総合評価

 下記に各経路軌跡の良い順番に1〜6位の順位をつけてみました。 主観的評価であることをご招致願います。  (数字の小さい方が良い印象。)

項目

eTrex30 GPS−74A

GT−740FL

GT−730FL−S

PMB−688

AL20

比較1

比較2

比較3

比較4

比較5

比較6

比較7

比較平均順位

1.7 2.0 2.7 4.7 5.9 4.0

総合評価

外れの無い安心感があります。 これで一急変に強ければ、さらに良い結果になるはずです。

 

補足衛星急変に対する弱さが出た感じです。 eTrex30GT−740FLには及びませんが、それなりに正しい軌跡を残しています。 特に、木陰などで衛星補足の変化が激しい場所では最も安定して受信してくれています。 値段も下がっていますので入門用として割り切れば使えないこともないでしょう。 でも、性能に期待はしない方がよいでしょう。 旧世代品ということもあるのでしょうが、性能はダントツに悪いです。 店頭に商品を置いていないのも頷けます。 軌跡は決して良くありませんが、非常に安価な製品ですので入門用には使えるでしょう。

   


4 GT740FL評価

 山の中を歩き回った際のGT−740FLの測位の状況を以下に示します。 見通しのよい平地は別にして、木陰になる場所で測位するにはGT−740FLが最も良い結果になりました。 この結果よりお出掛けに用いるGPSロガーであったAL20の替りにGT−740FLを採用することにしました。

4.1 木陰の急な登り坂における軌跡とWayPointの比較

連続して測位していますが、軌跡の平滑化が目立ちます。

【 eTrex30のWayPoint 】

測位結果が飛び飛びとなっています。 補足衛星の変化に弱い点が顕著に出ています。

【 GPS−74AのWayPoint 】

WayPointが若干飛び飛びになっている部位がありますが、軌跡の精度を維持しながら連続して受信できています。

【 GT−740FLのWayPoint 】

連続して測位していますが、測位精度の悪さが目立ちます。

【 AL20のWayPoint 】

 

4.2 比較的ミお通しの良い山道の軌跡比較

eTrex30は平滑化の影響は見受けられます。 細かな移動を採りきれていません。

【 eTrex30(青色)とGT−740FL(白色)の軌跡比較 】

GPS−74Aとほぼ同じ軌跡を得ることができています。

【 GPS−74A(黄色)とGT−740FL(白色)の軌跡比較 】

AL20に比べてGT−740FLの測位の良さがともてとくわかります。

【 AL20(茶色)とGT−740FL(白色)の軌跡比較 】

   


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