EX−150 150回路集のNo.150脈拍計の組立説明例。 上記画像をクリックすれば拡大して見ることができます。
2002年製の新品を購入した割には組立説明の印刷品質が良くないのが気になります。
No.150脈拍計の組立説明に記載の最終説明文について、オリジナル版と復刻版を比べてみました。
No.150脈拍計の組立説明に記載の最終説明文について、オリジナル版と復刻版を比べてみました。
上記オリジナル版の文面を読んで頂ければわかりますが、復刻版では文面(友の会)を変えなければいけない内容となっています。
復刻版の3行目から5行目の先頭文字の位置が若干ずれています。 この部分をオリジナル版で見ていくと文末3行前から1行前の行末の文字に相当しています。 間違いなくこの行末の文字を利用して復刻版の文面を作成しているようです。
また、復刻版150回路集の15ページ「No.7 ダイオード検波1石ラジオ」のタイトルの下に記載されている「●きけん! アンテナ線はコンセントにぜったいにさしこまないこと。」の最後の”こ”の文字の上に黒い染みがついています。 これと全く同じ染みがオリジナル版150回路集にも有ります。
なお、この”こ”の字の右斜め右下の唐突に印刷されている”100P”は誤植のようです。 この”100P”はオリジナル版150回路集には印刷されていません。
これらから、復刻版150回路集はオリジナル版をそのまま利用しているものと推測します。 印刷品質が良くない理由も頷けます。
ただし、不都合のあるものについては加筆・訂正してあるようです。 加筆・訂正されている部分を下記表に記載しております。 加筆部分については印刷がくっきりしており、また、振り仮名も省かれています。(さすがに大人の科学シリーズ?)
変更部位一覧
実験No. |
変更部位 |
.3 |
注記が太字になり、イラストが削除されています。 |
6 |
エナメル線の記述部分が変わっています。 |
10 |
AMラジオに関する注意が追加されています。 最近はワイヤレスマイクはFMラジオ用ばかりで、AMラジオの注記は必須ですね。 |
15 |
EX−15に関する記述が削除されています。 |
18 |
注記が太文字になっています。 |
20 |
オリジナル版 ワイヤレスマイク(トランス式)
復刻版
1石ワイヤレスマイク(コンデンサーマイク式)
しかし、復刻版の目次はオリジナル版の「ワイヤレスマイク(トランス式)」のままとなっています。(目次と異なる。) 上図のように実験の回路図も変わっています。 |
32 |
注記が太文字になっています。 |
39 |
ICアンプの回路図が削除されました。 |
45 |
注記が太文字になっています。 |
84 |
注意が追記されています。(AMラジオの調整。No.10を参照。) |
87 |
イヤホンの注記が追加されています。 |
88 |
実験の回路図が変わっています。 オリジナル版
復刻版
AMラジオに関する注意が追加されています。 |
114 |
”へや”が「室」から「部屋」に変更されています。 |
117 |
注意が追記されています。(AMラジオの調整。No.10を参照。) |
118 |
注意が追記されています。(AMラジオの調整。No.10を参照。) |
119 |
マイクがマイクロホンからイヤホンに変更になっています。 これもコンデンサマイクに変更されされため? |
127 |
コンデンサマイク用のバイアス用(電源用)抵抗が追加となっています。 |
128 |
コンデンサマイク用のバイアス用(電源用)抵抗が追加となっています。 |
129 |
コンデンサマイク用のバイアス用(電源用)抵抗が追加となっています。 |
134 |
調整方法が見直されています。 |
141 |
コンデンサマイク用のバイアス用(電源用)抵抗が追加となっています。 |
142 |
コンデンサマイク用のバイアス用(電源用)抵抗が追加となっています。 |
150 |
上記、最終説明文が変更されています。 |
今回の復刻版では「注意とトラブルシューティング」が別途添付されています。 現在のように、スイッチオンで高度の機能を簡単に得られる時代では、事細かに記載しておかないといけないのでしょう。 また、学研のホームページにも記載されていたが、部品変更による特性変化にはご苦労された形跡が見てとれます。 画像をクリックすると拡大画像を見ることができます。
【 注意とトラブルシューティング 表面 】
【 注意とトラブルシューティング 裏面 】 |