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皆様から頂いたご質問の回答の一部を紹介させて頂いております。
ご 質 問 |
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12V8Wの電球を1秒ぐらいかけて徐々に明るくしたい。 |
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回 答 |
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1 ご質問への回答 当初はディスクリート部品(トランジスタ、抵抗、コンデンサ)だけでこの機能を実現しようとトライしていました。 確かにそれなりの回路はできそうでしたが、実際に組んでみるとトランジスタのhfeなどの部品ばらつきや負荷の影響を受けるなどのために回路再現性の問題が生じてしまいました。 ダーリントン接続などの工夫をしてみても部品点数がどんどん増えてしまうために、最終的にはオペアンプを使った単なる定電圧回路に落ち着いてしまいました。 ちょっと平凡すぎて回路設計力低下を痛感させられました。 なお、一般的にはPWM制御を行えばトランジスタも安心して使用できるのですが、もともとICを使うつもりもありませんでしたし、車載のようでしたので不要なノイズの発生源にもなるのでこの方式は止めました。 でも、最終的にオペアンプを使ってしまいましたので、今から思えばPWM制御の方がよかったかなと思いつつ、以下紹介させて頂きます。
2 スロー点灯回路試作 負荷はマイナス接地とし、電圧制御はPNPトランジスタのベース電流を制御することとしました。 また、制御方式は最終的に定電圧回路の電圧設定部分をスローアップ制御することで対応するようにしました。 この方式で製作しましたスロー点灯回路を下図に示します。
【 スロー点灯回路(TLC271CPの場合) 】
実際に動作させた回路を試作したときの画像を下図に記載します。 また、下記画像をクリックすると点灯〜消灯までの映像をみることができます。 なお、この映像はWMVフォーマットで無音となっております。
【 スロー点灯回路試験 】
上記スロー点灯回路の電圧設定回路による出力制御電圧は下記波形(青色)のように指数関数的な変化をします。 青色の波形は回路図R1の左側(VR1側)端を測定した波形です。
【 出力制御電圧波形 】
どうしても直線的に変化させたいならば、コンデンサを定電流で充電することで直線的に変化する波形を得ることができます。 残念なことに出力電圧波形を見ると電源投入時に短時間電圧が出力されています。 なお、この電源投入時の波形は問題とはならないと思われるので特にこれ以上追求することはしておりません。
【 定電流回路による電圧設定回路 】
【 定電流回路による出力制御電圧波形 】
3 回路部品について
おまけ 今回のスロー点灯回路では出力制御信号に伴って出力電圧を変えることができます。 そこで、音声振幅によって電球の発光量を変化させてみました。 回路的にはまだチューニングできていませんのでダイナミックレンジを考慮した回路にはなっていませんが、下記の回路図で試してみました。
【 音声→出力制御信号変換回路 】
上記回路図をブレッドボードで試作した画像を下記します。 下記画像をクリックすると、音楽に合わせて発光量が変化する映像を見ることができます。 なお、この映像はWMVフォーマットで無音となっております。 この映像では音ずれしているように思えるかもしれませんが、音ずれではありません。 本来はピーク検波回路とすべきところを単純にLPF的な回路としているためにそのように見えていると思われます。 回路的な見直し(検波回路・Filter回路・ダイナミックレンジ改善)とチューニングを行わないと実用的な回路は組めないと思われます。
【 音声→出力制御信号変換回路組立例 】
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