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Memorandumの小部屋

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圧電スピーカの波形を調べました 、あ〜えらかったの巻

 

 「電池ボックス電子工作(その21) 一体型いつどこGPSロガー9(電池内蔵タイプ)」などで圧電スピーカを利用しています。 これらのGPSロガーをフィールドで利用していますが、まわりの騒音により圧電スピーカの音がはっきり聞こえないことが多々ありました。 この対応として音量を大きくするために駆動回路の見直しをすることにしました。  目標としては、圧電スピーカに印加される電圧振幅を、現状の電源電圧相当から電源電圧の2倍程度に倍増することです。 今回の見直し際して圧電スピーカの波形を調べてみましたので紹介します。

 多くのデータを掲載していますので、先に結論を記載させていただきます。 現在の利用方法で問題なさそうです。

 

結論:小型の圧電スピーカをパルス駆動する場合、1kΩの抵抗を直列接続して利用するのがよさそうです。

 

ご参考:「えらい」は方言で「とても疲れた」という意味です。


目次

1.圧電スピーカ駆動回路の検討

2.直列抵抗Rpzの影響

3.発振周波数の影響

4.電源電圧の影響

5.圧電スピーカ型式の影響

6.圧電スピーカ利用時の注意事項の確認

6.1 圧電スピーカ並列抵抗

6.2 Agマイグレーション対策

6.3 外力の影響

7.インバータICの影響

 


1.圧電スピーカ駆動回路の検討

 前記ロガーなどでは圧電スピーカにパルス波形を印加しています。 回路としては簡単に済ます(部品を少なくする)ために、パルスをそのまま圧電スピーカの片端に加えています。 圧電スピーカのもう一端は電源ライン(例:GND)に接続したユニポーラ駆動としています。 (用語が適切ではないかもしれませんが、ご容赦を。) この場合、圧電スピーカの両端にはほぼ電源電圧Vccに等しい振幅のバルスが印加されます。

 

【 図1 ユニポーラ駆動 】

 

 圧電スピーカの音量を大きくする最も手っ取り早い方法としては、位相が180°シフト(逆相)しているパルス列を圧電スピーカに印加するバイポーラ駆動があります。 この場合は、圧電スピーカの両端には電源電圧Vccの2倍の電圧が印加されることになります。

 

【 図2 バイポーラ駆動 】

 

 バイポーラ駆動するために位相が180°シフトした信号を作る必要がありますが、これにはH型ブリッジ回路やロジック回路のインバータを利用します。

 

【 図3 H型ブリッジ回路例 】

 

【 図4 ロジック回路インバータ3ゲート利用例 】

 回路構成の容易さや部品点数を考えるとロジック回路インバータを利用することがよさそうです。 しかし、インバータを複数ゲート利用する必要があります。 位相を反転すればよいのであれば、インバータ1ゲートで済ますこともできそうです。

 

【 図5 ロジック回路インバータ1ゲート利用例 】

 ロジック回路インバータ1ゲートの場合は、圧電スピーカBZと抵抗RBzが帰還回路(フィードバック回路)を構成することになります。 このよう使い方は決してよろしくはありません。 でもここはアマチュア用途 (趣味)です。 動けばよいのです。 自己責任で危険がなければどのような回路にしてもよいのです。 さあ、試してみましょう、ということで券をうを開始しました。

 負荷である圧電スピーカは圧電素子を利用しています。 圧電素子は印加するパスル周波数の範囲では容量性負荷と説明されている場合が多いです。 容量性負荷と見なすため、ユニポーラ駆動では圧電スピーカに抵抗を直列接続して用いられています。 本HPでも1kΩ程度の抵抗を直列接続して利用しています。 ただ、この抵抗値については深く考えたこともなく、電源ラインのパスコンと同様にオマジナイとして用いて決めています。 今回のバイポーラ駆動するに際して、この抵抗値も含めて確認する必要があります。 

 ロジック回路インバータには安価で入手も容易な標準ロジックの74HC04などを利用できます。 しかしこの回路だけのために6ゲートからなる標準ロジックを用いるのは無駄です。 今回は東芝製ワンゲートロジックTC7S04Uを利用することで小さいサイズ(チップ部品)1点で実現できないか確認することにしました。

 なお、本Webページの結果や結論は利用するデバイス(圧電スピーカ ・インバータ・パルス出力デバイス)、発振回路出力インピーダンス、発振周波数や電源電圧によって結果が異なることをご了承願います。 例えば、圧電スピーカの型式、インバータの型式(アンバッファタイプTC7SU04Fなど) 、パルス出力デバイス(PICマイコンやタイマーIC)でも結果が変わってくる可能性があります。

 確認用回路の発振回路としてCMOSタイマーICであるLMC555を用いて50%Dutyのパスルを発生させます。 この回路にTC7S04Fを追加して発音動作確認をしました。 なお、 以下の回路図において圧電スピーカ用直列抵抗が0Ωの場合、抵抗の記号を省略している場合があります。  また、電源電圧もGPSロガーの利用を想定して3.3Vで確認しました。  本来はLMC555の出力にバッファを設けるのが適切な回路構成ですが、趣味の回路では部品点数を少なくすることがより優先されますので、ここではLMC555の出力をそのまま次段回路に接続しています。 そのため次段回路の部品を変えるだけで発振出力波形や発振周波数が変わったりします。 このように問題も多々あり、測定結果の再現性が決してよろしくないようです。 これらを承知のうえで、以下をご覧いただきますようお願いします。

【 図6 回路図1 】

 

【 図7 確認用回路の外観 】

 

【 図8 TC7S04FUの外観 】

 


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

【 図9 圧電スピーカ無接続時の波形 】

 


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div
黄色波形が圧電スピーカの両端波形となります。

【 図10 発振回路出力接続時の圧電スピーカ両端波形 】

 

 肝心の圧電スピーカは村田製作所のPKM35−4A0を利用しています。 これは、GPSロガー組込み利用を前提にして薄型の圧電スピーカを選択したものです。 また、発振周波数は音量の比較的大きかった約5kHz 、電源電圧は3.3Vにしています。 特に記載のない場合は、これらをデフォルトとしています。

 

2.直列抵抗Rpzの影響

 まず最初には抵抗値の影響を調査しました。 調査した回路の波形観測点を記載した回路図1・回路図2、および観測した波形を表1 抵抗依存性確認に示します。 

 

【 図11 回路図2(インバータ入出力波形) 】

 

【 図12 回路図3(圧電スピーカ両端波形) 】

 

表1 直列抵抗Rpz依存性確認 (PKM35−4A0 Rpz:変更)

No.

Rbz

インバータ入出力波形

圧電スピーカ両端波形

0Ω


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

100Ω


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

470Ω


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

1kΩ


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

10kΩ


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

100kΩ


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

 

 表1の結果よりRbzが低抵抗値の場合は圧電素子等価回路のLCR直列回路なのかもしれませんが発振するなどの異常な波形が生じています。  また、Rbzが高抵抗値となると波形異常はなくなりますが圧電スピーカの両端波形の振幅Vpzが小さくなり、音も小さくなります。 これらの波形観測よりRbz=1kΩの採用が適切であると判断しました。  結果として何気無しに採用していた圧電スピーカに抵抗1kΩを直列接続した回路を、今後とも推奨圧電スピーカ回路(1kΩ直列)として採用することにしました。
 

 参考までにRbzが 低抵抗値の場合の波形異常部を観測しましたので表2に紹介します。 この観測では圧電スピーカに1Ωの抵抗を直列接続して、圧電スピーカの両端電圧波形と通過電流を観測しました。  波形異常発生時の電流の振幅(Peak to Pead)は0.3Aと思った以上に大きな値となっています。 やはり、波形異常の生じないようにして圧電スピーカを利用しなければいけません。

 

【 図13 回路図4 】

 

表2 波形異常部の圧電スピーカ両端電圧/電流波形 (Rpz=1Ω)

No.

波形部位

観測波形 黄色:電圧 水色:電流 (図13 回路図4)

波形1周期全体


CH1:1.0V/div CH2:50mA/div 時間軸20μs/div

立下り部拡大

波形異常全体


CH1:1.0V/div CH2:50mA/div 時間軸500ns/div

波形異常拡大


CH1:1.0V/div CH2:50mA/div 時間軸10ns/div

立下り部拡大


CH1:1.0V/div CH2:10mA/div 時間軸2μs/div

 

3.発振周波数の影響

 推奨圧電スピーカ回路(1kΩ直列)において周波数を1kHz〜6kHzに変更した結果を表3に示します。  推奨圧電スピーカ回路(1kΩ直列)の両端電圧波形振幅が電源電圧の2倍近く、また、波形異常が生じないことを確認しました。

 

【 図11 回路図2(インバータ入出力波形) 】

 

【 図12 回路図3(圧電スピーカ両端波形) 】

 

表3 周波数依存性 (PKM35−4A0 Rpz=1kΩ)

No.

周波数

インバータ入出力波形 (図11 回路図2)

圧電スピーカ両端波形 (図12 回路図3)

1kHz


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸100μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸100μs/div

2kHz


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸50μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸50μs/div

3kHz


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸50μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸50μs/div

4kHz


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸50μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸50μs/div

5kHz


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

6kHz


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸50μs/div

 

4.電源電圧の影響

 推奨圧電スピーカ回路(1kΩ直列)において電源電圧を2V〜6Vに変更した結果を表4に示します。  電源電圧3.0Vでは波形異常がわずか発生していますが、3.3Vではほとんど観測できませんでした。 マージンが少ないですが、推奨圧電スピーカ回路(1kΩ直列)でも問題無さそうです。

 

【 図11 回路図2(インバータ入出力波形) 】

 

【 図12 回路図3(圧電スピーカ両端波形) 】

 

表4 電源電圧依存 (Rpc=0Ω、5kHz)

No.

電源電圧

インバータ入出力波形 (図11 回路図2)

波形異常部拡大 (図11 回路図2)

2.0V


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸200ns/div
(波形異常有り)

3.0V


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸200ns/div
(波形異常有り)

3.3V


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸100ns/div
(立上り、立下り波形の蓄積:波形異常ほとんど無し)

4.0V


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

 (波形異常無し)

5.0V


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

 (波形異常無し)

6.0V


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

 (波形異常無し)

 

5.圧電スピーカ型式の影響

 PKM35−4A0以外の圧電スピーカでも推奨圧電スピーカ回路(1kΩ直列)で問題ないか確認をしました。 確認に用いた圧電スピーカを図14、表5に掲載します。

 

【 図14 圧電スピーカ 】

 

表5 確認対象の圧電スピーカ型式

番号

メーカ

型式

外形寸法 [mm]

備考

PZ1

村田製作所

PKM35−4A0

Φ16.8 H4.0

 

PZ2

村田製作所

型式不明

Φ12.6 H6.9

マーキング:M 2J リード線間隔7.5mm

PZ3

村田製作所

PKLCS1212E4001−R1

12.0×12.0 H3.0

秋月電子通商 P−05723

PZ4

村田製作所

PKM13EPYH4000−A0

Φ12.6 H6.9

秋月電子通商 P−04118

PZ5

SPL Limited

SPT08

Φ24.0 (取付け縁34.0) H5.5

秋月電子通商 P−01251

 

 まずはユニポーラ駆動での波形を観測しました。 どの圧電スピーカでも波形異常は生じていませんが、静電容量の違いで波形立ち上がりに違いがあるようです。

 

【 図6 回路図1 】

 

表6 圧電スピーカ:ユニポーラ駆動時の波形 (Rpz=0Ω、5kHz)

No.

型式

インバータ入出力波形 (図6 回路図1)

PZ1


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

PZ2


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

PZ3


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

PZ4


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

PZ5


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

 

【 図11 回路図2(インバータ入出力波形) 】

 

【 図12 回路図3(圧電スピーカ両端波形) 】

 

 次にバイポーラ駆動での波形を観測しました。  表7にはRpz=0Ωの場合の波形を観測した結果を掲載しています。 対象にした圧電スピーカ全てで波形異常を確認できましたが、発生状況は種類で異なる結果となりました。

表7 圧電スピーカ型式依存性:バイポーラ駆動 (Rpz=0Ω、5kHz)

No.

型式

インバータ入出力波形 (図11 回路図2)

圧電スピーカ両端波形 (図12 回路図3)

PZ1


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

PZ2


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

PZ3


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

PZ4


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

PZ5


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

 

 表8には推奨圧電スピーカ回路(1kΩ直列)の場合の波形を観測した結果を掲載しています。 この結果より、全ての圧電スピーカで波形異常は発生していませんでした。 この結果からも推奨圧電スピーカ回路(1kΩ直列)の利用は適切であると判断しています。 

表8 圧電スピーカ型式依存性:バイポーラ駆動 (Rpz=1kΩ、5kHz)

No.

型式

インバータ入出力波形 (図11 回路図2)

圧電スピーカ両端波形 (図12 回路図3)

PZ1


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

PZ2


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

PZ3


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

PZ4


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

PZ5


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

 

6.圧電スピーカ利用時の注意事項の確認

6.1 圧電スピーカ並列抵抗

 村田製作所の技術資料「圧電発音部品」には駆動方法の回路図例(図1駆動回路例)が掲載されています。 この回路図には圧電スピーカに並列抵抗1kΩを接続し ています。 この接続方法に準じて波形を観測してみました。

 

表9 駆動動作例に準拠した圧電スピーカ回路

No.

項目

観測結果

圧電スピーカ
発振回路
出力接続

ユニポーラ駆動


【 図15  回路図5 】

 


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

【 図16 観測波形 】

 発振回路の出力に直接圧電スピーカと1kΩ抵抗を接続した影響で発振周波数とデューティに大きな影響がありました。 負荷として抵抗1kΩが加わりますので 圧電スピーカに加わる電圧振幅が小さくなっています。 また、デューティも大きく変化していますので、5kHzの周波数成分の大きさも小さくなっていると推測されます。 
 

圧電スピーカ
TC7S04F
出力接続

ユニポーラ駆動


【 図17  回路図6 】

 


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

【 図18 観測波形 】

 発振出力からインバータTC7S04Fをバッファアンプとして用い、このインバータ出力に圧電スピーカ回路(圧電スピーカと1kΩ抵抗の並列接続)を接続しました。 水色波形が圧電スピーカの電圧波形となります。 この回路では発振回路への影響がなくなり、かつ、電圧振幅も電源電圧3.3V近くまでに回復しました。
  

圧電スピーカ
TC7S04F
入出力接続

バイポーラ駆動


【 図19  回路図7 】

 


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div
演算波形(桃色) MATH CH1-CH2:1.0V/div

【 図20 観測波形 】

  演算波形(桃色)が圧電スピーカの両端電圧波形となります。 この回路でも発振回路の出力に圧電スピーカ回路を接続した影響が生じています。 また、波形異常も認められます。
   

 

 上記結果によればユニポーラ駆動は波形異常は生じていませんが、バイポーラ駆動では波形異常が生じているようです。 また、圧電スピーカの並列抵抗1kΩは決して軽い負荷ではなく、3.3V印加時に3.3mAの直流電流が流れることになります。 もし、12V電源だと12mA(抵抗による損失約0.14W)にもなります。 残念ながらこの並列抵抗の目的は明記されていませんが、圧電スピーカ両端の低インピーダンス化が目的であれば1kΩが適切とは思えません。
 これらの結果より、駆動方法例を適用するならばインバータTC7S04Fなどバッファアンプを介して圧電スピーカと抵抗1kΩを接続するのが適切と判断します。

 

6.2 Agマイグレーション対策

 村田製作所の技術資料「圧電発音部品」 の「使用上の注意(駆動上の注意)」では、高湿度環境で使用する場合はAgマイグレーション対策のために直流電圧をかけないような回路設計をするようにとの記載があります。 これって前記の駆動回路例は適切ではない。。。。。 個人的にはデーターシートに矛盾するような記載があるのは大嫌いです。  過去の経験で、データーシートの電気的特性表とは別に推奨動作範囲が定められており、電気的特性を遵守しているのに推奨動作範囲に入っていないとの理由で使い方が悪いとデバイスメーカに言われたことがあります。 それ以来、デバイスメーカの技術資料を目の敵にして読んでいます。 この経験もあり、言葉足らずのデータシートには不信感を持って接するようにしています。 データーシートは全体像を把握して個々の数値や説明を理解する必要があります。

 さあどうしましょう。 そうです、直流成分をカットする方法としてコンデンサカップリングする方法があります。 前項の駆動回路例にコンデンサを追加してみました。

 

表10 駆動動作例に準拠したAgマイグレーション対応の圧電スピーカ回路
No.

項目

観測結果

圧電スピーカ
TC7S04F
出力接続

カップリング
コンデンサ

セラミック
0.1μF

ユニポーラ駆動


【 図21  回路図8 】

 


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

【 図22 観測波形 】

 コンデンサカップリングにより圧電スピーカの波形(水色)に含まれる直流成分は激減して、交流波形が印加されることを確認できました。  しかしデューティへの影響はあります。 また、カップリングコンデンサの静電容量が小さいために波形の落ち込みが目立ちます。 音圧を改善するためにコンデンサ容量の増加が望まれます。  

圧電スピーカ
TC7S04F
出力接続

カップリング
コンデンサ

電解コンデンサ
10μF

ユニポーラ駆動


【 図23  回路図9 】

 


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

【 図24 観測波形 】

 安価な10μFの電解コンデンサを使用することで波形の落ち込みを激減することができました。 しかしデューティへの影響は残っています。

圧電スピーカ
TC7S04F
出力接続

カップリング
コンデンサ

セラミック
コンデンサ
10μF

ユニポーラ駆動


【 図25  回路図10 】

 


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

【 図26 観測波形 】

 ユニポーラ駆動では電解コンデンサを使用できますが、バイポーラ駆動を考えると有極性の電解コンデンサを使いたくありません。 そこで、小型が特徴の積層セラミックコンデンサに 交換してみました。 静電容量のDC依存性が気になりましたが波形を見る限り問題はなさそうです。 

圧電スピーカ
発振回路
出力接続

カップリング
コンデンサ

セラミック
コンデンサ
10μF

ユニポーラ駆動

 


【 図27  回路図11 】

 


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

【 図28 観測波形 】

 バイポーラ駆動を確認する前に、発振回路出力への影響を確認してみました。 意外と影響は小さいようです。 

圧電スピーカ
TC7S04F
入出力接続

カップリング
コンデンサ

セラミック
コンデンサ
10μF

バイポーラ駆動


【 図29  回路図12 】

 


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div
演算波形(桃色) MATH CH1-CH2:1.0V/div

【 図30 観測波形 】

 演算波形(桃色)が圧電スピーカの両端電圧波形となります。 圧電スピーカ 回路の影響で圧電スピーカの両端電圧振幅は電源電圧の2倍より約1V低い5Vに低下しています。

 

 今回の回路検討、確認の目的・目標は、圧電スピーカの両端電圧振幅を電源電圧の2倍程度に改善することです。 また、波形異常の発生も抑圧すべきです。 よって上記結果では満足できません。 当初検討していたように、ここは1kΩを並列接続ではなく直列接続にすることが望まれます。 なお、直列接続することにより圧電スピーカとカップリングコンデンサの静電容量比に起因する圧電スピーカにDC成分が印加される可能性があります。 Agマイグレショーン防止のためにDC成分を低減することを目的として圧電スピーカに高抵抗100kΩを並列接続することにしました。

 

表11 Agマイグレーション対応の推奨圧電スピーカ回路(1kΩ直列)
No.

項目

観測結果

圧電スピーカ
発振回路
出力接続

カップリング
コンデンサ

セラミック
10μF

ユニポーラ駆動


【 図31  回路図13 】

 


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

【 図32 観測波形 】
 

圧電スピーカ
TC7S04F
出力接続

カップリング
コンデンサ

セラミック
コンデンサ
10μF

ユニポーラ駆動

 

【 図33  回路図14 】

 


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

【 図34 観測波形 】
 

圧電スピーカ
TC7S04F
入出力接続

カップリング
コンデンサ

セラミック
コンデンサ
10μF

バイポーラ駆動


【 図35  回路図15 】

 


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div
演算波形(桃色) MATH CH1-CH2:1.0V/div

【 図37 観測波形 】

   演算波形(桃色)が圧電スピーカの両端電圧波形となります。  波形異常の発生もなく、圧電スピーカの両端電圧波形の振幅も電源電圧の2倍に近い値ととなります。  Agマイグレーション対応の場合、部品点数が増えますが、この回路構成がよいうです。

 なお、100kΩの効果として、圧電スピーカの両端電圧波形のDC成分は以下のようになりました。(電源電圧3.3V)

 100kΩ有り : 0.02V
 100kΩ無し : 0.85V(5分後。 徐々に増加。)
 

 

6.3 外力の影響

 村田製作所の技術資料「圧電発音部品」 の「使用上の注意(取り扱い上の注意)」には圧電スピーカに外力(衝撃など)を加えると電荷(サージ電圧)が発生するとの記載があります。  また、電荷(サージ電圧)の対策例についての言及もわずかではありますが記載されています。 
 これに関連して、最近耳にする機会の増えたエネルギーハーベスト(環境発電)用途にピエゾ素子を利用することがあります。 ちなみに一般的な圧電スピーカはピエゾ素子の応用製品です 。 つまり圧電スピーカは起電力源ということになります。 このことは知識としては知っていましたが、どの程度のものなのか実測したことはありませんでした。  ということで早速体験と対策の効果について確認することにしました。

 

表11 外力の影響
No.

項目

観測結果

10MΩ負荷  

【 図38 測定回路1 】

 


CH1:50V/div 時間軸500μs/div

【 図39 測定回路1の観測例 】

 

 オシロスコープの入力抵抗10MΩを負荷として圧電スピーカを机に衝突させた場合の起電力を観測しました。 圧電スピーカ両端電圧の最大振幅(Peak to Peak電圧)は180Vでした。 衝突のさせ方によって発生する最大振幅、波形、継続時間などは異なります。 しかし、予想以上に簡単に100Vを超える電圧を発生でき、また、ms近くの結構長時間継続することを体験できました。

 なお、測定条件は以下です。

使用圧電スピーカ 村田製作所 PKM35−4A0
衝突方法 圧電スピーカを机に衝突させる。

圧電スピーカを固定して外力を加える方法は採用しない。

負荷 オシロスコープの入力抵抗10MΩ
     

 本ページをご覧いただいた方も同様に観測してはいかがでしょうか。 

 

1kΩ抵抗負荷  

【 図40 測定回路2 】

 


CH1:10V/div 時間軸500μs/div

【 図41 測定回路2の観測例 】

 

 負荷を1kΩ抵抗負荷にして測定してみました。 この場合でも圧電スピーカ両端電圧の最大振幅(Peak to Peak電圧)は51.2Vと予想を超える電圧が発生していました。 この測定結果から、抵抗に流れる電流の最大振幅は何と51.2mAということになります。 「こんなに多く流れるの!」という結果でした。 短時間ではありますが結構なエネルギー源になるようです。、  

 

バイポーラ駆動

対応の

過電圧保護回路

 

【 図42 測定回路3 】

 


CH1:2V/div 時間軸1ms/div

【 図43 測定回路3の観測例 】

 

 電圧を抑制する過電圧保護回路を設けた場合の両端波形を観測しました。 保護回路方式には様々な方法がありますが、バイポーラ駆動を前提とした逆方向直列接続したツエナダイオードを用いた場合の観測結果を掲載します。で電圧観測をしました。
 測定結果としては圧電スピーカ両端電圧の最大振幅(Peak to Peak電圧)は約8V程度となり、過電圧保護回路の効果が出ています。

 

ユニポーラ駆動

対応の

過電圧保護回路

 


Ra=1Ω

【 図44 測定回路4 】

 


CH1:2V/div  CH1:50mA/div 時間軸1ms/div

 

【 図45 測定回路4の観測例 】

 

 ユニポーラ駆動時はツエナダイオード1本で対応できます。 今回は両端電圧に加えて通過電流を観測しました。
 測定結果としては圧電スピーカ両端電圧の最大振幅(Peak to Peak電圧)は約5V程度でした。 過電圧の最大振幅は約80mAとなりました。 やはり発生する瞬時エネルギーは思った以上に大きいようです。

 

 また、村田製作所の技術資料「圧電発音部品」 の「使用上の注意(取り扱い上の注意)」には「放音孔から(製品内部の)圧電振動板に力を加えないでくだ さい。」との記載もあります。 実際に、圧電スピーカを触ると音色や発振周波数が変化するのがわかります。 これを波形で観測してみました。

 今回の測定に際して再現性を得られない場合がありました。 音がうるさいので圧電スピーカを抑えつけたり、本の間に挟み込んだりして測定していました。 もしかすれば再現性が劣る要因の一つかもしれません。

表13 外力による圧電スピーカ両端電圧波形への影響
No.

項目

観測結果

放音孔

開放状態


CH1:1.5/div 時間軸20μs/div

 圧電スピーカを上に向けて置いた状態。 放音孔前面には障害物がない状態で観測した。

 測定結果としては圧電スピーカ両端電圧の最大振幅(Peak to Peak電圧)は6.36V、周波数は4.94kHzであった。
  

放音孔

を塞いだ状態

 

CH1:1.5/div 時間軸20μs/div

 圧電スピーカの放音孔前面をテープで塞いだ状態で上に向けて置いた状態で観測した。

 測定結果としては圧電スピーカ両端電圧の最大振幅(Peak to Peak電圧)は6.48V、周波数は4.98kHzであった。
  

圧電スピーカ

両面を

指で押さえ

 

CH1:1.5/div 時間軸20μs/div

 圧電スピーカの両面を指で挟んで拘束した。 放音孔は指で塞がれている状態で観測した。

 測定結果としては圧電スピーカ両端電圧の最大振幅(Peak to Peak電圧)は6.66V、周波数は5.01kHzであった。
  

 

7.インバータICの影響

 最後に手持ちインバータICの影響を調査しました。 駆動回路はインバータICを3ゲート利用した図38 回路図17を用いたバイポーラ駆動として、インバータICのみの影響を確認しました。 バイポーラロジックの利用は避けたほうがよさそうです。

 

【 図38  回路図17 】

 

【 図39  回路図18 】

 

表14 インバータIC型式依存性 TC7S04FU (バイポーラ駆動、5kHz)

型式

Rpz=1kΩ

Rpz=0kΩ

インバータ入出力波形

(回路図17)


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(全体)

 

(回路図18)


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立上り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.0V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸2μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立下り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.0V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸2μs/div

 

 

表15 インバータIC型式依存性 74HC14 (バイポーラ駆動、5kHz)

型式

Rpz=1kΩ

Rpz=0kΩ

インバータ入出力波形

 

(回路図17)


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(全体)

 

(回路図18)


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立上り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.0V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸2μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立下り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.0V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸2μs/div

 

 

表16 インバータIC型式依存性 74HC04 (バイポーラ駆動、5kHz)

型式

Rpz=1kΩ

Rpz=0kΩ

インバータ入出力波形

 

(回路図17)


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(全体)

 

(回路図18)


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立上り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.0V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸2μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立下り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.0V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸2μs/div

 

 

表17 インバータIC型式依存性 74AC04 (バイポーラ駆動、5kHz)

型式

Rpz=1kΩ

Rpz=0kΩ

インバータ入出力波形

 

(回路図17)


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div CH2:1.0V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(全体)

 

(回路図18)


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立上り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.0V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸2μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立下り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.0V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.0V/div 時間軸2μs/div

 

 

表18 インバータIC型式依存性 74ALS04 (バイポーラ駆動、5kHz)

型式

Rpz=1kΩ

Rpz=0kΩ

インバータ入出力波形

 

(回路図17)


CH1:1.5V/div CH2:1.5V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.5V/div CH2:1.5V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(全体)

 

(回路図18)


CH1:1.5V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.5V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立上り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.5V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.5V/div 時間軸2μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立下り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.5V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.5V/div 時間軸2μs/div

 

 

表19 インバータIC型式依存性 74LS04 (バイポーラ駆動、5kHz)

型式

Rpz=1kΩ

Rpz=0kΩ

インバータ入出力波形

 

(回路図17)


CH1:1.5V/div CH2:1.5V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.5V/div CH2:1.5V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(全体)

 

(回路図18)


CH1:1.5V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.5V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立上り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.5V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.5V/div 時間軸2μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立下り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.5V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.5V/div 時間軸2μs/div

 

 

表20 インバータIC型式依存性 7404 (バイポーラ駆動、5kHz)

型式

Rpz=1kΩ

Rpz=0kΩ

インバータ入出力波形

 

(回路図17)


CH1:1.5V/div CH2:1.5V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.5V/div CH2:1.5V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(全体)

 

(回路図18)


CH1:1.5V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.5V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立上り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.5V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.5V/div 時間軸2μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立下り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.5V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.5V/div 時間軸2μs/div

 

 

表21 インバータIC型式依存性 74LS14 (バイポーラ駆動、5kHz)

型式

Rpz=1kΩ

Rpz=0kΩ

インバータ入出力波形

 

(回路図17)


CH1:1.5V/div CH2:1.5V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.5V/div CH2:1.5V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(全体)

 

(回路図18)


CH1:1.5V/div 時間軸20μs/div


CH1:1.5V/div 時間軸20μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立上り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.5V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.5V/div 時間軸2μs/div

圧電スピーカ

両端電圧波形

(立下り部拡大)

 

(回路図18)


CH1:1.5V/div 時間軸5μs/div


CH1:1.5V/div 時間軸2μs/div

 

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