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Memorandumの小部屋

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電池ボックス電子工作(その1)

ちょこ置き集音ワイヤレスマイク

 

1.背景

 秋月電子通商より「1.5V電池白色LED投光キット (K-192)」が発売されていますが、このキットは秋月電子通商の「電池ボックス 単3×2本用(フタ付プラスチック・スイッチ付)[SBH-321-AS]」を利用してコンパクトにまとめています。 

【 1.5V電池白色LED投光キット (K-192)製作例 】

  

【 電池ボックス 単3×2本用(フタ付プラスチック・スイッチ付)[SBH-321-AS] 】

 

  また、同様にスイッチ付きの電池ボックスの中に電子回路を組み込むコンセプトの商品が100円ショップのザ・ダイソー発売されています。 この例としてザ・ライトの「デコレーションプチライト」があります。 この商品は 赤色/緑色LED、及び、点滅/常時点灯の組み合わせで計4種類あります。 単純に15個もしくは20個のLEDを点滅/点灯するだけでの商品ですが、部品代を考えると本当に安いですね。

【 デコレーションプチライト(点滅ライト) 】

 最近は、電子部品取りとして100円ショップ商品を購入することがあります。 また、電線やちょっとしたケーブル類もすべて100円ショップ商品、ついでにホームページコンテンツ用の撮影用ボックスも100円ショップ商品を 組み合わせて使っています。 100円ショップ商品については、機会があれば「Memorandumの小部屋」で紹介したいと思います。

 このようにスイッチ付き電池ボックスをケースとしてうまく利用する商品に関心させられました。 そこで終わっては面白くありません。 電気電子工作の部屋でもこのコンセプトで電気電子工作を企画してみました。  やはり一番最初は、この道に踏み込む原点の一つとなったワイヤレスマイクです。 1.5V駆動の製作例も多く、第1回目はワイヤレスマイクとしました。 

 

2.ちょこ置き集音ワイヤレスマイクの仕様

 電池ボックスにワイヤレスマイクを組み込むことで可搬性が向上するという特徴があります。 今回はこの可搬性を活かして、ちょこ置き集音ワイヤレスマイクを製作することにします。 仕様を下記します。

 

表1 ちょこ置き集音ワイヤレスマイクの仕様
項目 内容
電源 単三乾電池1本(1.5V)
飛距離 外付けアンテナ無しで木造家屋内程度
集音 部屋の音の集音を目的とし、口元にマイクを近づける使い方はしない。

コンデンサーマイク トランジスタ2段増幅。

ケース 秋月電子通商の「電池ボックス 単3×2本用(フタ付プラスチック・スイッチ付)[SBH-321-AS]」を使用。

 

 集音部では過去に実績のある回路を参考にトランジスタ2段増幅、発振部は高周波1段としました。

 今回参考にした具体的な回路は、「参考資料の小部屋」掲載の「図解 ワイヤレス・マイク製作集」に掲載されている「超小型工作の例 キャラメルと背比べ! 3石FM超小型ワイヤレス・マイク 」です。 この記事を利用して電池を除いて24mm角程度の寸法で製作実績があります。 これならば、手持ち部品でも単三乾電池サイズに組み込むことができきそうです。

【 記 事 】 【 製作例 】

 

3.ちょこ置き集音ワイヤレスマイクの製作

 前期参考図書を参考にして試作を行いましたが、外付けアンテナ無しでは数m程度の飛距離しかありませんでした。 このため、アンテナ付きで飛距離が出 ていた「FM−ステレオ・トランスミッタ」の高周波回路部分をそのまま流用させて頂いて再試作を行いました。 残念ながらアンテナ無しは飛距離を稼ぐのは難しいようで、思ったほどは飛距離が出ませんでした。 当初の回路よりはましなようなので、今回はこの回路で公開させて頂きます。 残念ながら満足いく仕様ではありませんが、試作ということでご容赦願います。

 

【 試作回路図 】

 

 今回の製作に際し、「電池ボックス 単3×2本用(フタ付プラスチック・スイッチ付)[SBH-321-AS]」を下記のように改造しています。 

【 電池ボックスの改造 】

 

 ちょこ置き集音ワイヤレスマイクの完成例を下記に掲載します。

【 ちょこ置き集音ワイヤレスマイク外観 (カバーを閉じた状態) 】

【 ちょこ置き集音ワイヤレスマイク 内部 (カバーを外した状態) 】

 

リード線用穴をマイク用の穴に利用しています。

【 ちょこ置き集音ワイヤレスマイク外観(マイク側) 】  

 

 基板は秋月電子通商の「片面ユニバーサル基板 Cタイプ」をカットして四辺を削って単三電池サイズに合わしました。

 L1は直径0.65mmのエナメル線を直径6mmのドリル刃に6回密巻きして製作しています。 部品のばらつきはにより調整範囲はかわりますが、今回製作した部品ではコイルを伸縮させることで76〜86MHzの範囲で調整できています。  上記画像の状態では83MHz付近の発振をしていました。

 試作当初はマイク入力段を未調整としていたため過変調となり、まともに受信できないことが多々ありました。 この関係でマイク入力回路に半固定抵抗を追加しました。  入力レベル合わせは必須のようです。


 今回のワイヤレスマイクを含めて、電池ボックスを使った電子工作物を並べてみました。 まだまだ色々な工作ができそうです。 また機会があれば(その2以降で)紹介していきたいと思います。

 

 

【 電池ボックスケースの電子工作機器 】  


 本ページの製作に用いる部品を有償で提供します。 提供内容の詳細はパーツ有償サービスのページを参照願います。 


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