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Memorandumの小部屋

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自作AVユニット Ver.2

 自作AVユニットを製作してAV機器の接続切り替えなどが楽になりましたが、WOWWOWデコーダ・SkyPerfectTV!・VTR3台・TV2台・DVDビデオレコーダとAV機器 の接続がますます複雑になってきました。 このため、前回製作した自作AVユニットでは機能不足になってきており、これをアップグレードしたいと考えていました。 また、これ合わせてUHF帯TVトランスミッタキットを利用したUHF TV TRANSMITTERもステレオ対応にしたいと思っていました。

 このような対応を考えて新規AVユニットを製作するのに何か使えそうなモノがないか探していたところ、カラオケ用のステレオ対応のRFモジュレータユニットを 筐体ごと使用することにました。

 今回使用するのは下記画像のPIONEER製TV MODULATOR MODEL BF-811-**です。(**にはチャンネル番号が入ります。) 外形はJISラックサイズ(W430×H49)で結構大型の筐体ですが、その分、内部に平面的なスペースを広くとることができます。 

 なお、本品は単なるステレオ対応のRFモジュレータとして使用しようとして入手したのですが、実際に使用していると予想以上に発熱することが判明し、常用することを一度はあきらめてお蔵入りさせていました。 その後、自作AVユニットのベースフレームにすることで再び日の目を見ることになりました。
   

      前面パネル レイアウト (左から)
  • 電源スイッチ
  • MOD LEVEL VIDEO調整VR
  • CARR LEVEL OUTPUT調整VR
  • CARR LEVEL(AURAL)

MODEL BF-811 正面パネル外観

  

MODEL BF-811 内部外観

 

      背面パネル レイアウト (左から)
  • RF出力 F型コネクタ
  • CH1 IN (L,R,VIDEO) ピンジャック
  • CH2 IN (L,R,VIDEO) ピンジャック
  • MOD LEVEL(AUDIO)調整VR
  • CONT IN DINジャック(入力切り替え用)
  • FUSE、ACケーブル

MODEL BF-811 背面パネル外観

 

L,R,Video2系統入力切替え回路

音声多重(ステレオ)エンコード回路

MODEL BF-811 入力部基板

 

IF発振回路・変調回路

MODEL BF-811 IF・変調基板

 

MIX回路・局発回路・高周波増幅回路

MODEL BF-811 高周波ユニット

 


【 基本仕様 】

 自作AVユニットVer2の基本的な仕様を下記します。

  分配器は前作のAVユニットと同じ構成とし、これを2組用意することにしました。 映像分配キット自作音声分配器を各2個製作することとしました。

 秋月電子通商のAVセレクターキットは3入力しかありませんのでこれでは役不足です。 このため、LEKIT KPS−3231 5入力AVセレクタを使用して5入力とします。

 なお、このキットではどのチャンネルが選択されているか分からないのでチャンネル表示回路を追加することにします。 この部分の回路図は後述に記載します。

 RFモジュレータは前作のUHF TV TRANSMITTERと同じUHF帯TVトランスミッタキットを利用します。 但し、音声部分はMODEL BF-811の入力部基板をそっくりそのまま使用します。 この基板の音声多重エンコード回路には音声多重エンコーダM51643Lが使用されています。

 このRFモジュレータは前作のUHF TV TRANSMITTERと同じUHF帯TVトランスミッタキットを利用します。 音声部分についても同じ構成とし、ステレオ入力を加算してモノラル信号化するステレオ→モノラル変換回路を設けます。 この部分の回路図は後述に記載します。

 本ユニットのDC電源としては12V、9V、5Vの3通りの電源が必要になります。 今回は秋月電子通商で入手したスイッチング電源VS30-12を使用して、必要に応じて3端子レギュレータで9V、5Vの各電源を得ることにします。

 今回製作するようなAV機器の入出力信号は筐体取り付けられたピンジャックを介して行います。 しかし、今回はL・R・Videoが全部で19系統ありますのでピンジャックだけでも57個も必要となります。 また、背面パネルの穴開け加工や取り付けを考えればとても57個も付ける気はしません。
 この対応として、秋月電子通商の「両端金メッキRCAプラグ付ステレオ/ビデオコード」(200円/本)の一方を切断し、この切断した側を直接各基板に接続することにします。 但し、MODEL BF-811の入力部基板用の2系統だけは、この基板のピンジャックをそのまま利用するようにしてビデオコードの切断は行わないようにします。

 なお、秋月電子通商の「両端金メッキRCAプラグ付ステレオ/ビデオコード」の映像信号のケーブルは75Ω同軸ではないようです。 音声用と同じ構造の電線でした。


【 製作状況 】

 今回製作したAVユニットVer.2の外観を下記画像に示します。

 

正面側外観

  • 背面にはビデオコード19本分が束になっています。

 

正面パネル


   

操作器具は上図左側より下記のようになっています。

  •  電源スイッチ(ON表示付き)

  •  RFモジュレータ1入力切替えスイッチ(下側:VTR4 上側:CSチューナ)

  •  RFモジュレータ1,2用電源スイッチ(RFモジュレータにもオフできるようにします。)

  •  入力切り替えスイッチ(5入力AVセレクタ用)

  •  上段側LED(5個横並び):5入力AVセレクタ選択チャンネル番号表示

    

背面側外観

  •  ビデオコード19本はこのように取り出しています。
  •  ビデオコードの取り出し口はピンジャック用の穴を拡げて使っています。 コード被覆保護のため、自在ブッシュで保護しています。 自在ブッシュは不要品再活用の小部屋で公開している89N3602を利用させて戴きました。

  

内部外観

 

     

入力4出力のビデオ・音声分配器


  

 

5入力1出力のビデオ・音声セレクタ


   

  

RFモジュレータ1・2


    

  •  RFモジュレータ部分にはUHF帯TVトランスミッタキットを 2組み利用しています。
  •  RFモジュレータ1の入力回路は下記のここに記載しています。
  •  RFモジュレータ2の入力回路は下記のここに記載しています。
  •  薄板銅板で簡易的なボックスを製作し、この中にRFモジュレータ部分は実装しています。 ここでは「薄板銅板は大変便利!!」に掲載のように、薄板銅板をカッターとハサミで切断してボックスを製作しました。  薄いので組立中に少し変形してしまいましたが、この程度は目をつぶることにしましょう。
  •  RFモジュレータ1はUHFのチャンネル35(FBS)、RFモジュレータ2はUHFのチャンネル28(YAB)に調整しています。 これらの出力はUU混合器を使って1本の同軸ケーブルに2チャンネル分の信号をのせています。

  

RFモジュレータ1用ビデオ入力部

  •  MODEL BF-811の入力部基板を流用しています。 入力切替えはDINコネクタを介して行いますが、コネクタのスペースがないので小型の2Pコネクタを追設しました。
  •  この切替え信号は12VDCの電圧を引加すればよいようです。 回路としては12VDCの電圧で18kΩの抵抗を介したトランジスタ(2SC945)のベースに電流を流すことで切替えを行っています。

 

変換回路

  •   5入力AVセレクタの選択チャンネル番号表示 回路とRFモジュレータ2のステレオ→モノラル変換回路用の基板です。 全体回路を下図に示します。
  •  選択チャンネル番号表示回路のチャンネル信号は5入力AVセレクタのIC2のハンダ面から取り出します。 チャンネル表示用LEDは前面パネルに接着剤で固定しています。
  •  ステレオ→モノラル変換回路用はUHF TV TRANSMITTERと同じ回路を流用しました。 但し、電源は5Vで使用しています。

(上図をクリックすると拡大図を見ることができます。)

変換回路

 

【 使用状況 】

 自作AVユニットVer.2の使用状況(公開当初'02-02-10)を下図に示します。 AVユニット1が前作の自作AVユニット、AVユニット2が今回の自作AVユニットVer.2です。

 残念ながら自作AVユニットVer.2単独ではまだ不足していますので、初代の自作AVユニットも活躍しています。 それもでまだビデオ・音声分配器が不足しています。 この部分だけでもあと2セットは必要なようです。

 また、RFモジュレータ出力をUU混合器で混合していますが、TV画面に復調したとくに、お互いに影響しあっているようです。 各モジュレータの出力にはBPFを設ける必要があるようです。 その他に、RFモジュレータの音声レベルが低いなどまだ若干の再調整は必要なようですが、とりあえずは実用開始しました。

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