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Memorandumの小部屋

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BS・CSを我が家の全ての受信機で見たい録画したい!!!

(我が家にミニ共同受信システムをつくろう)

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 自宅付近には山陽新幹線の高架橋があります。 このため、昭和40年代に新幹線によるテレビ受信妨害対策事業として共同受信が敷設されて、我が家にも共同受信の同軸ケーブルが1本導入されています。

 せっかくの共同受信ですが、昭和40年台に構築された共同受信システムのためVHFのCH1〜CH12にしか対応できていません。 当時からある、また、その後追加されたUHF局は全てVHFのCH1〜CH12に変換されています。

 我が家のある山口県は福岡県と広島県に挟まれているためTV放送の後進県です。 県内の民間放送局はまだ3局です。 このため、東京のキー局の放送を同時に全て見ることができません。 しかし、り広島県もしくは福岡県の放送を見ることで東京のキー局の放送を見ることができるので、4局もしくは5局目はそれほど必要ではないのかもしれませんが。 ちなみに、県東部は広島県の放送、県西部は福岡県の放送を受信することができます。(県北部はどうなっているのかよく知りません。)

 我が家のある周南地区は県中央部に位置しているため、地区によって広島県もしくは福岡県の放送局を見ています。 共同受信では福岡県の主要なTV放送を受信することができるため共同受信に加入している家庭の場合、TVアンテナを設置する必要はありません。
 しかし、県内の放送局では、一部の番組では通常の放送時間より遅く放映されることがあり、これへの対応として我が家ではUHFアンテナ(MASPRO LS30)をあげています。 (こんな家庭は非常に少ないと思いますが。が。)
 それより最近の主な目的は、90年代前半にあった台風19号の被害で数日間の停電した期間、共同受信ができなかったことがあり、このような共同受信システムダウンに対するバックアップとして設けています。

 その後、BSが増え、CSまで受信できるようになりました。 BSについては多くの受信機でBS受信もできるようになっています。 しかし、コンポジット信号で出力されるBSのWOWOWのデコーダ出力や、CSチューナの出力は限られたTVセットもしくはVTR(VCR)でしか見ることができません。

 しかし、せっかく投資したBSとCSですから、我が家の全てのTVセットでBS(WOWOW)やCSを見ることができるようにしたいと思っておりました。

 そこで、音声多重までは対応できませんが、秋月電子通商の UHF帯TVトランスミッタキット を利用してBS(WOWOW)やCSのコンポジット信号を家庭内にUHF帯で伝送することにしました。

 このような経過を経て、現在の我が家の共同受信システムは、本来のVHF帯用の同軸ケーブル1本から下図のようなミニ共同受信システムにグレードアップしてしまいました。

 

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【 自宅共同受信システム 】

 

 上図のAV SELECTORは映像信号と音声信号(L+R)をロータリイスイッチで機械的に切り替えているだけのシンプルなものです。

 また、UHF MODULATORには秋月電子通商の UHF帯TVトランスミッタキット を利用しています。 しかしこのキットは音声がモノラルのため、通常のステレオ音声をモノラルに変換する回路が必要となります。 このため、OPアンプを使用してステレオ→モノラル変換を行いました。

 また、OPアンプが1回路余りますので、モノラル出力信号を外部に取り出せるようにしました。 これで、単なるステレオ→モノラル変換器としても使用できるようにしました。

 電源はACアダプタを使用するために9V用の安定化電源回路を設けています。 これらに対応した回路を下図に掲載します。 

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 UHF帯TVトランスミッタキットコメント欄の【キット内容の変更】に注意して下さい。

【 UHF TV TRANSMITTER 回路図 】

 上記回路の電源入力部のダイオードD1〜D4はショットキーダイオードをご使用することをお勧めします。 3端子レギュレータ7809の代わりにLM317等を使用する場合、入出力電位差が3V必要となりますのでACアダプタの電圧に注意する必要があります。

 この回路に入力される音声レベルが機器によって意外と異なっているため、音声レベルを調整できるようにフロントパネルにVRを設けてました。 前面外観を下図に示します。

 

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【 UHF TV TRANSMITTER 前面外観 】

 

 背面パネルには電源用・信号用・UHF出力用のコネクタを設けています。 MONO−OUTがモノラル音声信号出力です。 背面外観を下図に示します。

 

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【 UHF TV TRANSMITTER 背面外観 】

 

 内部外観を下図に示します。 下図の左側が UHF帯TVトランスミッタキット 、右側が前記の回路図に相当する基板です。

 

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【 UHF TV TRANSMITTER 内部外観 】

 

 なお、 UHF帯TVトランスミッタキット を使用する際に、ACアダプタの電圧を電流容量に気を配る必要があります。 電圧不足や電流容量不足の場合、TVセットで受信した画面上にビートが出たり映像が乱れたりしています。
  UHF帯TVトランスミッタキット の周波数調整を行ってもきれいに映らない場合は電源を疑って下さい。 例えACアダプタに12V300mAと記載されていてもリップルが大きい場合があります。
 もしオシロスコープをお持ちの場合は9Vラインの電源電圧波形を観測してリップルのないことを確認して下さい。 ご参考までですが、手持ちの数種類の公称値12VのACアダプタは全て不適合でした。
 ちなみに、上記回路の消費電流は12V時136mAでした。

 また、UHF TV TRANSMITTERの送信周波数をUHF35chに設定したときにTV受信器のアンテナ入力部で測定したスペクトル波形を下図に示します。

 

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【 スペクトル観測例 】

 

 上記スペクトル観測結果より、 UHF帯TVトランスミッタキット では音声信号に余分なスペクトルが発生しております。 また、この観測には出てきておりませんが、 UHF帯TVトランスミッタキット を使用するとUHFの28ch及び35chの映像にビートが発生しています。 とりあえずは同時に見ることはないので、このまま使用しています。

 

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