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電気街探訪の小部屋

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大阪 恵美須町探訪 その1('05年2月11日)

さすが、恵美須町。 やっぱり恵美須町の巻

 

 まず初めに。 これは間違いなく空き時間の出来事です。 やることはやった上でのお話です。。。。。


 学生時代に初めて大都会などという所に何年間か住んでいました。 そのとき、堺筋線恵美須町駅にはとてもお世話になったものです。 2週間分の食事代のお金を出してまで、壊したと思った2102を何個か泣く泣く買いに行った事を今でも鮮明に思い出します。 その時、いつもは強い風を感じながら地上に上がる階段を、その時は全く風を感じることもなく悲壮な顔でとぼとぼと上がって。。。 でも、後で判ったのですが2102は壊れていなかった。。。 でも、でも、余った2102を食べることができませんでした。 2114はもっと高かった。 2114を使わなくてよかった。。。

 電気街と言えば、当方にとっては恵美須町です。 大阪日本橋でもなく、秋葉原でもなく、やっぱり恵美須町です。 なお、大阪日本橋は当方にとってはBitINNの記憶があるくらいです。


 昔話は置きまして、先日わずか1時間ではありますが恵美須町へ行ってきました。 時間の制約があったので(学生時代にはなかった)デジットで本とジャンク品を物色し、その後に共立電子をちょこっと回って直ぐに戻る時間しかありません。

 デジットに向かっている途中の角にパーツ屋さんがあるのに気づきました。 今まで気づかなかったのですが「昔からあったのかな? 時間があれば覗いてみよう。」と思いつつ、久々にデジットに入っていきました。 ジャンクの空気を満喫しながら書籍コーナに向かいます。 すると、Maxitronics ELECTRONIC LAB が目に付きました。 あれ? 「60  IN ONE」と「200 in 1」がある。。。(直ぐに財布の中身を思い出します。) 

 また、カウンタにはUSB Experiment Interface Kit / K8055がデモっています。 さらに、奥のキットコーナのところで見慣れた赤いプラスチックケースのキットが並んでいるではありませんか。 vellemanのキットが沢山並んでいます。 こんなに簡単にvellemanのキットが購入できるなんて、やっぱり恵美須町はいいところです。

 その後、本のコーナに行くと、何冊か購入したくなる本がありました。 残念ながら、今回は恵美須町に行く時間があるとは思っていませんでしたので所蔵リストを持参しておらず、所有有無確認ができない本がありました。 でも、Maxitronics ELECTRONIC LAB と本の所有確認をどうしてもしたくなり、インターネットが使えるお店を探しに一旦デジットを出ました。 結局ソフマップの店内でパソコンを使って電気電子工作の部屋をチェックさせて頂きました。 (ソフマップさん、ごめんなさい。)


マルツパーツ館大阪日本橋店

 ソフマップからデジットに戻る際に、先程気づいたパーツ屋さんにちょっと寄り道です。 入店するとどこかで見たキットに間違いないのですが、パッケージが入れ替えて販売されているキットが目につきました。 お店の奥の方にいくと、今度は秋月電子通商のキットの梱包を入れ替えて陳列して販売されていました。 「こんなことしていいのかな〜 まだパッケージを入れ替えてるだけでもましかな〜 広島ではそのまま販売していたな〜」と思いつつお店を出ようとすると、店頭横にケバケバしい(ごめんさない)POPのはってある袋入りキットが目につきました。 睿意科技股份有限公司AVOSYSという会社のMade In Taiwanのキットです。

 電気電子工作キットの原点として「安い」「作って楽しい(生みの苦しみもまた楽し)」という事が必要と思っています。 昔の秋月電子通商のキットは、まさにこれにぴったりでした。 まともに動かすための努力がとても楽しみでもありました。

 しかし、最近は「実用になる」が十分条件から必要条件になりつつあるように思います。 これは電子機器が進歩し、安価で高機能な製品が沢山販売されてている状況を考えれば仕方のないことだと思っています。 誰が、役にも立たない低機能のものを時間とお金をかけて製作するでしょうか。 また、いくら頑張っても電子部品を組み合わせて自作しても、市販されている携帯電話やパソコンと同等機能を自作できる時代ではなくなりました。 電気電子工作を楽しむという人が減っていくのも時代の流れなのでしょうか。

 このような背景かどうか知りませんが、国内製の最近キットは完成度(再現性)を求めるためか「安い」「作って楽しい」がなくなりつつあります。 「値段が高く」「誰が製作しても同じような完成度」のキットが多くなってきているようです。 国内の秋月電子通商、エレキット、海外のvellemanも同じような傾向にあるように思っています。

 睿意科技股份有限公司AVIOSYS製のキットも同じと思って眺めていると、ちょっと違いました。 値段が思っていたより相当安いのです。 また、キットの機能についても、あまり見かけないような機能が記載されていました。 その一部を下記に示します。


 

No. キット名 POP キット名 POP 説明書き 価格(税別)
K26 Heartbeat Flasher ハートビートフラッシャ 指をセンサーに置くと脈を検知して光りと音で心臓の鼓動を表します。 ¥1,180
K10 Detectaphone FMワイヤレスマイク あなたの声をFM電波に乗せて飛ばします。 FM周波数を100MHzにあわせるとあなたの声が聞こえてきます。 ¥480
K16 Vocal Converter ボイスコンバータ マイクを通った声にエコーをかけたり、サラウンド高価を与えて歌唱力がUPします。 ¥880

 このように、とても浮き浮きとさせてくれるキットが沢山並んでいましたが、じっくり見るにしても時間がありません。 早くデジットで本を買って恵美須町から戻らなければいけません。

 おもむろにス−パーにおいてあるような買い物かごを手にとり、壁に掛けてある睿意科技股份有限公司AVOSYS製のキットを1種類につき1個ずつ手に取りどんどん放り込みます。 全部で何種類になるか数える余裕もなく大人買いです。

 かご一杯になったキットをレジに持ち込んで精算です。 5%税込みで最高で2,394円、最低で399円、平均1,000円以下でした。 キットは、こうでなくてはいけません。  さすがに、これだけのキットを白昼に晒すのは恥ずかしくなり紙袋に入れて頂けるようにお願いしました。 最後に、おまけにタオルを頂きました。

 

 後日、インターネットでマルツパーツ館を探すと、秋葉原店もあるようです。 地図を見ると、何度も店の前を歩いていたことのある店と初めて知りました。 秋葉原店は(も)入り口から中が見づらく、何となく入り辛いので今まで入ったことがありませんでした。 次に機会があればお店の様子を見てみたいものです。


デジット

 途中の寄り道もありましたが、再度の入店です。 早速、書籍を選択します。 デジットでは販売用の本はビニル袋でカバーされています。 しかし、店頭用として別に1冊準備されており、この本だけは、本の内容を確認できるように袋が被せてありません。 せっかくお金を出すのですから、折れや汚れのある本は買いたくありませんが、このような心使いはとてもいいですね。 

 また、トランジスタ技術3月号も購入しました。 田舎では通常は11日以降の発売ですが、11日〜13日は休日となりますので、3月号がこの期間に店頭に並べられることはありません。(本屋、取り次ぎ店の談合?) 多分、14日でなければ店頭に並ばないでしょう。 よって、11日に購入できるのはとても嬉しいものなのです。 この気持ちは都会に住んでいる人には分からないでしょう。

 もう時間がありません。 もっとジャンクや部品を見ておきたかったのですが、先程目星をつけていたものだけを手にとってレジに行きます。 結局ジャンクとしては、300円の部品取り用キットジャンク品だけです。

 

 この部品取り用キットジャンク品には下記の部品が入っていました。 ただし、取扱説明書などはなく、何の用途か不明でした。

構成部品 : MC14514、MC14161B、MC14548、M50126、ICソケット、C、R、プリント基板

 ICは「4 to 16Line Decoder」、「Multivibrator」、「Counter」と機能不明のM50126です。 分かっている範囲内での機能で推測すると、どうもリモコン受信基板のように思い、試しに1個購入したものです。 帰宅後、M50126を調べるとTV REMOTE-CONTROL RECEIVERで、推測はビンゴでした。 こんな事でも感が当たれば嬉しいものです。

 M50126P 電源電圧 8〜14V
 主要機能 リモートコントロール 26種類命令制御
  直接キー入力 6種類命令制御
  D/A 1ch 64段階

 ここで一旦精算してもらうと、まだお札が残っておりました。 しかし、完璧に時間オーバーです。 迷う時間はありません。 また、共立電子に全く立ち寄れなかったことを悔やみながら帰路につきました。

 後日、デジットに置いてあったMaxitronics ELECTRONIC LAB の「60 IN ONE」と「200 in 1」が何故か両方とも我が家に届いておりました。 今回の品々はさすがに家で隠すことはできません。 言い訳はせず、淡々と日々を過ごしております。 でも、幸いにも相手も特にしつこく聞いてきません。 家族の大好きなおみやげも買って帰ったからね。


 若かかりし日々を過ごした大阪恵美須町はやっぱり良いですね。 今回は1時間という短い時間でしたが、思ってもいなかったか品々を入手することができました。 さすが、大阪、さすが、恵美須町。 秋葉原でも今回の品は探せばあるのかもしれませんが、しつこく、やっぱり恵美須町はいいですね。 特にデジットのジャンクの質の良さや価格設定は大好きです。 また、新品部品の品揃えも申し分ありません。 機構部品も有り、言うことないですね。 京阪神の方々が羨ましいです。

 残念ながら、秋葉原では、もうこのようなお店を知りません。 ジャンクがあっても汚れている、埃だらけ、価格が安ければまだしも、どうしてこんな値段なのと言いたくなります。 また、それなり の品揃えがあっても、あまりにもお店の活気がなく、お店に入ることを躊躇してしまいます。 とは言うものの、昨年購入したF型コネタイプのアッテネータ150円(TV用ブースタのアッテネータとして利用しています。)のように探せばまだまだ美味しいものが有るのでしょうね。 
 

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