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スライド型マルチバッテリーチャージャー充電器 SC668−RW

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データ番号

1801

区 分

部品

分 類

電源

品 名

スライド型マルチバッテリーチャージャー充電器 SC668−RW

発売元

 

入手先

 

Yahoo!ショッピング

販 売

 

ROWA JAPAN

製 造

 

Made in China

 

価 格

本充電器(SC668−RW)とリチウム電池2個で1,620円(10%税込)。
(本Web公開時点で本充電器単品での販売は未確認です。)

主要部品

不明

電 源

USB経由供給(5Vdc)

概略仕様

 

概要

1セルからなるリチウム電池専用のUSB充電器です。

電源電圧

USB経由 : 5Vdc

電源コネクタ

USBマイクロBレセプタクル(メス)

出力

5Vdc 500mA (裏面ラベル記載数値)

出力極性

+−極性自動判別

対応寸法

実測した寸法です。

電池幅

約33〜71mm

端子間隔

約4〜50mm

端子高さ

底面から約2.2mm (寸法固定)

付属ケーブル

USB Aプラグ(オス) 〜 USB マイクロBプラグ(オス)

充電電流

仕様不明です。

     

付属基板

付属ケース

外形寸法

本体 W 62.8mm D 105.6mm H 18.6mm (電池未装着時)

追加購入

部品

コメント

  •  本充電器(SC668−RW)裏面のラベルに「入力 AC100−200V 〜 50/60Hz 0.45A」と記載されています。 単品販売されていない点もあり、本充電器(SC668−RW)は他製品からの流用品かもしれません。
     

  •  ROWA JAPANのホームページの製品情報において類似品としてSC668−UAC2が掲載されています。

改 造

その他

(製作例)

 

【 送付封筒外観 】

 

【 パッケージ外観 】

 

取扱説明書などは付属していません。

【 構成品 】

 

【 充電器外観1 】

 

【 充電器外観2 】

 

【 充電器外観3 】

 

【 充電器外観4 】

 

【 充電器外観5 】

 

【 充電器外観6(電極接触端子部拡大) 】

 

【 充電器外観7(USBコネクタ部) 】

 

電池挟み部、電極接触端子をもっとも広げたときの状態です。

【 充電器外観8 】

 

「入力 AC100−200V 〜 50/60Hz 0.45A」はさすがにないでしょう!

【 充電器外観9(裏面) 】

 

【 付属USBケーブル 】

 

【 付属USBケーブル(コネクタ部) 】

  


内 部 確 認

 内部確認をした様子を以下に掲載します。

 

裏面のゴム足パッド4ヶ所を外すとネジの頭が見えます。 このネジを外すと裏ブタを取り外すことができます。

【 ゴム足取り外し時外観 】

 

【 裏ブタ開放時外観 】

 

【 上ブタ内部外観 】

 

【 電極接触端子スライドカバー取り外し時 】

 

【 電極接触端子スライド部外観 】

 

電極接触端子スライドカバーをネジ止めする部分は、両端とも割れていました。 電極接触端子スライドカバー用タッピンネジのサイズに対して穴径が不適切のようです。

【 電極接触端子スライドカバー端部外観 】

 

【 裏ブタ外観 】

 

 充電制御用ICは本来のマークを削って再マーキングしたように見えました。 TP4056にとても似た回路構成となっていますがピン配列が異なります。 また、自動極性判別部分はFETブリッジ回路となっていました。

【 プリント基板(部品取り付け面) 】

 

【 プリント基板(裏面) 】

 

【 電極接触端子部拡大 】

  


動 作 確 認 

 いくつかのリチウム電池を装着してみました。 装着自体はとても簡単にできましたが、 電極接触端子の電気的接触を確実になるように工夫が必要なようです。

 

充電表示LEDは点灯していますが充電不十分な状態で充電完了しました。

【 リチウム電池NB−4L装着時 】

 

HDMI用キャップを介してゴムバンドでリチウム電池を押さえ付けました。

【 リチウム電池NB−4L装着時 】

 

 

【 リチウム電池DMW−BCM13装着時 】

 

リチウム電池端子が端面にない場合は、このままでは装着できません。

【 携帯電話用リチウム電池 】

 

電極接触端子をリチウム電池端子の接触可能であれば、工夫次第では装着できます。

【 携帯電話用リチウム電池 無理やり充電状態 】

 

 この充電器の大きな特徴は電極接触端子の極性+−を自動判別 する点です。 この充電器の基板を観察するとFETブリッジ回路をうまく利用して自動判別しているようです。 回路的に正しく理解できていませんが、うまく設計しているようです。 しかし、充電制御IC(型式不明)の充電完了電圧とFETブリッジ回路の電圧降下を鑑みると、確実に充電(ほぼ満充電)できるのか気になりましたので「電池容量試験機 (ZB2L3)」でバッテリ容量を測定/比較することにしました。

 測定するリチウム電池は、利用機器が破損して使い道のなくなったCanon NB−4Lを用いました。 測定に際してNB−4Lのリチウム電池端子を確実に取り出すために、NB−4L専用の充電器CB−2LVを改造して電池ボックス化しました。

 

 充電器を改造(パターンカット・電線引出し)して外部にNB−4Lの端子を取り出しました。

【 測定準備:充電器CB−2LV改造(内部の様子) 】

 

 スライドスイッチでNB−4Lの端子取出し/従来の充電機能有効を切り替えることができるようにしました。

【 測定準備:充電器CB−2LV改造(外観) 】

 

 上記のように改造した充電器CB−2LV改造品を「電池容量試験機 (ZB2L3)」に接続してバッテリ容量を 繰返し測定・比較しました。

 

【 バッテリ容量測定時外観 】

 

 以下、未改造の充電器CB−2LV(純正品)で充電→上記バッテリ容量測定、もしくは、充電器SC668−RWで充電→上記バッテリ容量測定を繰返してみました。 その結果を下記に記載します。

 

No.

充電器

容量
[mAh]

備考(充電器装着時の状態)

CB−2LV(純正品)

516

 

CB−2LV(純正品)

521

再現確認。

SC668−RW

277

電極接触端子は外観上接触しているように見えた。

SC668−RW

126

再現確認。 電極接触端子は外観上接触しているように見えた。

CB−2LV(純正品)

395

電池容量再確認。

SC668−RW

496

電池装着時に電池を電極接触端子に押さえつけた。

SC668−RW

501

電池装着時にゴムを巻き付けて電池を電極接触端子に押さえつけた。

SC668−RW

467

電池装着時にゴムを巻き付けて電池を電極接触端子に押さえつけた。

SC668−RW

488

充電特性測定時。(シャント抵抗0.1Ω有り)

10

CB−2LV(純正品)

456

充電特性測定時。(シャント抵抗0.1Ω有り)

11

SC669−RW

463

電池装着時にゴムを巻き付けて電池を電極接触端子に押さえつけた。

12

CB−2LV(純正品)

479

 

13

SC669−RW

431

電池装着時にゴムを巻き付けて電池を電極接触端子に押さえつけた。

14

CB−2LV(純正品)

428

 

15

SC669−RW

427

電池装着時にゴムを巻き付けて電池を電極接触端子に押さえつけた。

16

CB−2LV(純正品)

440

電池劣化状態確認。

17

CB−2LV(純正品)

409

電池劣化状態確認。

18

CB−2LV(純正品)

403

電池劣化状態確認。

 

 上記結果より、一時は「SC669−RW では充電容量が低下するのでは?」と思われましたが、全体を眺めると充電器による有意差はほぼ無いと判断しました。 今回の測定で、連続的に充放電を繰り返すことでバッテリ容量が急激に低下しているようです。 この原因は本当に電池の劣化なのか、電池内部の発熱などの別の要因なのかは不明です。

 最後に充電器CB−2LVと充電器SC668−RWの充電特性を測定・比較しました。 結果を下記に掲載します。

 

【 充電電圧特性 】

 

【 充電電流特性 】

 

 充電器による最も大きな相違点は充電完了後の端子電圧です。 CB−2LVは電圧低下していますが、SC668−RWでは上昇しています。 この相違点 の理解はできていません。 SC668−RWでは充電完了後に約4.35Vの電圧がリチウム電池端子で測定されるているのが気になりました。 また、CB−2LVでは充電完了後に徐々に電圧低下しています。 これも気になります。

  

データ作成者 CBA

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