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1W級絶縁型DC−DCコンバーター(12V84mA)MAU104 (M-04132)

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データ番号

1787

区 分

部品

分 類

電源

品 名

1W級絶縁型DC−DCコンバーター(12V84mA)MAU104 (M-04132)

発売元

秋月電子通商

価 格

400円(税込)

主要部品

MAU104

電 源

4.5〜5.5Vdc

概略仕様

   

概要

入出力が絶縁された±両極性出力のDCDCコンバータです。

入力電圧

5Vdc定格 (入力電圧範囲 4.5〜5.5Vdc)

出力電圧

両極性出力 12Vdc

出力電圧精度

typ.±1%(±0.12V) max.±3%(±0.36V)

負荷変動時出力電圧

max.7%(±1.05V)

出力電力

1W

出力電流範囲

最小±1.5mA〜最大84mA 

最大容量性負荷

220μF

絶縁

1000Vdc

保護回路

無し

     

付属基板

付属ケース

無し

外形寸法

単体 W 19.5mm D 6.3mm H 10.0mm (リード線含まず)

追加購入
部品

コメント

  •  出力電圧の精度、安定性を期待する用途には不向きです。

  •  負荷の最大静電容量が220μF、出力電流範囲が±1.5〜±84mAと上下限範囲が定められており、更に出力電圧の精度もよくありません。 負荷回路はこれらの仕様に合わせて設計する必要があります。

  •  負荷が軽い場合、定格を超える出力電圧となります。 過電圧印加を防止するために定格最小電流1.5mAが必ず流れる負荷回路とする必要があります。

  •  動作確認時、出力電圧精度の仕様を満足することを確認できませんでした。 また、負荷変動時の電圧変動も定格7%(Io=20%〜100%)と大きい仕様となっています。

  上記の事象より、安定化電源としての用途には不向きと判断しました。
 

改 造

その他

(製作例)

 

 

【 パッケージ外観 】

 

【 構成品 】

 

【 取扱説明書 】

 

【 部品パッケージ外観 】

 

【 部品外観1 】

 

【 部品外観2 】

 

【 部品外観3 】

 

【 部品外観4 】

 

【 部品外観5 】

 

【 部品外観6 】

 


動作確認

1.測定時の様子

 下記掲載画像は入出力のノイズ波形測定(スイッチングノイズ、リップル)と3通りの負荷時(142Ω・8kΩ・無負荷)の入出電圧特性を測定し た際の様子です。 画像はフィルター有り・負荷抵抗142Ω時におけるノイズ波形測定時の状態です。

 

【 測定状態外観(全体外観) 】

 

  • プローブクリップ接続部位がリップル波形の測定位置です。
      

  • 入出力部にフィルターを接続した状態です。
      

  • 入力側フィルタは電解キャパシタ470μF、積層セラミックキャパシタ0.1μFと電源用インダクタ2.2μHです。
      

  • 出力側フィルタは電解キャパシタ220μF、積層セラミックキャパシタ0.1μFです。

 

2.ノイズ測定・入力電圧特性

 本品の定格出力電流は1.5mA〜84mAです。 これより、負荷抵抗142Ω、負荷抵抗8kΩ及び無負荷時の出力に含まれるノイズ波形を観測しました。 これらの測定結果を下記に掲載します。

 

負荷 (両出力同一負荷)

測定結果

 

142Ω抵抗

(定格最大電流相当)

 

黄色

Vout出力電圧 AC結合 200mV/div
(DC成分 +12.09Vdc)

時間軸

2μs/div

【 リップル波形 (入出力フィルター無し・入力電圧=5Vdc) 】

 

黄色

Vout出力電圧 AC結合 200mV/div
(DC成分 +12.08Vdc)

時間軸

2μs/div

【 リップル波形 (入出力フィルター有り・入力電圧=5Vdc) 】

 

【 入出力電圧特性 (入力電圧上昇時低電圧側領域含む) 】

 

【 入出力電圧特性 (定格領域前後) 】

 

 

8kΩ抵抗

(定格最小電流相当)

 

黄色

Vout出力電圧 AC結合 200mV/div
(DC成分 +12.99Vdc)

時間軸

2μs/div

【 リップル波形 (入出力フィルター無し・入力電圧=5Vdc) 】

 

黄色

Vout出力電圧 AC結合 200mV/div
(DC成分 +12.93Vdc)

時間軸

2μs/div

【 リップル波形 (入出力フィルター有り・入力電圧=5Vdc) 】

 

【 入出力電圧特性 (入力電圧上昇時低電圧側領域含む) 】

 

【 入出力電圧特性 (定格領域前後) 】

 

 

無負荷

注意:定格範囲外

 

黄色

Vout出力電圧 AC結合 200mV/div
(DC成分 +23.67Vdc)

時間軸

2μs/div

【 リップル波形 (入出力フィルター無し・入力電圧=5Vdc) 】

 

黄色

Vout出力電圧 AC結合 200mV/div
(DC成分 +23.08Vdc)

時間軸

2μs/div

【 リップル波形(全体) (入出力フィルター有り・入力電圧=5Vdc) 】

 

【 入出力電圧特性 (入力電圧上昇時低電圧側領域含む) 】

 

【 入出力電圧特性 (定格領域前後) 】

 

参考

 無負荷時の測定時でも計測器の入力インピーダンスが負荷として存在します。 具体的には、入出力電圧特性時の負荷は測定器(高電圧絶縁ユニット NR−2010)の入力インピーダンスは約1MΩです。 リップル波形測定時DC成分測定時の負荷はデジタルオシロスコープ DS1054Z(入力インピーダンス約10MΩ:プローブ×10倍設定)とディジタル式テスタ(M−3870D入力インピーダンス約10MΩ)の並列列続で約5MΩ相当です。

 このインピーダンスの違いにより、入力電圧5Vdc時のVout電圧が約23Vdc(リップル波形)と約12.9Vdc(入出力電圧特性)の差となっています。

 

 

3.出力電流特性

 入力電圧が5Vdc時において、出力電流が変化した際の出力電圧を測定しました。 可変負荷として自作電子負荷を接続して 出力電流を変化させました。

 

注意 : 横軸は対数軸です。

【 出力電流特性(定格領域前後)  】

 

【 出力電流特性(過負荷状態含む) 】

 

4.記録用メモ書き

 過負荷状態での出力電流特性を測定している際に、出力電流を流しすぎて本品が永久破壊しました。 その際の出力電流特性結果を下記に掲載します。

【 出力電流特性(過負荷状態・永久破壊時) 】

 

 そのため、リップル波形測定時と入出力電圧特性・出力電流特性測定時では異なる個体のMAU104を用いました。

  

データ作成者 CBA

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