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Kuman Updated XR2206 Signal Generator Kit (K76)

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データ番号

1450

区 分

キット

分 類

計測器

品 名

Kuman Updated XR2206 Signal Generator Kit (K76)

発売元

販売元 kuman

購入先 Amazon

価 格

1,699円(8%税込)

主要部品

XR-2206

電 源

9〜12Vdc

参考

  • 本キットのmanualには「For 9−12v power supply voltage. The waveform may not be stable for more than 12v.」との記載があります。 製作経験からの記載ではないかと推測していますが、この注記には賛同しています。
     

  • XR2206のデーターシートによれば、「Wide Supply Range、10V to 26V」との記載があります。

概略仕様

   

概要

XR2206を用いた波形発生基板です。

出力波形

出力1 : 方形波(SQU)

出力2 : 三角波(Tri)/正弦波(Sin) (いずれか一方をジャンパーピンで選択します。) 

いずれの出力にもDCオフセットを含んでいますので要注意です。

周波数範囲

ジャンパーピンで周波数調整範囲を切替えます。

No.

周波数範囲

65kHz〜1MHz

3kHz〜65kHz

100Hz〜3kHz

10Hz〜100Hz

1Hz〜100Hz

  

調整部位

  

記号

調整対象

Amp

出力波形振幅調整可変抵抗

Coarse

発振周波数 粗調整

Fine

発振周波数 微調整

 

出力信号

  

出力端子

3極スクリュー端子台

GND

コモン端子

SQU

方形波出力端子

SIN/Tri

正弦波/三角波出力端子

 

出力波形

方形波

オープンコレクタ出力(1kΩでプルアップ)です。

振幅調整はできません。

DCオフセット成分が有ります。

 

三角波

三角波選択はジャンパーピンTriを短絡します。

可変抵抗(Amp)で振幅調整をします。 

振幅を大きくすると波形は歪みます。

振幅0にはできません。

DCオフセット成分が有ります。

 

正弦波

正弦波選択はジャンパーピンTriを短絡します。

可変抵抗(Amp)で振幅調整をします。 

振幅を大きくすると波形は歪みます。

振幅0にはできません。

正弦波振幅<三角波振幅となります。

DCオフセット成分が有ります。

 

付属品

3極スクリュー端子台用のプラスドライバー 1本

10極オスーオスジャンパー線 1本

     

付属基板

専用基板 QS−907

付属ケース

無し

外形寸法

完成時 W 71.0mm D 55.7mm H 34.0mm (ケース・つまみ含む)

追加購入
部品

コメント

  • 三角波/正弦波は可変抵抗(Amp)の振幅調整 によっては波形歪が生じます。(波形の上下がカットされた波形となります。) 期待する波形を得るためにはオシロスコープなどでの波形確認が必要となります。 
     

  • 付属品のプラスドライバーやジャンパー線の必要性は低いと感じました。 付属品をやめて販売価格を低減して欲しいです。
     

  • 海外製にしてはコストパフォーマンスが良くないと感じました。

改 造

その他

(製作例)

   

【 梱包パッケージ外観 】

 

【 パッケージ外観 】

 

【 パッケージフタ開時外観 】

 

【 構成部品(全体) 】

 

【 キット取扱説明書1 】

 

【 キット取扱説明書2 】

 

【 抵抗カラーコード説明書 】

 

【 部品パッケージ1 外観 】

 

【 部品パッケージ1 構成部品 】

 

【 部品パッケージ1 基板部品面 】

 

【 部品パッケージ1 基板ハンダ面 】

 

【 IC・ネジパッケージ 外観 】

 

【 IC・ネジパッケージ IC/ICソケット 】

 

ネジは長短ぞれぞれ4本を利用します。 各1本は予備のようです。

【 IC・ネジパッケージ ネジ・ナット 】

 

【 機構部品パッケージ 外観 】

 

可変抵抗・つまみは向きを変えて撮影しています。

【 機構部品パッケージ 構成品 】

 

【 ディスクリート部品 パッケージ 】

 

【 抵抗・キャパシタ― 部品外観 】

 

【 ジャンパーピン・ショートピン 外観 】

 

【 部品パッケージ2 外観 】

 

ケーズ部材です。 保護紙を外すのに手間がかかりました。

【 部品パッケージ2 構成部品 】

 

出力端子台用だと推測しますが、特に必要とは思えません。 なお、黄色電線(画像上側)のピンからシェルが脱落していました。

【 付属品 ジャンパー線外観 】

 

【 付属品 ジャンパー線外観(ピン部拡大) 】

 

【 付属品 プラスドライバー 】

 


製 作 例

 取扱説明書には製作手順の記載はありません。 取扱説明書の部品表の部品番号(Note列)と部品定格値(type列)を参考にして製作しました。

 

【 Step1 抵抗取付け 】

 

【 Step2 セラミックキャパシタ取付け 】

 

【 Step3 ICソケット取付け 】

 

【 Step4 ジャンパーピン取付け 】

 

【 Step5 電解キャパシタ取付け 】

 

【 Step6 機構部品取り付け 】

 

【 Step7 XR2206取付け(基板製作完了) 】

 

【 完成基板外観1 】

 

【 完成基板外観2 】

 

【 完成基板外観3 】

 

【 完成基板外観4 】】

 

【 完成基板外観5 】

 

つまみ無しでは可変抵抗器用文字(Amp/Fine/Coarse)を読み取れます。

【 ケース取付け完成外観1 】

 

つまみを取付けると可変抵抗器用文字を読み取れなくなります。

【 ケース取付け完成外観2 】

 

【 ケース取付け完成外観3 】

 

【 ケース取付け完成外観4 】

 

【 ケース取付け完成外観5 】

 

【 ケース取付け完成外観6 】

 

【 ケース取付け完成外観7 】

 


動 作 確 認 

 電源電圧9Vdcで動作確認を実施した結果を以下に掲載します。 なお、測定再現性はよくありませんので、以下の結果はあくまでも参考値です。、

1. 周波数範囲

 波形を気にせず、周波数調整範囲のみを観測しています。

No.

ジャンパー選択

実測

65kHz−1MHz

56.5kHz〜1.30MHz

3kHz−65kHz

3.2kHz〜93.3kHz

100Hz−3kHz

127Hz〜3.83kHz

10Hz−100Hz

7.09〜217Hz

1Hz−100Hz

0.602Hz〜18.5Hz

 

2. 出力波形

 電源電圧9Vdc時の出力波形です。 オシロのCH1(黄色)、CH2(水色)ともにDC結合して観測しています。 垂直軸下から1divが0Vdcレベルです。 出力波形にDC成分を含んていることが確認できます。

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

三角波を得ることはできませんでした。

【 三角波 最高周波数 1.3MHz 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 三角波 1kHz 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 三角波 最低周波数 0.6Hz 】

 

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 正弦波 最高周波数 1.3MHz 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 正弦波 1kHz 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 正弦波 最低周波数 0.6Hz 】

 

 振幅を小さくして波形観測をしている際に、方形波の立上り、立下りのタイミングで三角波/方形波にスイッチングノイズ状のノイズが重畳していました。

 

黄色:三角波出力(200mV/div) 水色:方形波出力(5V/div)

【 三角波 1kHz時 重畳ノイズ 】

 

黄色:三角波出力(200mV/div) 水色:方形波出力(5V/div)

【 正弦波 1kHz時 重畳ノイズ 】

 

3 時間軸波形変動

 最高周波数(約1.3MHz)において、トリガポイントから遅延時間100μs後の波形変動を観測しています。 波形が時間軸方向に変動しているのを観測しました。 発振周波数が変動している と推測しています。  あまりうれしくない測定結果でした。

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 正弦波 最高周波数 1.3MHz 】

 

4.振幅調整範囲

 三角波/正弦波は可変抵抗(Amp)の振幅調整 によっては波形歪が生じます。  1kHz時のオシロスコープで波形を目視で観測して、歪が少ない範囲での振幅調整範囲を確認してみました。 この確認結果には主観が相当入っています。

波形

振幅調整範囲 (9Vdc電源時)

三角波

0.95Vpp〜3.5Vpp (DC成分 約4.4Vdc)

正弦波

0.54Vpp〜3.7Vpp (DC成分 約4.4Vdc)

 調整可能範囲は、利用する周波数で異なりますのでオシロスコープでの波形観測は必須となります。

 

5. 12Vdc電源時

 電源電圧を12Vdcでは時間軸変動がとても目に付くようになりました。 そのため、12Vdcでの利用は避けた方がよいと判断しています。 12Vdc電源時の波形観測結果を参考までに掲載します。

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

三角波を得ることはできませんでした。

【 12Vdc電源 : 三角波 最高周波数 1.3MHz 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 12Vdc電源 : 三角波 1kHz 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

デューティ/周波数  の変化が激しいです。 これでは使い物になりません。

【 12Vdc電源 : 三角波 最低周波数 0.6Hz 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 12Vdc電源 : 正弦波 最高周波数 1.3MHz 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 12Vdc電源 : 正弦波 1kHz 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

デューティ/周波数  の変化が激しいです。 これでは使い物になりません。

【 12Vdc電源 : 正弦波 最低周波数 0.6Hz 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

9Vdc電源と同程度の時間軸変動があります。

【 12Vdc電源 : 時間軸変動 : 正弦波 最高周波数 1.3MHz(トリガ遅延100μs) 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

9Vdc電源ではほとんど観測されなかった時間軸変動が1kHzでも観測されました。

【 12Vdc電源 : 時間軸変動 : 正弦波 1kHz(トリガ遅延 1ms) 】

 

6 時間軸変動 (追加確認)

  12Vdc電源時に時間軸変動が目立ちましたが、XR2206のロットによっては変動が目立たなくなりました。 XR2206のロットF0918(本キット付属品)とロットF0810の2ロットで測定した結果を下記に掲載します。

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 ロットF0918 (三角波 最低周波数 0.6Hz) 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 ロットF0810 (三角波 最低周波数 0.6Hz) 】

 


黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 ロットF0918 (三角波 1kHz) 】

 

黄色:三角波出力(2V/div) 水色:方形波出力(2V/div)

【 ロットF0810 (三角波 1kHz) 】

 

データ作成者 CBA

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