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MP3自作フルセット(2)[4PMP3C-2]
MP3プレーヤーキット[MB-AU6850CA-N]
リモコン(MP3)[MP3N-RC-AU6850CA]
コントロールパネル(MP3)[AU6850CA-NC-DISP]
アルミケース[ZS8008-53MP3]

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データ番号

876

区 分

キット

分 類

電源

品 名

MP3プレーヤーキット[MB-AU6850CA-N]

発売元

(株)秋葉原 aitendo

価 格

2,380円(5%税込)

主要部品

AU6850CA AT24C02BNSAU27 78M05 

電 源

+6〜14Vdc

概略仕様


  本キットは関連部品のみの購入となり、関連の資料、図書類、組立情報はメーカのホームページからダウンロードして自分で入手する必要があります。 また、パッケージの状態は、その都度変わるようです。

キット内容

MVSILICON社 AU6850CAを用いたMP3プレーヤキット

 本キットは下記のキットを組合わせたセット品。

   MP3プレーヤーキット[MB-AU6850CA-N] → 基板完成品

   リモコン(MP3)[MP3N-RC-AU6850CA](電池付き) → 完成品

   コントロールパネル(MP3)[AU6850CA-NC-DISP] → 組立品 

   アルミケース[ZS8008-53MP3] → 組立品

電 源

外部からDC電圧供給 : +6〜14Vdc  (aitendo Webページ記載数値より)

電源は別途準備必要。

DCプラグ : 径2.1mm、センター+極性。

フォーマット

MPEG 1/2/2.5 layer3 decoding

data rate 32kbps〜 320kbps

VBR対応

データレート

8kHz/11.025kHz/12kHz/16kHz/22.05kHz/24kHz/32kHz/44.1kHz/48kHz

DAC

16-bit sigma-delta audio DAC

メディア

SDメモリ

USBメモリ

ファイルフォーマット FAT16/FAT32

通電中に最後に挿入したメディアの音楽ファイルを再生。

電源投入時は、電源遮断時に再生していたメディアを再生。

操 作

パネルスイッチ4個。 (詳細不明)

赤外線リモコンによる操作。

イコライザ

オフ、POP,CLASSIC、ROCK、JAZZ

音 量

0〜32段階 (0:消音)

リモコン操作

電源オンオフ

消音

再生・停止

選曲

音量

曲番号

表 示

LEDモジュールによる表示

停止・再生

有効メディア(USB/SD)

入力メディア(MP3、FM)

再生時間表示(分、秒) (消音時再生時間点滅)

  → 曲番号表示、音量表示兼用

     

付属基板

専用基板 AU6850CA-N

付属ケース

無し

外形寸法

基板単体完成時 W 60.2mm D 47.4mm H 11mm

追加購入
部品

コメント

 キットのままでは低音がほとんど聞こえず、音質がとても悪いようです。
 AU6850への電源供給が絶対定格付近の電圧を供給するようになっています。

改 造

 音質改善、電源供給回路の改造例を製作例後半に掲載していますので参照してください。

その他

(製作例)

      

 

 大きなビニルチャック袋に他キットと一緒にパッキングされていました。 その袋から本キット部品を取り出しています。 これらのパッケージは静電パッケージとは思えないのですが、大丈夫でしょうか。

 本事例ではMP3プレーヤーキットは2セット購入した場合であり、上記画像では2セット分の基板が1パッケージに入っています。

【 キット パッケージ外観 】

 


MP3プレーヤーキット[MB-AU6850CA-N]

 

本事例ではMP3プレーヤーキットは2セット購入した場合であり、
上記画像では2セット分の基板が1パッケージに入っています。

【 キット 構成品 】

 

本事例ではMP3プレーヤーキットは2セット購入した場合であり、
上記画像では2セット分の基板が1パッケージに入っています。

【 キット取扱説明書 】

 

【 プリント基板 (部品面) 】

 

【 プリント基板 (ハンダ面) 】

 


コントロールパネル(MP3)[AU6850CA-NC-DISP]

 

【 キットパッケージ外観 】

 

【 キット構成部品 】

 

【 プリント基板 (部品面) 】

 

【 プリント基板 (ハンダ面) 】

 

【 基板完成外観 】

 

【 部品パッケージ外観 】

 

【 構成部品一式 】

 

【 LED表示外観 】

 


アルミケース[ZS8008-53MP3]

 

【 キットパッケージ外観 】

 

【 キット構成部品 】

 

上側 : リヤパネル 
下側 : フロントパネル

【 プロントパネル、リヤパネル外観 】

 

【 ボディー部外観 】

 

【 パネル取り付け用ねじ類 】

 


リモコン(MP3)[MP3N-RC-AU6850CA]

 

【 リモコンパッケージ 】

 

【 リモコン外観 】

 

電池(CR2025)付属しています。 取り付け方法はリモコン裏面に図示されています。

【 リモコン電池実装状況 】

 


製 作 例

 

赤外線受信モジュールを実装します。

【 コントロールパネル製作状況1 】

 

スイッチを取り付けます。

【 コントロールパネル製作状況2 】

 

スイッチ本体が浮いていないことを確認します。

【 コントロールパネル製作状況3 】

 

LEDをハンダ付けします。

【 コントロールパネル製作状況4 】

 

ハーネスケーブルをハンダ付します。 コネクタの向きに注意して下さい。

【 コントロールパネル製作状況5 】

 

一番左のハンダ付けがナットに接触しないことを確認して下さい。

【 コントロールパネル製作状況6 】

 

フロントパネルを取り付けて、MP3プレイヤー基板にコネクタを接続します。
MP3プレイヤー基板のLEDをリヤパネル側に180°折り返して下さい。(上記写真は折り曲げる前の状態です。)

【 コントロールパネル製作状況7 】

 

フロントパネル取り付け状況。

【 コントロールパネル製作状況8 】

 

  1. ケースに入れる前に接続済み基板の動作確認をします。 

  2. 正常に動作することを確認した後にMP3プレイヤー基板をケースの溝に沿って差し込みます。

  3. ケーブルが長いため上の写真のようにケーブルを曲げてケースに差し込みます。

  4. フロントパネルをネジで筐体に固定します。

  5. リヤパネルを背面側から差し込み、リヤパネルの穴にMP3プレイヤー基板のコネクタ、LEDをはめ込みます。

  6. リヤパネルをネジで筐体に固定します。

【 ケース実装状況 】

 


動 作 例

 

 

【 SDメモリ格納MP3データ再生中(フロント側) 】

 

【 SDメモリ格納MP3データ再生中(リヤ側) 】

 


音 質 改 善 改 造

 

 完成後にMP3ファイルを再生して音を聞いたときには、スースーした再生音で「こりゃなんじゃ!」と思いました。 数100円で販売しているMP3プレイヤーでもここまでひどい音にはなりません。 また、このような音で再生するMP3用ICを設計するはずがありません。 しかし、このスースー音はどこかで聞いたことがあります。 安い(もしくは何も考えずに手抜き設計の)キットでよく採用されている音声信号のカップリングを0.1μFのセラミックコンデンサで結合したときの音を思い出させます。

 回路図を探しましたが、メーカのWebページでは回路図へのリンクが切れていましたので入手できませんでした。 そのため、類似品の回路図を入手してこれを参考にして回路をトレースしました。 どうもMP3用ICからヘッドフォンまでは抵抗220Ωと、予想どおり小さなセラミックコンデンサの回路となっていました。 セラミックコンデンサを実測すると0.05μFしかありません。 これでは音声信号をまともに通すわけがありません。

【 ヘッドフォン出力部 現状回路 】

 音質だけではなく、音量も小さく感じます。 音質と音量を改善することを目的にして下記回路図のように47Ω抵抗を並列接続し、10μF電解コンデンサを並列接続してみました。 なお、10μFのコンデンサはもっと容量を大きく(数100μF 定格電圧は6Vで充分です。)すべきですが、小さな(背の低い)コンデンサの手持ちがなかったので効果確認だけのため10μFで我慢しています。

 この改造の結果、音質は低音が通るようになりましたので、数100円MP3レベルに改善しました。 また、音量も最大32まで上げていたのが音量25前後に落とすことができました。

 もし、同様の改造をする場合、追加コンデンサにセラミックコンデンサを絶対に使用しないでください。 100μFのセラミックコンデンサが販売されていますが、このような部品を使用するのはとんでもありません。 コンデンサ起因による波形歪を起こします。 安い電解コンデンサのほうが、よほど良い性能となります。

【 ヘッドフォン出力部 改造回路 】

 

【 ヘッドフォン出力部改造後 基板外観 】

 

【 ヘッドフォン出力部改造部分拡大 】

 


電 源 回 路 改 造

 

 MP3プレイヤー基板の電源部を見ていると78M05印刷されている三端子レギュレータが実装されていました。 あれっ? これで電源電圧6Vdcなのと疑問がわきます。 負荷電流を考慮すると三端子レギュレータ出力5Vを確実に得るためには三端子レギュレータ入力には8Vが必要です。 しかも電源回りをチェックすると三端子レギュレータの前後にダイオードが直列に設けてありました。

 MP3プレイヤー基板の電源部の回路をトレースした結果を下記に掲載します。 ダイオードのVfをテスタで測定すると0.56〜0.57Vありますので整流用のSiダイオードのようです。 これで電源電圧6Vdcはないでしょう。

 

【 現状の電源回路 】

 試しに6Vと12VのACアダプタを用いて上記@ABCの各部位の電圧を測定した結果を下記に記載します。 この測定値は完成状態でSDメモリ、USBメモリの両方を接続し、かつ、音声再生した状態です。 電圧の安定性の観点では入力電圧6Vでは不足のようです。

電源電圧

@入力電圧

A三端子レギュレータ
入力電圧

B三端子レギュレータ
出力電圧

CAU6850用電圧

12V

12.10V

11.32V

4.94V

4.11V

6V

6.47V

5.73V

4.90V

3.84V(変動有り)

 しかし、わざわざD1を設けているを当初は理解できませんでした。 AU6850のデータシート(簡易版)を入手して電気的特性を調べると、AU6850は3.3V定格用(3.0〜3.6V)のICではありませんか。 絶対定格は4.6VなのでICを破損することはありませんが、このような使い方には賛同できません。 しかし、これでD1の目的が判明しました。

 D1でAU6850の電圧を得る回路には納得できませんでしたのでAU6850用電源は個別電源ICで生成する回路に改造することにしました。 改造方針として、ACアダプタからUSB用電源とAU6850用電源を生成する現在の使い方を維持することとし、以下のような回路に改造することにしました。 なお、全て手持ち部品を使用していますので、今回の部品(D2用CMS01)を現在でも入手できるとは限りません。 相当品を利用すれば同等の改造ができるように思われます。 EEPROMをどのような速度で使用しているか不明ですが、下記回路でも正常に動作しておりますので、これで良しとしています。 

 

【 改造後の回路図 】

 

【 電源回路部改造後 基板外観 】

 

【 電源回路部 改造部拡大 】

 

左からD1,D2,U5

【 取り外し部品 】

      

データ作成者 CBA

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注意事項


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