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4 Channel Recorder / Logger Kit / K8047

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データ番号

626

区 分

キット

分 類

アクセサリ

品 名

4 Channel Recorder / Logger Kit / K8047

http://store.qkits.com/moreinfo.cfm/K8047

完成品はPSC10の型式で販売されている。

発売元

製造元 Velleman

販売元 Quality Kits

価 格

Quality Kits 販売価格 $49.95 USD (2008年12月23日注文時)

主要部品

PIC16C745-I/SP (ADC 8bit 5ch)  TLV274I

電 源

5VDC USBバスパワー

概略仕様

  

インターフェース

USB1.1

入力チャンネル

4チャンネル (−側:電源−ライン)

入力インピーダンス

1MΩ

入力結合

DC結合のみ

最大サンプル回数

100回/s

入力レンジ

0〜3V / 0〜6V / 0〜15V / 0〜30V

感度 (Sensitivity)

10mV

注意 分解能ではありません。
    取説に記載ありますが、何を意味しているのか不明。
    分解能については後述の製作例を参照。

精度

±3% (対フルスケール)

 3V時 ±90mV 、  6V時±180mV
15V時±450mV 、 30V時±900mV

この数値をよく理解しておく必要があります。

最大入力電圧

30Vdc

付属ソフト

CD−ROM添付 (PCLAB2000SE)

 

 

 

 

付属基板

専用基板 P8047-2

付属ケース

無し

外形寸法

基板単体完成時 W 100mm D 83mm H 35mm

筐体外形寸法 W 108mm D 102mm H 45mm

追加購入

部品

コメント

 金額の割りに低機能な仕様。 実用には向かない。 PICの仕様を事前に調べていれば分かることであるが、あまりにも期待しすぎていた。 本キットよりまだ「8CH10ビットデータロガーキット (K-02168)」の方が良いと思える。

改 造

その他

(製作例)

      

【 キットパッケージ外観 】

 

【 キット開梱時外観 】

 

【 キット構成部品外観1 】

 

【 キット構成部品外観2 】

 

【 ケース パッケージ外観 】

 

【 ケース 部品外観 】

 

(左側が英文組立説明書です。)

【 キット取扱説明書 】

 

紙製で、両面テープで貼り付けます。

【 パネル外観 】

 

【 プリント基板 部品面 】

 

【 構成部品パッケージ 】

 

【 キット構成部品 電子部品1 】

 

【 キット構成部品 電子部品2 】

 

【 キット構成部品 電子部品3 】

 

【 CD−ROM 】

 

  •  購入時点でCD−ROMが破損しているのが見つかりました。

  •  これが判明した時点でQuality KitsへCD−ROMもしくはイメージを送付して欲しいとメール連絡しました。

  •  翌日には返事があり、ファイルを送付してきましたが、解凍してみるとVellemanのHP掲載のDLL関連をそのまま送付してきただけでした。 やっぱり、商品知識を持っていないようです。

  •  その後、VellemanのHP掲載からPCLAB2000SEの最新版ソフトをダウンロードすればよさそうということで、早速そのファイルをダウンロードすることで対応しました。

【 CD−ROM破損 】


【 製作例 】

1 本体製作例

 

【 基板外観(正面) 】

 

LEDのリード線はほとんど切断せずに浮かしてハンダ付けします。

【 基板外観(側面) 】

 

USBコネクタを接続して動作中の場合です。

【 完成品外観 】

2 ソフト動作例

 「何はともあれ作っちゃえ! とりあえず電圧発生器」の出力を10mV毎に連続変化させた場合の+出力〜GND、−出力〜GND間電圧を測定した結果です。

CH1 : +出力〜GND 入力レンジ  3V
CH2 : −出力〜GND 入力レンジ  6V
CH3 : +出力〜GND 入力レンジ 15V
CH4 : −出力〜GND 入力レンジ 30V

【 PCLAB2000SE 波形表示時 】

 

CH1 : 2.696V 入力レンジ  3V
CH2 : 1.414V 入力レンジ  6V
CH3 : 2.696V 入力レンジ 15V
CH4 : 1.414V 入力レンジ 30V

【 PCLAB2000SE 電圧計表示時 】

 

電圧測定実測結果例1

 測定結果を下記に示しますが、入力レンジで測定結果が変わります。 なお、この結果は本機器の仕様精度±3%は満足していますので、決して不良ではありません。
 

入力レンジ依存
入力電圧 入力レンジ CH1 CH2 CH3 CH4
1.803 3 1.53 1.53 1.53 1.53
6 1.65 1.71 1.71 1.65
15 1.74 1.74 1.76 1.74
30 1.76 1.78 1.79 1.74
2.900 3 2.87 2.88 2.89 2.85
6 2.82 2.85 2.85 2.82
15 2.76 .2.76 2.76 2.76
30 2.71 2.71 2.71 2.59
5.90 6 5.84 5.88 5.86 5.84
15 5.82 5.82 5.82 5.76
30 5.65 5.76 5.65 5.65
14.90 15 14.82 14.82 14.71 14.71
30 14.88 14.94 14.82 14.88
29.90 30 29.99 ----
or
29.88
29.76 29.88

 

電圧測定実測結果例2

  入力回路はオペアンプTLV274Iを設けた回路となっていますので、0V付近の精度が気になるところです。 DVM表示3V入力時に表示が0.01〜0.11に変化する入力電圧を測定した結果を下記に掲載します。  この結果も仕様精度±3%を満足しています。 が、とても測定器と言える精度ではありません。

 なお、入力電圧は「何はともあれ作っちゃえ! とりあえず電圧発生器」 の1mV分解能で設定したときのGND〜+出力間の電圧を用いて測定しました。  「何はともあれ作っちゃえ! とりあえず電圧発生器」はこのような用途のために製作したものです。 やっと、役に立ちました。 但し、「何はともあれ作っちゃえ! とりあえず電圧発生器」の回路では負荷抵抗によって出力電圧が変動しますので、 出力電圧設定は「何はともあれ作っちゃえ! とりあえず電圧発生器」で行い、その出力を別の電圧計で測定しています。

 

0V付近表示変化入力電圧 [mV]
表示 CH1 CH2 CH3 CH4
0.01 61.9 49.7 32.4 74.8
0.02 74.8 61.9 44.6 87.6
0.03 - - - -
0.04 85.7 74.8 56.8 99.4
0.05 103.3 84.7 68.0 110.2
0.06 110.2 103.3 79.8 122.9
0.07 120.9 107.2 91.6 133.9
0.08 132.9 118.9 103.3 144.2
0.09 145.2 131.8 116.0 156.9
0.10 - - - -
0.11 156.5 144.2 126.8 168.9

 

電圧測定実測結果例3

 表示分解能が入力レンジでどのように変わるかを測定した結果です。 この結果も仕様精度±3%を満足しています。


入力電圧表示分解能調査例
入力CH CH1 CH2 CH3 CH4
レンジ 3V 6V 15V 30V
1.951 1.91 1.88 1.82 1.65
1.961 1.92 1.88 1.82 1.65
1.971 1.93 1.91 1.82 1.65
1.981 1.94 1.91 1.82 1.76
1.992 1.95 1.91 1.82 1.76
2.002 1.95 1.93 1.88 1.76
2.012 1.96 1.93 1.88 1.76
2.022 1.98 1.95 1.88 1.76
2.032 1.99 1.95 1.88 1.76
2.042 2.00 1.98 1.88 1.76
2.052 2.01 1.98 1.88 1.76
2.062 2.02 1.98 1.94 1.76
2.073 2.04 2.00 1.94 1.76
2.083 2.04 2.00 1.94 1.76
2.094 2.05 2.02 1.94 1.88
2.105 2.06 2.02 1.94 1.88
2.116 2.07 2.05 2.00 1.88

 

まとめ

 上記結果より、普通のテスタ測定と同じ精度で測定できると思っていると、とても期待外れとなります。 この原因の多くは各レンジの分解能、及び、電圧換算時の単純切り捨てに起因するものと考えられます。 参考までに分解能の計算値を下記しておきます。

レンジ FS/ 分解能 電圧/LSB
3V 3V / 255 11.75mV / LSB
6V 6V /255 23.53mV / LSB
15V 15V /255 58.82mV / LSB
30V 30V /255 117.65mV / LSB

 また、本品を入手することをお考えの場合は、マイナス側電圧を測定できないことも理解しておく必要があります。

  

データ作成者 CBA

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