title0a.gif タイトル画像

 テレホントランスミッタキット 

 

末尾の注意事項をお読み下さい。
本ページは金銭授受を伴う行為を含むAuctionや商用Web Pageからの無断リンク・無断参照を禁じます。 無断リンク・無断参照が判明した時点で然るべき処置をとらさせて頂きます。

 キットの小部屋へ戻る   ホームページへ戻る

データ番号 67 ('97-04-23取説作成)
区 分 キット
分 類 高周波
品 名 テレホントランスミッタキット
発売元 秋月電子通商
価 格 1,000円
主要部品 2SC1815
電 源 不要(製作例参照)
概略仕様 電 源 : 電話回線より取得

周波数 : 76〜90MHz

付属基板 専用基板 (AE-TELFM)
付属ケース プラスチックケースSK-5付き
外形寸法 基板単体完成時 W 47mm D 73mm H 20mm
追加購入部品 セラミックコンデンサ 5pF×1 (製作例参照)
コメント  本キットは使い方やキット実装場所によっては法律に抵触する。使い方には十分注意が必要。あくまでも製作者の自宅内配線で、かつ、自分用として使用すること。

 '97年5月9日現在、おまけでモジュラーケーブル1本付き。

改 造  マイク及び低周波増幅回路を追加すれば通常のFMワイヤレスマイクとしても使用可能と思われる。また、電話回線モニタとマイクの音声混合も可能。

 なお、電話回線に接続せず、単純にFMワイヤレスマイクとして使用する場合は下記の改造が必要と思われる。

  • R1の100Ωを短絡する。
  • 電源としてACアダプタを使用するならば、商用周波数でのハム音低減のため、ダイオードブリッジD1の±端子側の電源ラインに100μF〜470μFの電解コンデンサが必要。(消費電流が比較的大きいため、電源リップルを低減要)

 ダイオードブリッジD1の交流入力間にスイッチを設け、スイッチの接点を閉じることでこのキットの電源オフ?となる。

その他

(製作例)

  

kit067a2.jpg (19653 バイト)

【 キット構成部品 】

   

kit067b2.jpg (36993 バイト)

【 キット完成基板外観 】

製作時の注意事項

  •  内径3mmのコイルを巻くようになるが、このコイルを巻くのに3mmのドリル刃のチャック部を利用。

  •  キットのままでは各コイルは斜めに基板に実装するようになるが、見た目を重視し直角平行となるように実装した。  この際、ハンダ面側でコイルのリード線を折り曲げて正規のパターンに接続する方法をとった。

  •  コイルL3のタップ引き出し側の実装は、取説やシルク図を見てもコイルの一端とタップ端子の区別がつかない。基板パターンと回路図を突き合わせて判別要。ちなみに、トリマコンデンサ側がコイルの一端で、抵抗R1側がタップ側である。

  •  トランジスタQ1・Q2のリード線挿入位置は、ハンダ面にレジストが塗布されていない部分に差し込む。向きはシルク図を参照。

  •  モジュラージャックには位置合わせ用の突起が出ているが、この突起用の穴を基板にあけてモジュラージャックを基板に固定すること。くれぐれも突起を切り落とさないように。コネクタを固定しておかないと、モジュラージャックのコンタクトリード線が細いため、コネクタの抜き差しを繰り返してうちにモジュラージャックのコンタクトリード線が切れてそうである。(穴あけ位置は現物合わせ。)

実稼働時の状況

  •  キットの部品定数ではFM変調が非常に浅く、相手側の音声はラジオの音量を最大にしなければ聞き取れないことが多い。

 暫定対策としてC5の5pFの部分を、5pFを2個直列にして2.5pFに変更。これで少しは改善されている。2pF以下では発振していないようである。

 なお、電話回線の状況、トランジスタQ1のばらつきによって、このコンデンサ容量は変更する必要あり。(カットアンドトライが必要。)

  •  高周波増幅一段付きのため、アンテナ無しでも見通しで10m程度は軽く飛ぶ。アンテナの追加は発振不安定となるだけであり、アンテナの追加は不要。なお、アンテナを長くすると発振が停止するようである。

  •  音質については、電話で聞こえるのと同程度。音声の判別は十分可能。なお、AM変調がかかるが、原理的に仕方ないか。

  •  自宅の電話回線において、電話の受話器を上げたときの回路電圧(D1の±出力間電圧)は5.47Vであった。参考までに、回路電圧と消費電流の関係を下表に示す。

電流測定値

 電源電圧 [V]   電源電流 [mA] 
5.00 29.0
5.47 32.1
6.00 36.1
7.00 41.6
8.00 48.3
9.00 55.0
  • 発振周波数は76〜90MHzの範囲を十分にカバーしていた。ただし、周波数変動(QRH)はある。WFMでAFC付きの受信機(普通のFMラジオ)で受信要。

  • このキットを電話回線に接続した状態での受話器の音量低下は気にならない程度。また、モデム通信では通信速度31200bps(いまのところこれ以上の高速接続はできないのです。)で支障なくアクセスポイントへ接続できている。

 

【 高周波出力スペクトル 】

 Giga−Siteスペクトラム・アナライザ / トラッキング・ジェネレータで周波数スペクトルを観測した結果を示す。

 発振有無時のスペクトルを測定し、その結果の画像を画像処理して重ね合わせた結果を下記する。 薄いオレンジ色の部分が発振有り時の周波数スペクトル、薄い灰色の部分が発振無し時の周波数スペクトル。

 基本波部分を詳細に観測したものが下記画像。 周波数分析結果では心配するような寄生発振はしていないようだ。

 なお、このキットは電話線に接続されるため、各種放送電波が一緒に観測される。 79.2MHzのスペクトルはFM山口が、80MHzはFM福岡(北九州)が回り込んできている。

 

kit067c1.gif (17612 バイト)

【 センタ 77MHz スパン12. 5MHz スペクトル観測例 】

 

 次に、高調波を観測したものが下記画像。 高調波は−10dB以下であり、以外と多くの高調波が発生している。

 

kit067d1.gif (17714 バイト)

【 センタ 150MHz スパン200MHz スペクトル観測例 】

 

データ作成者 CBA

 キットの小部屋へ戻る   ホームページへ戻る


注意事項


End of This Page.