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Q&Aの小部屋

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皆様から頂いたご質問の回答の一部を紹介させて頂いております。

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ご 質 問   

 携帯電話の光るアンテナを教えて欲しい。

 

回   答   

 

1 質問への回答


 携帯電話を持っておらず感心も無かったので具体的な回路など知りませんでしたので、インターネットで調べたところ、下記の2つの個人の方のホームページを見つけました。

表1 参照ホームページ
ホームページ 光るアンテナの関連ページ
プリムギNow!
http://member.nifty.ne.jp/inatama/
趣味紹介:電子工作→携帯電話用光るアンテナ
http://member.nifty.ne.jp/inatama/syumi/elec/kled/
くまもんのおうち
http://member.nifty.ne.jp/michikoji/
パパの物置:リンク集(超自分用)→電子工作・情報処理:FF page 光るアンテナ
http://www.cds.co.jp/ff/ant.htm

 製作は「プリムギNow!」を参考にし、光るアンテナの心臓部のアンテナに関しては「くまもんのおうち」を参考にされるとよいでしょう。 以下の記載内容は、上記ホームページを参考にして記載させて頂きました。


2 試作範囲

 光るアンテナの回路自体は回路も簡単そうなので「電気電子工作の部屋」でも製作してみることにしました。 しかし、携帯電話用は先のホームページに記載されていますので、ここはPHSでは動作しないと記載のありましたPHSでトライしてみることにします。(本当は携帯電話を持っていないのでPHSでしか確認できなかったのが事実。。。。。) したがって、下記内容は携帯電話に適用できるかどうかは不明です。


3 PHSの仕様

 携帯電話の周波数は800MHz帯もしくは1.5GHz帯ですが、PHSは1.9GHzとより高い周波数です。 このため、入力部分に同調型を使用することはあきらめます。 また、PHSの電力は平均で10mWと非常に小さいので、得られる電力は非常に小さいものです。 このため、使用する検波用(整流用)ダイオードには限りVfの小さい高周波用のダイオード(ショットキーダイオード)や超高感度のLEDを使用しなければいけません。


4 光るアンテナ基本回路

 基本的な回路は図1(a)のように携帯電話の電波を入力回路で受けて、ダイオードで整流してコンデンサに電荷を蓄積し、出力回路に出力するものです。 ところで、これってゲルマニウムラジオの基本原理と同じですね。 ゲルマニウムラジオは入力にインダクタンス(バーアンテナ)とバリコンの同調回路を設けて出力にクリスタルイヤフォンを用いて音声を出力するものです。(図1(b)参照) かたや、光るアンテナは入力で携帯電話の電波を受けて出力にLEDを用いて発光させるだけの違いです。(図1(c)参照)

 

qa003g2.gif (3236 バイト)

図1 光るアンテナ 基本回路

5 光るアンテナ製作例

 図1の回路をベースにして試作を行います。 使用部品を表2に記載します。

部品名 使用部品
検波用(整流用)ダイオード 小信号用ショットキ・パリア・シリコン・ダイオード1SS99
コンデンサ セラミックコンデンサ100pF
赤色発光ダイオード 秋月電子通商の「AVR LED(ほたる)キット 上級者キット」に付属の赤色LED(詳細不明)
青色発光ダイオード E1L51−3BC02 (秋月電子通商で入手)
緑色発光ダイオード E1L51−3GC02 (秋月電子通商で入手)
定電流ダイオード 石塚電子 E−152 (秋月電子通商の青色LED/緑色LEDに付属)

 実際に回路を試作したところ、Vf(順方向電圧降下)の小さい赤色LEDについては図2(a)の回路で発光しました。 さすがにVf(順方向電圧降下)の大きい青色LEDと緑色LEDについては図2(a)の回路ではさすがに発光させることはできませんでした。

 この対応として図1の参照ホームページの記事を参考にして、使い終わった乾電池(実測1.43V)を直列に入れて図2(b)の回路とすることで発光しました。 なお、このとlき、PHSの電波を受けていない場合、電池の消費電流は測定できない程度の小さいものでした。(0.1mA以下)

qa003c2.gif (13075 バイト)
(a) 赤色LED製作例
qa003b2.gif (15272 バイト)
(b) 青色LED、緑色LED製作例

図2  光るアンテナ製作例

 
 この試作品で、PHSの電波を最も受けて強く光る部位は検波用(整流用)ダイオードのアノード側の部分でした。 この現象から電波を受ける部分を回路的に記述するのが困難であったため、上記回路では取りあえず引き出し線でANTと記載しています。 アンテナの線を引き出しているわけではありません。 また、巻線形のループコイルを作っても感度に関しての効果はありません。 いずれにしても電界で結合させるのが間違いなさそうです。

 実際にPHS(パルディオ201P(K))を送信状態にしてLEDを発光させた時の状態を下記に掲載します。

 

qa003d2.jpg (7655 バイト)
(a) 赤色LED
qa003e2.jpg (10342 バイト)
(b) 青色LED
qa003f2.jpg (10368 バイト)
(c) 緑色LED
  
図3 電波受信状態

 上記画像ではLEDが非常に明るく発光しているように見えますが、実際にはそれほどはっきり発光しているわけではありません。 LEDの正面から見れば発光していることが分かる程度です。

 上記画像の撮影に際して照明を点灯するとLEDの発光がはっきり写らず撮影用の照明を点灯できなかったため、シャッタースピードが非常に遅くなりました。 このため、発光しているLEDが見た目以上に明るく見えているようです。


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